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ブレインフォグとは?症状の特徴や原因、起こる可能性のある病気を解説

ブレインフォグとは?症状の特徴や原因、起こる可能性のある病気を解説

「ウイルス感染後、やる気が出なくなった」「頭がぼーっとして会話が入ってこない」上記のお悩みを抱えている場合、ブレインフォグに該当するかもしれません。

ブレインフォグとは、頭の中がふわふわしてしまう状態のことを指し、認知機能低下や集中力低下などがみられます。

 

この記事では、原因や起こる可能性のある病気、治療法について解説します。原因不明の体調不良や記憶低下に悩まされている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ブレインフォグとは

ブレインフォグとは

ブレインフォグとは、頭に霧がかかったようにふわふわして、物事に集中できなくなったり、記憶力が低下したり、話が入ってこなくなったりすることです。

また、医学的に定められた病名ではなく、一般的に知られている症状の総称であり、発症のメカニズムなどは明確に判明していません。

ブレインフォグとコロナウイルス感染症の関係性

コロナウイルス感染症により脳内が炎症を起こすと、情報を処理する機能であるワーキングメモリーが停止し、該当する後遺症を起こすといわれています。

症状は文字が書けなくなる、目が悪くなったように感じる、会話が円滑にできない、など人によってさまざまで、回復に要する期間や治療法も異なります。

 

コロナ後遺症については、下記記事をご覧ください。

ブレインフォグによる症状の特徴

ブレインフォグによる症状の特徴

次に、起こりうる症状の特徴をご紹介します。

家事が何も手につかない

やる気が出なかったり、普段の動作を忘れたりすることから、掃除や洗濯、料理などの日常的な家事が手につかなくなります。

また、家の中が散らかっても気にならなくなったり、片付けようとしても集中できなかったりします。

人と話せず引きこもりがちに

話す内容や言葉が思い浮かばず、会話が困難になります。また、話していても上の空になり相手の感情が分からなくなるため、コミュニケーションをとることが苦痛になったり、引きこもったりする傾向にあります。

仕事に集中できない

実行力が低下するため、仕事に集中できなかったりミスをしたりします。また、タスクの優先度を決められなくなり、仕事に対するモチベーションが低下します。

ブレインフォグの原因

ブレインフォグの原因

明確な原因は判明していませんが、以下のポイントが原因になり得るといわれています。

脳疲労

脳疲労とは、脳を過剰に使ったり長時間にわたって集中したりすることで、脳の処理能力が低下する状態のことです。脳疲労を起こすと記憶力や注意力などが低下し、該当する症状があらわれます。

ストレス

心労を感じる環境に身を置いていると、神経系に作用するホルモン(コルチゾール)が過剰分泌されます。

コルチゾールは、心身に悪影響を及ぼすストレスホルモンと呼ばれ、記憶力や集中力、学習能力の低下などを起こすといわれています。

生活習慣

生活習慣が乱れていると脳を十分に休められなくなるため、発症する可能性を高めます。

例えば、脳に溜まった代謝老廃物は深い睡眠時に取り除かれますが、短い睡眠や過剰な睡眠を繰り返していると深い睡眠がとれなくなり、脳が機能回復するタイミングを失ってしまうのです。

更年期

更年期になると、女性ホルモンが減少し自律神経が乱れるため、疲労感や頭痛などを起こします。

物忘れや注意力低下などにより、認知症と勘違いされる人もいますが、ブレインフォグの場合は体内バランスを整えることで改善が可能です。

抗うつ薬などの副作用

抗うつ薬の副作用として、ブレインフォグを引き起こす可能性があります。

主に、認知機能の低下があげられ、ほかにも情緒が不安定になったり、不安感が大きくなったりします。

ウイルス感染

新型コロナウイルス感染症などによる免疫反応は、脳を含む身体全体に炎症を起こすため、「人の話が理解できない」「集中できない」「文章が頭に入らない」などの症状につながるといわれています。

 

また、炎症の活性化が認知機能障害と密接に関連していることは、多くの研究で示されています。例えば、2020年に行われた研究では新型コロナウイルス感染症患者における継続的注意機能の変化と、入院時の炎症時に増加するタンパク質の間に関係性があることが実証され、新型コロナウイルス感染症患者には潜在的な認知機能障害があることを示しています。

 

参考文献
・Zhou H, Lu S, Chen J, Wei N, Wang D, Lyu H, Shi C, Hu S. The landscape of cognitive function in recovered COVID-19 patients. J Psychiatr Res. 2020 Oct

ブレインフォグのセルフチェック診断

以下の項目に該当する場合、ブレインフォグの可能性があります。

  • 集中できずに上の空になる
  • 考えると疲れるため、すぐ横になりたくなる
  • 相手が話していることが理解できない
  • 決断までに時間がかかるようになった
  • 仕事や家事をする気力がない
  • 複数作業をする上で、優先順位をつけられなくなった
  • 文章を読もうとしても、何故か頭に入らない

この診断はあくまで目安となるものです。該当する場合は、医療機関へ受診するようにしましょう。

ブレインフォグが起こる可能性のある病気

ブレインフォグが起こる可能性のある病気

以下の病気にかかっている場合、ブレインフォグを起こす可能性があります。

慢性疲労症候群

慢性疲労症候群とは、日常生活が困難になるほどの疲労を長時間感じる病気です。検査をしても異常はないことが多く、ブレインフォグの発症原因は明確になっていません。

睡眠障害(不眠症・過眠症)

睡眠障害とは、入眠困難や中途覚醒を起こす不眠症、日中の過度な眠気を繰り返す過眠症などです。

睡眠障害を起こすと、脳を十分に休ませる時間がなくなるため、発症させるといわれています。

PMS(月経前症候群)・PMDD(月経前不快気分障害)

PMSPMDDになると、ホルモンバランスが変化するため身体的・精神的にさまざまな影響をもたらします。

その際、腹痛やイライラ、情緒の落ち込みのほかにも、集中力低下などもみられ、月経前に物忘れが多くなったりふわふわしたりします。

ADHD(注意欠陥多動性障害)

ADHD(注意欠陥多動性障害)は、注意力が散漫で衝動的だったり、落ち着きがなかったりする特性を持つ発達障害のことです。

ADHDの人の場合、「頭の中がごちゃごちゃする」「計画を立てられない」「集中できない」などブレインフォグに当てはまる症状を起こしやすいです。

 

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ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)

ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)は、対人関係の苦手意識や強いこだわりなどの特性を持つ発達障害の一種です。

ASDに出るブレインフォグとしては、「頭にモヤがかかったような感覚で話せない」「作業を同時進行できない」「会話をスムーズに行えない」などがあげられます。

 

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適応障害

適応障害は、ライフスタイルの変化や置かれた環境に適応できず、不安や抑うつなどの症状が出てしまう精神障害のことです。

適応障害を放置していると、慢性的な食欲不振や睡眠不足につながり、同時にブレインフォグを発症させる可能性を高めます。

 

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不安障害

不安障害とは、日常生活において過度な不安や恐怖を感じてしまう精神障害です。

不安によって脳疲労が蓄積されると、パニック発作や呼吸困難以外にも集中力低下などを起こる可能性があります。

 

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うつ病

うつ病は、日常生活に支障をきたすほどの無気力感が続く精神障害です。

うつ病になった場合、ブレインフォグを併発させる可能性が高く、認知機能や判断力が低下するといわれています。また、うつによって脳の神経物質バランスが乱れるため、思考力の低下や物忘れの増加につながるようです。
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双極性障害

双極性障害とは、気分が高まる(躁)と激しく落ち込む(うつ)状態を繰り返す精神障害です。例えば、躁状態では思考が止まらなくなる、鬱状態では何も考えられなくなるなどの症状がみられ、日常生活に大きな支障をきたします。
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物質関連障害(アルコール・薬物など)

物質関連障害とは、アルコールや薬物などに依存してしまう精神障害のことです。これらの物質により脳へ悪影響があると、ブレインフォグを引き起こす可能性を高めます。

日常生活でできるブレインフォグの改善・解消法

日常生活でできるブレインフォグの改善・解消法

ここでは、日常生活でできる改善・解消法を解説します。

睡眠の質や食生活など、生活習慣の改善を図る

睡眠の質を高めることで、脳に必要な休息を与えたり、蓄積された有害物質の排出ができたりします。また、健康的な食生活をすることで脳内に十分な栄養素を与えられるため、日々の食事で栄養バランスを意識すると良いです

血糖値を調整する

脳を活性化させるためには、エネルギー源となる血糖値のコントロールが欠かせません。

血糖値が急降下・急上昇すると、症状を起こす可能性を高めるため、食事の間隔や炭水化物の摂取量を意識しておくことが大切です。

水分を十分に摂り、カフェイン摂取を控える

水分不足は、症状を起こす可能性を高めます。また、カフェインを寝る前に摂取してしまうと、眠れなくなったり途中で起きてしまったりするため控えると良いです。

リラックスを意識する

心労はブレインフォグに大きな影響を及ぼすため、日常的にリラックスを意識しておくことが大切です。リラックス方法は人により異なりますが、長めの入浴や読書、ヨガ、音楽鑑賞などをしてみると良いでしょう。

運動など気分転換でストレス解消をする

運動は血液循環や代謝を促進し、脳に十分な栄養素を供給するため、発症予防に役立ちます。運動方法はさまざまですが、ウォーキングや水泳など、30分以上の運動が良いとされています。その際は、友達と一緒に運動したり、音楽を聴いたりすることで心身ともにリフレッシュできるでしょう。

マインドフルネス(瞑想)などで脳を刺激する

マインドフルネスは、自分の感情を単なる存在として受け入れ、不安や雑念から解放されるための技法です。主な手法として瞑想が用いられ、呼吸を感じたり「今」に焦点を当てたりすることで、脳の神経活性化が促されるといわれています。

ブレインフォグの疑いがある場合は病院に行くべき?

ブレインフォグの疑いがある場合は病院に行くべき?

症状により日常生活に支障が出ている場合、クリニックへの受診がおすすめです。

また、症状によっては、ブレインフォグだけでなく別の疾患を発症している可能性も考えられます。体調不良を見逃さないためにも、自己判断せずに病院へ行くと良いです。

ブレインフォグに対する病院での治療法

ブレインフォグに対する病院での治療法

治療では、生活習慣の改善指導やTMS治療が用いられます。以下では、それぞれの治療の特徴について解説します。

生活習慣の改善指導

生活習慣の改善指導では、睡眠時間や食事内容、運動量などを確認し、必要に応じてアドバイスを行います。治療により脳疲労や心労の軽減に良い効果が期待できるため、TMS治療と併用しながら行う場合もあります。

TMS治療

TMS治療とは、頭部に電流を与えることで脳の働きを調整する治療法です。

磁気により脳の神経伝達を正常化させるため、生じているうつ症状や集中力の低下、意欲低下に効果が期待できます。

 

TMS治療のメリットは、比較的短期間で効果を感じられることです。副作用もほとんどないため、治療で生じる負担を抑えたい人にもおすすめです。

 

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新宿うるおいこころのクリニックでは、TMSなどのブレインフォグの治療に対応しています

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新宿うるおいこころのクリニックでは、TMS治療や生活習慣指導によるブレインフォグ治療に対応しています。お客様の症状やお悩みを詳しくカウンセリングした後、治療方針を決定していくため、一人一人に最適な治療法の提案が可能です。

ご予約は公式HPLINEから24時間承っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。

よくある質問

TMS治療によるブレインフォグの治療は安全ですか?

一般的に、TMS治療は副作用がほとんどないため、安全な治療法とされています。
治療による不安点がある方は、いつでもお気軽にご相談ください。

ブレインフォグの治療で薬物療法は採用されますか?

ブレインフォグの症状やご希望に合わせて、薬物療法をご提案する可能性があります。新宿うるおいこころのクリニックでは、投薬不要のTMS治療による症状改善も可能ですので、ぜひ一度お越しください。

ブレインフォグとは?症状の特徴や原因、起こる可能性のある病気を解説

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20歳未満の方へ
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当院では、18歳未満の方は治療をお受けいただけません。
自由診療の場合、18歳以上、20歳未満の方は保護者の同伴、もしくは同意書が必要となります。
以下よりダウンロードの上、保護者の方に記入いただいたものを当日ご持参ください。

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