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むずむず脚症候群は薬で治る!症状例から薬の種類、注意点まで全て解説

むずむず脚症候群は薬で治る!症状例から薬の種類、注意点まで全て解説

脚に不快感が出て動かしたい衝動に駆られるむずむず脚症候群。
症状が軽度の場合は生活習慣の見直しなどで改善を目指せますが、症状が重く日中に支障をきたしていたり眠れなかったりする際は、薬物療法による治療が選択されます。

この記事では、むずむず脚症候群で薬を用いる症状例や主な薬の種類、服用の注意点について解説します。適切に薬を使用することで効果的な改善が期待できるので、症状がつらい方はぜひ参考にしてみてください。

このコラムの監修医師

新宿うるおいこころのクリニック 院長

大垣 宣敬

患者様が抱えているものは1人1人異なっており、症状の種類や程度も千差万別です。 私たちは患者様からお話を聞くことで悩みを共有し、ご希望や思いを丁寧に汲み取りながら、患者様中心の医療を共に実践していけるよう心がけています。

むずむず脚症候群のつらい症状は薬で改善できるかもしれません

むずむず脚症候群のつらい症状は薬で改善できるかもしれません

脚のむずむずとした不快感に悩まされるむずむず脚症候群ですが、薬を飲むことで症状の改善ができるといわれています。
むずむず脚症候群の原因は分かっていませんが、鉄不足やドーパミン系の障害が示唆されており、ひどい症状には薬を用いて治療を行うケースもあります。
むずむず感は、寝ようと横になった時、移動で長時間座っている時、美容院で頭を洗われている時など、動けない状況や安静にしている時に出現するケースが多く、症状に対する嫌悪感から特定の行動を避ける人もいるので、辛いと感じる際は一度病院を受診してみると良いかも知れません。

むずむず脚症候群が引き起こされる原因は、下記記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

むずむず脚症候群で薬が用いられる症状例

むずむず脚症候群で薬が用いられる症状例

薬物療法は、一般的な治療法では改善しなかったり、症状がつらく支障をきたしていたりする際に用いられます。
以下では、むずむず脚症候群で薬が用いられる症状例4選をお伝えするので、自身の症状と照らし合わせながらチェックしてみましょう。

むずむず脚症候群で薬が用いられる症状例① 生活習慣改善などの非薬物療法が効かない

一般的に、むずむず脚症候群を治療する際は、睡眠時間の調整や食生活の見直しといった生活習慣の改善を行います。軽い症状であれば、生活習慣の改善で、むずむず感の緩和が期待できますが、症状が重いと改善がみられないようです。
症状例としては、寝る時間を整えても日中の強いむずむず感が治らない、食生活を見直してもむずむず感により行動が制限されている状態が続く、などの症状に悩まされている場合に薬物療法が用いられます。

むずむず脚症候群で薬が用いられる症状例② 就寝前に症状が強く出る

就寝前に症状が強く出て眠れない、横になるとむずむず感が強く出るなど就寝前に症状が出て眠りに影響を与えている場合、睡眠に影響を及ぼすリスクがあるため薬物療法が用いられるケースがあります。
むずむず脚症候群の症状は、夕方〜夜間に強く出る傾向にあり、特にリラックス時はむずむず感が増すようです。通常であれば夜は心身がリラックスモードになりますが、症状により十分な回復ができないと慢性的な疲労感につながるといわれています。

むずむず脚症候群で薬が用いられる症状例③ 痛みが強い

むずむず脚症候群では、むずむずとした脚の不快感だけでなく痛みが伴うケースもあります。例えば、筋肉のけいれんや関節の痛み、刺すような痛みなどがあらわれます。
脚だけでなく全身がむずむず・ソワソワという感覚に陥ることもあり、長時間仰向けで目を閉じたり同じ姿勢で過ごしたりする行為がつらくなるようです。中には、上記のような体勢になる必要があるエステサロンや移動を避ける人もいるといわれています。

むずむず脚症候群で薬が用いられる症状例④ 睡眠障害がみられる

寝ている最中にむずむず感が気になり起きてしまう、症状が酷く寝付くこと自体できない、むずむず感に対する嫌悪感が強く眠れないなど、症状に伴う睡眠障害が出ている場合も薬が用いられます。また、症状が夜間に悪化し、夜中に脚を動かしたくなる衝動に駆られ、寝返りが増えることもあるようです。
深い眠りが得られず慢性的な睡眠不足に悩まされると、疲れや倦怠感を引き起こし日中の活動に支障をきたすので、早めの解消が推奨されています。

下記記事では、むずむず脚症候群でみられやすい自覚症状や対処法について解説しています。併せてご確認ください。

むずむず脚症候群の治療に使う主な薬

むずむず脚症候群の治療に使う主な薬

むずむず脚症候群では、脚のむずむず感や不快感を和らげることを目的として薬を処方します。薬物療法は症状をみたうえで判断され、症状により異なる薬を使用します。
主な薬としては、鉄不足が原因と考えられる場合は鉄剤、神経伝達の影響が懸念される場合はドパミン作動薬、痛みがある場合はオピオイド(鎮痛剤)などが用いられるので、それぞれの薬の特徴についてみていきましょう。

むずむず脚症候群の薬① 鉄剤

血液検査で鉄欠乏が確認された場合、鉄剤を服用することで症状の改善が期待できます。
むずむず脚症候群は、鉄不足が原因の一つとして考えられており、脳内の鉄含有量の低下により何らかの機能異常が発生して症状を引き起こすようです。
鉄分は食事を通しても摂取できますが、鉄剤の使用により効率的に必要な量を体内に取り入れられます。

むずむず脚症候群の薬② ドパミン作動薬

むずむず脚症候群の原因の一つとされるドーパミンの働きの低下を補うために、ドパミン作動薬が使われることがあります。
ドパミン作動薬によりむずむず感は軽減しますが、長期間の使用は症状悪化を招くと示唆されているので、服用する際は必要最低限にとどめておくことが大切です。

むずむず脚症候群の薬③ オピオイド(鎮痛剤)

強い痛みや不快感から日常生活に支障をきたしている場合、オピオイド(鎮痛剤)を使用することがあります。オピオイド(鎮痛剤)は長時間続く慢性痛に用いる薬で、鉄剤などが効かない際に使用されるようです。
注意点として、吐き気や眠気、頭痛などの副作用が出る場合もあるので、使用量は最低限に抑えて飲み過ぎないことが大切です。

ビタミンEやビタミンCの投与が推奨されるケースもある

慢性腎臓病などの疾患を抱えている場合、ビタミンEやビタミンCが用いられることもあります。また、明確な因果関係は分かっていませんが、症状を引き起こす要因の一つとして、ビタミンB群や葉酸の不足もきっかけと考えられており、補うことで間接的に症状が軽減されるようです。

むずむず脚症候群がそこまで酷くはないが気になる場合、生活習慣改善や運動の導入により治る可能性があります。下記記事では、症状別に治し方・対策をご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

参考
レストレスレッグス症候群の神経治療学|鈴木 圭輔

むずむず脚症候群で薬を用いた治療をする際の注意点

むずむず脚症候群で薬を用いた治療をする際の注意点

むずむず脚症候群で薬を用いる際は、副作用や飲み合わせなどいくつかの注意点を守らなければいけません。適切な使用方法を把握するためにも、以下の注意点をチェックして効率的な症状改善を図りましょう。

薬の飲み合わせに気を付ける

むずむず脚症候群の治療に使用される薬は、他の薬との飲み合わせに注意が必要なものも存在します。例えば、ドパミン作動薬は抗精神病薬と併用した場合、双方の薬の作用が減ってしまうようです。薬が効きすぎてしまうケースもあり、作用によって体調不調を招くといわれています。
また、薬同士の飲み合わせだけでなく、何気なく飲んでいるジュースやサプリメント、食べ物の中にもダメとされるものが存在するので、医師に飲み合わせや食べ合わせについて確認しておきましょう。

用法・容量を守る

むずむず脚症候群の治療薬に関わらず、どんな薬でも用法・容量を守り正しく服用することが大切です。薬は、たくさん飲めば効果が増すものではありません。過剰摂取により副作用や症状悪化のリスクが高まり、思わぬ健康リスクが生じる可能性も考えられるので、指示通りの服用量を守りましょう。
また、症状が改善したからといって服用をやめてしまうと、再発したり完治できなかったりする場合もあるので、自己判断はせず飲み続けることが大切です。

むずむず脚症候群を治すためには生活習慣の改善も忘れない

回復後に生活習慣をおろそかにしてしまうと、再発のきっかけになり得るので規則正しい睡眠やストレス管理を意識しましょう。食事面にも気を配り、鉄分を豊富に含む食材を取り入れたり、症状が出やすい夕方~夜の時間帯はカフェイン摂取を控えたりすると良いです。
治療中も薬物療法と併せて生活習慣の改善に取り組むと、より効果的な症状管理ができると考えられているので、できるものから実践してみてください。

参考
知っておきたい 薬の知識|厚生労働省 日本薬剤師会
薬物相互作用 (19―パーキンソン病治療薬の薬物相互作用)|江角 悟、黒田 智、松永尚、千堂 年昭(岡山大学病院 薬剤部)

むずむず脚症候群の薬はどこでもらえる?

むずむず脚症候群の薬はどこでもらえる?

むずむず脚症候群の治療に必要な薬は、病院へ受診することで処方してもらえます。
ただし、処方内容や薬の必要性の判断は医師ごとに異なり、症状によっては非薬物療法が採用される可能性があることを理解しておきましょう。
症状に合わせた治療により、むずむず感が軽減されて過ごしやすくなるので、むずむず脚症候群に悩まされている方は一度相談してみてください。

むずむず脚症候群に悩んだ場合まずは精神科・心療内科を受診

むずむず脚症候群の症状にお悩みの方は、ストレスや精神的な要因も原因として考えられるため、精神科や心療内科を受診することをおすすめします。
精神科・心療内科では、患者1人ひとりの状態を踏まえたうえで、症状の改善に向けた生活習慣改善や薬物療法を提案してくれます。また、症状からくる不安が悪化を引き起こすとも考えられているので、精神科・心療内科を受診し心のケアを通じた治療を受けると良いでしょう。

新宿うるおいこころのクリニックではむずむず脚症候群の治療に対応しています

新宿うるおいこころのクリニックでは、むずむず脚症候群の治療に対応しています。
当院の治療では、症状やお悩みをもとに治療方針を提案していくため、1人ひとりに合わせた症状改善が可能です。むずむず脚症候群からくる睡眠障害の治療にも対応しておりますので、「症状が酷くて眠れない」「むずむず感が酷くて寝るのが怖い」などの悩みがある方にもおすすめです。
ご予約は、公式HPやLINEから24時間承っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。

<むずむず脚症候群の治療について詳しく見る>

よくある質問

むずむず脚症候群を薬で治すメリットを教えてください

むずむず脚症候群に薬を用いることで、より効果的な症状改善が期待できます。例えば、脚の不快感により眠れていない場合、生活習慣の改善のみでは症状の緩和に時間がかかってしまいます。薬を用いることで、症状への直接的なアプローチが可能となるため、心身の負担を早めに軽減できるのです。

むずむず脚症候群の薬に副作用はありますか?

むずむず脚症候群の薬には副作用が伴うことがあります。例えば、ドパミン作動薬やオピオイド系鎮痛薬を使用すると、眠気やめまい、吐き気があらわれる場合があります。飲み合わせによって症状が悪化する可能性もあるので、医師に確認したうえで正しく服用しましょう。

むずむず脚症候群は薬で治る!症状例から薬の種類、注意点まで全て解説

むずむず脚症候群は薬で治る!症状例から薬の種類、注意点まで全て解説

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20歳未満の方へ
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当院では、18歳未満の方は治療をお受けいただけません。
自由診療の場合、18歳以上、20歳未満の方は保護者の同伴、もしくは同意書が必要となります。
以下よりダウンロードの上、保護者の方に記入いただいたものを当日ご持参ください。

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