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トラウマの治し方8選!PTSDにならないためにできることとは

トラウマの治し方8選!PTSDにならないためにできることとは

つらい体験により心に傷ができると、トラウマとして心身に様々な不調がみられます。
通常であれば徐々に回復しますが、治らず慢性化してPTSDに発展するケースもあるため、トラウマがみられたタイミングで適切なケアをしておくことが大切となります。

そこでこの記事では、トラウマの治し方やPTSDを防ぐための対策法について、トラウマとPTSDの違いを含めてお伝えします。治し方を実践することで早期回復が期待できるので、ぜひ参考にしてみてください。

このコラムの監修医師

新宿うるおいこころのクリニック 院長

大垣 宣敬

患者様が抱えているものは1人1人異なっており、症状の種類や程度も千差万別です。 私たちは患者様からお話を聞くことで悩みを共有し、ご希望や思いを丁寧に汲み取りながら、患者様中心の医療を共に実践していけるよう心がけています。

トラウマが長引くとPTSDに発展する可能性がある

トラウマが長引くとPTSDに発展する可能性がある

トラウマとは、心の傷になるような衝撃的な体験のことです。トラウマがあると、体験により様々な心理的・身体的症状があらわれるトラウマ反応がみられます。
トラウマ反応は、時間とともに自然回復することが一般的ですが、トラウマ体験により心に大きな傷が残ると後遺症としてPTSDに発展する場合があります。
PTSDになると、トラウマがフラッシュバックとして繰り返し現れたり、警戒心から常に緊張状態になったりしてしまい、普段通りの生活が送れないケースも少なくないようです。

PTSDとトラウマの症状について知りたい方は、下記記事をご確認ください。

PTSDを防ぐためにはトラウマを治しておくことが大切

PTSDへの発展を防ぐためには、トラウマを放置せず正しく対処することが大切です。
トラウマを抱えたままでいると、つらい記憶やイメージにとらわれてしまい、極端で間違った思考から抜け出せなくなることがあります。
また、トラウマになるほどの体験は、自分1人で何とかしようとしても中々解決には至らないケースが多いようです。つらいからといって症状を放置しても、トラウマの記憶は消えずに残り続けるので、適切な方法で体験と向き合うと良いです。

トラウマとPTSDの違い

トラウマ反応は、極度のつらい体験により生じる心身反応のことで、命が脅かされるような状況下での正常な反応として扱われています。一方、PTSDはトラウマがきっかけで生じる精神的後遺症であり、ストレスにより記憶障害などが起こるという違いがあります。
また、トラウマ反応であれば時間とともに体験が薄れるため徐々に症状は治まりますが、PTSDはトラウマが記憶に残り続けることで起こる精神障害のため、長期間にわたり心身に悪い影響を与えることが特徴です。

詳しいPTSDとトラウマの違いは下記記事をご確認ください。

トラウマの治し方8選

トラウマの治し方8選

ここでは、代表的な8つのトラウマの治し方を解説します。
PTSDを引き起こさないためにも、トラウマがみられた段階で気持ちを和らげる適切なケアを心がけましょう。

トラウマの治し方①感情のコントロールを意識する

トラウマに関連する出来事を思い出すと、強い不安や恐怖が沸き上がることがありますが、感情を無視せず適切にコントロールしていくと良いです。
例えば、強い恐怖からイライラを感じた場合、怒りをそのまま爆発させる前に一旦深呼吸をして気持ちを落ち着けます。冷静になることで、イライラに結びついたきっかけを知れて場面に適した対策を考えられるようになります。感情を無視したり抑えたりすると、モヤモヤが残って最終的に偏った思考に支配されやすくなるので、感情に向き合うようにしましょう。
ただし、うつ症状を伴っている場合は、精神エネルギーをある程度改善させた上で行わないと負担が大きい可能性があります。実際に感情コントロールを行う際は、医師と連携しながら治療を進めることが大切です。

トラウマの治し方②生活パターンを変えずに今まで通り過ごす

トラウマの影響を受けたとき、感情が不安定になることから生活リズムが崩れるケースがありますが、生活パターンはなるべく変えず普段通り過ごすよう意識しましょう。
ルーティンを変えないことで、「普通の生活が戻ってきた」という感覚からくる安心感につながるといわれています。また、無理に生活を変えるのではなく、少しずつ自分のペースで過ごすとトラウマからの回復を自然に促せるようです。

トラウマの治し方③安全だと思える居場所を見つける

トラウマを抱えていると、安心感を得にくく常に緊張状態が続いてしまうことがあるようです。体をリラックスさせてストレスから距離を置くためには、安全だと思える空間や人を大切にし、心地よい環境を整えると良いです。
例えば、信頼できる友人や家族と話したり、恐怖から離れて一息ついたりすることで気持ちを穏やかに保てます。また、安全な場所で過ごすことで心の余裕が生まれ、前向きな考えができるでしょう。

トラウマの治し方④同じ悩みを持った人と交流する

同じような悩みを持つ人と交流し、抱えている苦しみに対して共感を示してもらうこともおすすめです。交流を通して体験を共有することで、トラウマによる恐怖・不安などの感情は正常な反応であると気付くきっかけになるかもしれません。
また、似たような症状で悩んでいる人の回復過程も知れるので、自分の症状に対して前向きに考えたり希望を持てたりするでしょう。

トラウマの治し方⑤呼吸法を習得して気持ちを落ち着かせる

トラウマによって引き起こされる不安を軽減するためには、呼吸法を習得しておくことがおすすめです。呼吸法を行うことで、体の緊張感がほぐれて心身のリラックスが促されるといわれています。

呼吸法は、以下の手順で1日5分程度行いましょう。

  • ①腹式呼吸を意識し、4秒数えながら鼻からゆっくり息を吸う
  • ②息を吸いきったら4秒息を止める
  • ③おなかをへこませながら、8秒かけて鼻からゆっくり息を吐く

トラウマの治し方⑥生活環境を整えて気持ちを整理する

身の回りや生活空間が散らかっていると、精神的にも落ち着かなくなるといわれているので、生活環境を整えて心に安定感を与えるようにしましょう。
不要な物の処分や整理整頓以外にも、自然光を取り入れたり落ち着けるスペースを新たに作ったりなど、居心地の良さを意識することで、気分がすっきりして精神的な安定につながるようです。

トラウマの治し方⑦カウンセラーに相談してみる

トラウマがつらい場合は自己解決しようとせず、カウンセラーに頼り専門的なアドバイスを受けることもおすすめです。
カウンセラーは、客観的な視点で感情に向き合ってくれるため、偏ったマイナス思考が解消されたり新たな視点からトラウマ体験を見つめ直せたりするきっかけになるでしょう。
また、カウンセリングが自分の気持ちを正直に話せる場となるので、内に秘めていたトラウマ体験を打ち明けられて回復に向けて前進できるかもしれません。

トラウマの治し方⑧生活の中でリラックスを意識する

日常生活の中でリラックスできる時間を作ることで、ストレスや不安でいっぱいの思考をほぐすきっかけができます。
リラックスタイムには、自身の好きなことをしましょう。例えば、外に出て散歩したり寝る前にヨガをしたり、温かい湯船に浸かったりなど過ごし方は自由です。
トラウマを治すためには、心身を休ませる時間を意識的に取ることが大切です。リラックスすることで、感情が整理されて前向きな気持ちを取り戻せるでしょう。

PTSDにならないためにできること

PTSDにならないためにできること

以下では、PTSDにならないためにできることをお伝えします。

PTSDにならないためにできること①気持ちが安定するまでゆっくり休む

PTSDの予防には、心身を十分に休ませることが大切です。強いトラウマにつながる出来事に直面した後、無理に日常生活を続けようとしても逆効果となり、心に大きな負担がかかる可能性があります。
つらいと感じた際は、まずは自分の気持ちを理解し、安定するまで休養を取るよう心がけましょう。休むことは決して悪いことではなく、心身の回復に向けた大切なステップとなるので、無理せず自身の気持ちに耳を傾けると良いです。

PTSDにならないためにできること②家族や友人を頼る

トラウマ体験によりつらい場合は、1人で抱え込まずに家族や友人を頼ってみると良いです。
自分で何とかしようと頑張り過ぎてしまうと、心身が追い込まれて悪循環を招く可能性があります。ただ一緒に時間を過ごすだけでも気持ちが和らぐので、しんどいと感じる際は支えてくれる人に助けを求め、必要に応じてサポートを受けるようにしましょう。

PTSDにならないためにできること③早い段階で専門家に相談する

トラウマ的な出来事に体験した直後、なるべく早い段階でカウンセラーや医師などの専門家に相談することで、症状の悪化を防げるといわれています。
カウンセリングでは、専門知識をもとにしたアドバイスを受けられるので、トラウマに対する適切なケアを学ぶことができ、PTSDの発展を防ぐ早期回復を目指せるかもしれません。

PTSDやトラウマは放置せず病院へ

PTSDやトラウマは放置せず病院へ

PTSDやトラウマは放置すると、日常生活に支障をきたす恐れがあります。そのため、気になる症状が現れた段階で病院へ受診するよう心掛けましょう。
病院では、トラウマに対する治療やカウンセリングを受けられるので、早期治療により負担を最小限に抑えた早めの回復を目指せます。

病院での診断基準が知りたい方は、下記記事をご確認ください。

万が一PTSDに発展した場合は専門的な治療を受けることが大切

PTSDは慢性化リスクが伴うため、症状がみられた際は放置せず治療を受けることが大切です。
治療により、トラウマ体験によるつらい記憶や認識のズレが修正でき、回復の兆しが見えてくるかもしれません。また、専門家に相談することで自分に合う適切なサポート体制を知るきっかけになります。

PTSDやトラウマでお悩みの方は新宿うるおいクリニックへご相談ください

今回は、トラウマの治し方やPTSDを防ぐための対策法について解説しました。
トラウマは、時間の経過とともに回復していくことが一般的ですが、中には症状が長引いてPTSDに発展するケースもあります。
PTSDになると、普段通りの生活が送れなくなることもあるので、トラウマの段階で適切なケアを実践しておくと良いです。

新宿うるおいこころのクリニックでは、PTSDやトラウマの治療に対応しています。
経験豊富な医師が、悩みに応じた治療を提案することで、1人ひとりに合わせた症状改善を目指せます。
認知行動療法や薬物療法などを用いた治療では、患者様の不安を少しでも軽減するために、「なるべく体の負担を減らしたい」「通院が大変であまり通えない」などの声にも柔軟に対応いたします。
ご予約は公式HPやLINEから24時間承っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

よくある質問

トラウマは自力で治せるものですか?

トラウマは、時間の経過とともに徐々に回復していくことが多いため、自力で治すこともできるといわれています。しかし、早めに適切な治療を受けておくとPTSDへの発展予防につながるので、症状がつらい際は精神科・心療内科へご相談ください。

PTSDを放置するとどうなりますか?

PTSDを放置すると症状が慢性化し、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。仕事や人間関係に影響が出るだけでなく、身体的な健康問題を引き起こすリスクも高まるので、PTSDでお悩みの際は早めの受診がおすすめです。

トラウマの治し方8選!PTSDにならないためにできることとは

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あなたのご来院を心よりお待ちしております。

20歳未満の方へ
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当院では、18歳未満の方は治療をお受けいただけません。
自由診療の場合、18歳以上、20歳未満の方は保護者の同伴、もしくは同意書が必要となります。
以下よりダウンロードの上、保護者の方に記入いただいたものを当日ご持参ください。

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