PAGE TOP
MentalColumn

メンタルコラム

強迫性障害をチェック!症状や体験談、サポート方法からみる特徴とは

強迫性障害をチェック!症状や体験談、サポート方法からみる特徴とは

強迫性障害と診断された場合、まずは疾患について知るようにしましょう。

強迫性障害は、すぐに完治する精神疾患ではありませんが、軽度なうちに治療を受けることで症状改善を目指せます。

 

この記事では、強迫性障害の症状や受診を勧める目安、サポート方法、治療法について解説します。また、実際に強迫性障害と診断された方の体験談もご紹介しますので、症状を知る参考にしてみてください。

強迫性障害とは

強迫性障害とは

強迫性障害とは、頭の中に浮かぶ不合理な考えを払拭しようと、何度も同じ行動をとってしまう精神疾患です。

例えば、何度も手洗いする、言葉の発し方にこだわりがあるなどの行動があげられ、これらは強迫行動と呼ばれます。また、自分が罪を犯していないか常に不安、順序通りにいかない際の違和感が消えない、などの思考に陥ってしまう症状は強迫観念と呼ばれ、常にストレスや不安でいっぱいになります。

 

強迫性障害を治療する際は、認知行動療法や薬物療法などが用いられ、症状に合わせて治療計画が組まれます。適切な治療により完治が期待できる精神疾患ですので、症状がみられたら早めに対策を講じることが大切です。

原因

明確な原因は特定されていませんが、ストレスや私生活での変化、ストレス耐性、個々の性格が関係していると考えられています。また、幼少期や思春期に発症した方やチック障害を持っている方は、遺伝が影響し発症に至るとされています。

症状

症状は人によってさまざまですが、一般的には以下のようなものがあります。

症状 (例)
手洗いや消毒などの清潔に関する洗浄強迫 何度も消毒する、シャワーを繰り返す等
自分の行動に不安を覚える確認強迫 例)電気が消せたか不安になる、ドアを何度もしめる等
数えたり反復したりするなど、数に関する強迫行為 例)言葉の発し方にルールがある、音量は必ず偶数でなければいけない等
神経質なことを考えたり祈ったりするなど、宗教的・道徳的な強迫観念 例)○○をしないと悪いことが起きる、などの考えが頭から離れない
暴力的なことを考えてしまう暴力的な強迫観念 例)車で誰かをひいていないか何度も降りて確認する、外出を避ける

強迫性障害の症状や原因、治療法についてさらに詳しく知りたい方は、下記記事を参考にしてください


強迫性障害の体験談をチェック

強迫性障害の体験談をチェック

強迫性障害を発症した来院者からカウンセリング時によく聞く体験談をご紹介します。自分自身に思い当たる節や周囲の人で同じような行動がみられないか確認してみてください。

汚れなどに過敏になった

何かに触れるたびに手を洗わないと気になってしまい、最初は一回洗えば気が済んでいたものが、徐々に回数が増えていきます。

また、強迫性障害の症状がひどい人の中には、洗わないと悪いことが起きるのではないかと考える人もいるため、だんだんと手を洗う時間が長くなり、授業に遅れたり、友達にからかわれたりした経験がある人もいます。

このように、清潔さへの不安に過敏になっている場合は強迫性障害の疑いがあります。

うつ病を併発した

強迫性障害だけでなく、うつ病を併発している人も多いようです。

例えば、症状の一つである脅迫行為により、人前に出ることが嫌になったり、ひきこもりがちになったりしたことで、徐々に悲観的な考えが強くなりうつ病に発展したケースもあります。

このように、脅迫行為や強迫観念以外にも嫌悪感や意欲低下、人と関わることへの拒絶反応がある場合は、うつ病を併発している可能性が高いです。

完璧主義な性格から派生した

完璧主義な性格で、家の小物を整理整頓したり、物の向きを揃えたりしないと気が済まないという人が、いつのまにか脅迫性障害になっていたという体験談も耳にします。

このように、自分が決めたルール通りにいかないと不安に駆られる、やり直したくなる等の症状がある場合や、周囲から行動が異常だと指摘された場合は、強迫性障害の可能性があります。

同じことを繰り返し質問してしまう

強迫性障害を抱える人の中には、何度も何度も同じ質問をしてしまい、上司や友達に迷惑をかけたことで受診された人もいます。

例えば、ドアを閉めたか尋ねる、水道を止めたか気になる、納期を間違えてないか確認するなどを何度も繰り返してしまうのです。症状に悩む人は、自分でも質問する癖をやめたいと思っていますが、頭に浮かぶ考えをどうしても消したくなるそうです。

しっかり眠れなくなった

強迫性障害の症状から派生して、不眠症状に悩まされる人もいます。

例えば、寝る前に悪いことをひたすら考えてしまったり、寝ても途中で起きて確認行為をしてしまったり、症状による疲れが取れなかったりなどです。

また、不眠を放置していると私生活にも影響が出るようになり、外での脅迫行為が抑えられなくなったり、起きている間ずっとイライラしたりする方も多いようです。

強迫性障害の傾向をチェック

強迫性障害の傾向をチェック

脅迫性障害の方は、相手に対して考えを強要したり、しつこかったり、納得のいく答えになるまで質問するなどの傾向がみられます。

自分の思い通りにならないと気が済まない傾向もあり、相手に対して不信感や怒りを抱きやすくなります。

強迫性障害セルフチェック診断

強迫性障害の患者の体験談を含め、以下の症状に当てはまる場合、強迫性障害の可能性があります。

  • ①何度も頭に浮かぶ考えに悩まされている
  • ②特定の行動を繰り返したり、ルールに従ったりしないと気が済まない

①②のどちらか、または両方に当てはまり、以下の項目にも該当する

  • 症状を自覚しているがやめられない
  • 症状に嫌悪感を抱いている
  • 症状が間違っていない確信はない
  • 症状は自分の意思からくるものだ
  • 症状により私生活に影響が出ている

上記の項目はあくまで目安となるものです。身近な人で症状がみられた際は、専門機関への受診を勧めましょう。

強迫性障害になりやすい人の特徴・症状をチェック

強迫性障害になりやすい人の特徴・症状をチェック

潔癖症や完璧主義者、自己肯定感が低い、感情のコントロールが困難、ストレス耐性が低い、などに当てはまる人は、強迫性障害になりやすいです。また、一つ一つの行動にマイルールが存在していたり、思い通りにならないと気付かぬうちにイライラしたりする人も当てはまるといわれています。

強迫性障害の診断を勧める目安をチェック

症状により、仕事が手につかなくなっている、脅迫行為に悩まされている、引きこもりがちになっている場合は診断を勧めると良いです。

また、表情が暗い、以前より痩せた、笑うことが少なくなった、などの状態はうつ病を併発している可能性があるため、なるべく早く専門機関への受診を促しましょう。

強迫性障害のサポート方法をチェック

強迫性障害のサポート方法をチェック

では、身近な人が強迫性障害と診断された場合、どのようにサポートしていけば良いのでしょうか。以下では、5つのサポート方法をご紹介します。

一緒に運動する

運動は、強迫観念・行動のもととなる不安やストレスの軽減を促す効果があるといわれています。一緒に運動することで、気分転換になったり別のことを考えるきっかけになったりするため、症状の抑制につながるでしょう。

また、運動をする際は、本人のペースに合わせて無理のない範囲で行うことが大切です。

根気よく見守る

病状に悩む人は、想像以上につらい思いをしていることがあります。

周囲の人は、理解を示し根気よく支えてあげると良いでしょう。また、このような状況では、他人に迷惑をかけたくないという気持ちから、本人から相談したり助けを求めたりすることが難しいと考えがちになります。

寄り添う際は、無理に話を引き出そうとするのではなく、いつでも話を聞くよという態度を示すことが大切です。

症状を理解する

サポートをするにあたり、症状や原因について詳しく知ることが大切です。

どのような思考回路に陥っているのか、何に悩んでいるのか、発症きっかけは何なのか、などを理解することで誤解や偏見を避けられます。

また、症状の理解は信頼関係の構築にもつながります。本人の希望がある場合は、病院に付き添ったり治療の相談に乗ったりすると励みになるでしょう。

NG言葉に気を付ける

悩んでいる症状に対して、「気にし過ぎだ」「大したことない」「早く治しなさい」「もっと頑張れるよ」などの言葉はプレッシャーにつながるためNGです。

また、「どうしてなの?」「なんでやめられないの?」といった質問も、症状を悪化させる要因になるため控えましょう。

声をかける際は、症状に対する嫌悪感や恥ずかしさを助長するワードは避け、優しく寄り添う言葉を使うと良いです。

脅迫行為を無理やり止めない

強迫性障害の人は、強迫行動を無理やり押さえつけられると、余計に動きたくなったり、不安感が増したり、パニックになったりします。また、自分の殻に閉じこもってしまうきっかけにもなり、周囲からのサポートや治療の拒否につながるため、無理に止めることは避け、徐々に改善されるのを待ちましょう。

強迫性障害の治療法における子供と大人の違いをチェック

強迫性障害の治療法における子供と大人の違いをチェック

子供の強迫性障害の治療法としては、主に薬物療法と曝露反応妨害法を活用します。

曝露反応妨害法とは、あえて症状が出る状態に身を置き、大丈夫だということを脳に刷り込ませていく治療法です。

一方、大人の治療法では、薬物療法や曝露反応妨害法のほかに、クリニックによってはTMS治療を用いた症状改善が実施されます。

TMS治療とは、頭部に電磁波を当てることで脳の活動を調整する治療法です。TMS治療の詳しい解説は、下記記事をご覧ください。

強迫性障害の病院選びでみたいチェック項目

強迫性障害の病院選びでみたいチェック項目

強迫性障害の病院選びをする際は、以下のチェック項目に注目してみましょう。

カウンセリングは公認心理師/臨床心理士などの専門家によるものか

公認心理師・臨床心理士とは、心理学の知識を用いてカウンセリングを行うメンタルヘルスの専門家のことです。

心理学に基づいて心理状態を把握するため、より適切な治療や内面へのアプローチが可能になります。また、必要に応じて他の専門医との連携を図りながら治療を進めるため、根本改善が期待できます。

料金が良心的か

強迫性障害を完治させるためには、継続して治療を行いながら少しずつ改善させることが大切です。一度にかかる料金が高いと、継続的に通院することが困難になったり、生活において大きな負担になったりするため、良心的な価格帯のクリニックを選ぶと良いでしょう。

 

また、高額過ぎるクリニックの中には、不必要な治療を勧めてくれるところも存在します。病院で提案された治療法に違和感がある場合は、複数のクリニックへカウンセリングに行き、治療費や治療内容を比較してみると良いでしょう。

話を丁寧に聞いてくれるか

丁寧に病状や悩みを聞いてくれる医師に相談することで、治療に対して前向きな気持ちになれたり、治療方針などを受け入れやすくなったりします。

また、こちらの要望も伝えやすく、双方が納得のいく形で回復に向けての治療が行えます。

 

話を丁寧に聞いてくれるか確認したい場合は、クリニックが行っている無料カウンセリングに出向いてみると良いです。話を遮ったり否定したりする医師は避け、話をじっくり聞いてくれたり質問に答えてくれたりする医師を選択すると良いでしょう。

診断書など、必要な書類をすぐに発行してくれるか

症状によっては、仕事を休職して治療に専念しないといけない場合があります。その際、診断書をすぐに発行してもらえるクリニックを選ぶと、申請までの手続きがスムーズになり、早急に治療に専念できます。

また、上司や家族への説明が上手くできない場合、代わりに病状を詳しく説明してくれるクリニックを選んでおくことで、周囲からの理解を得られやすくなるでしょう。

 

診断書の即日発行については、下記記事で解説しています。

強迫性障害の治療法「TMS治療」をチェック

強迫性障害の治療法「TMS治療」をチェック

一般的に、治療では薬物療法や心理療法が用いられますが、クリニックによっては「TMS治療」を導入している場合もあります。

TMS治療とは、脳に直接アプローチすることで症状改善を目指す治療法です。ここでは、TMS治療のメリットや効果、考えられる副作用について解説します。

TMS治療とは

TMS治療とは、磁気を利用して頭部に電気刺激を与える治療法です。刺激によって、脳に誘導電流を引き起こすため、バランスが乱れた脳の動きをピンポイントで調整できるのです。

刺激の送り方によって、脳のさまざまな部分へのアプローチが可能で、強迫性障害だけでなく、うつ病や統合失調症などにも効果が期待されています。

メリット

メリットは、投薬などによる症状改善ではなく、脳に直接働きかける治療なため、副作用がほとんどないことです。安全性も高い上に負担が少ない状態で、症状の根本改善と再発防止が目指せます。

 

また、他の治療で効果がみられなかった場合でも、TMS治療により改善効果が期待できるといわれています。そのほかにも、他の治療に比べて治療時間が短く、通院も週二回ほどで良いため、心身ともに負担が少ないことは大きなメリットです。

効果

期待される効果としては、脳神経の働きが正常化することによる抗うつ作用、深部への刺激による脅迫症状の軽減、うつの再発防止、症状に伴う認知機能の低下防止などがあげられます。

また、強迫性障害の症状として現れる、不眠や気分の落ち込み、自信喪失に対しても効果が期待でき、心身のバランスを整えられます。

副作用

副作用はほとんどありませんが、まれに違和感や皮膚の収縮、耳鳴りなどが生じる場合があります。これらは一時的な症状であり、治療を繰り返すことで症状がでなくなり、症状が生じた場合でも数時間程度で収まる傾向にあります。まれに刺激した頭部にけいれんが起こることがありますが、けいれん発作の発生率は非常に低く、約9万回に1回程度です。前日にしっかりと睡眠をとったり、アルコールを控えたりすることで予防できるといわれています。

 

また、治療の際は、医師が都度体調を確認しながら刺激を与えていきます。安全性も高い治療法ではありますが、頭に悪影響がないか怖い、副作用が心配などの不安点がある場合は、事前に相談した上で治療を受けると良いです。

新宿うるおいこころのクリニックでは、強迫性障害のTMS治療を行っています

新宿うるおいこころのクリニックでは、ご紹介したTMS治療による強迫性障害の症状改善や、公認心理師/臨床心理士などの資格者によるカウンセリング治療など、幅広い治療法を行っています。他にも、通院回数を減らしたい、服薬は避けたいなどのご要望に合わせて、患者様一人一人に適した治療法をご提案可能です。

 

また、心療内科・精神科で起こりがちな混雑やプライベートにおける不安を解消するため、完全予約制を導入しております。ご予約は公式HP・LINEから24時間承っておりますので、「あなたが苦しいそのとき」や「身近な大切な方が人で苦しんでいるとき」など、いつでもお気軽にご相談ください。

よくある質問

強迫性障害は治りますか?

強迫性障害は、専門的な治療により改善を目指せる精神疾患です。
症状により適したアプローチ法は異なるため、症状にお悩みの方は心療内科・精神科への受診をお勧めします。

強迫性障害の症状がみられたらどうすればいいですか?

症状がみられた際は、心療内科・精神科への受診を推奨しています。
早期の治療により、症状の悪化を防げたり回復が早くなったりするため、まずは一度ご相談ください。

強迫性障害をチェック!症状や体験談、サポート方法からみる特徴とは

強迫性障害をチェック!症状や体験談、サポート方法からみる特徴とは

東京・新宿の精神科・心療内科なら

【公式】新宿うるおいこころのクリニック | 新宿の心療内科・精神科[東京新宿駅徒歩3分]
東京・新宿の精神科・心療内科なら

東京・新宿の診断書がすぐにもらえる精神科・心療内科『新宿うるおいこころのクリニック』では、TMS治療によるうつ病治療のほか、適応障害・パニック障害・自律神経失調症・強迫性障害・むずむず脚症候群・睡眠障害・社会不安障害(SAD)・PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの精神疾患の治療を行っております。
一人で心に抱え込まず、気軽に相談してみませんか?
あなたのご来院を心よりお待ちしております。

20歳未満の方へ
20歳未満の方へ

当院では、18歳未満の方は治療をお受けいただけません。
自由診療の場合、18歳以上、20歳未満の方は保護者の同伴、もしくは同意書が必要となります。
以下よりダウンロードの上、保護者の方に記入いただいたものを当日ご持参ください。

当院では、18歳未満の方は
治療をお受けいただけません。
自由診療の場合、18歳以上、20歳未満の方は
保護者の同伴、もしくは同意書が必要となります。
以下よりダウンロードの上、
保護者の方に記入いただいたものを当日ご持参ください。

同意書のダウンロード
診断書最短即日発行可能
WEB予約
診断書最短即日発行可能
WEB予約