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MentalColumn

メンタルコラム

2024.2.28

HSPとは?病院での診断や生きやすくするための対処法をご紹介

HSPとは?病院での診断や生きやすくするための対処法をご紹介

「何を判断するにも考えすぎてしまう」「自分がどう思われるか常に気になる」

このような症状がみられる場合、HSPかもしれません。

HSPとは、病気ではなく生まれ持った性質のことで、人一倍敏感で繊細な人を指します。

この記事では、HSPの原因や症状、セルフチェック、抱えがちな困りごとについて解説します。生きづらさ感じている方や、HSPについて知りたい方は参考にしてみてください。

HSPとは

HSPとは

HSPとは、人一倍敏感でさまざまな刺激を受けやすい人のことを指します。

例えば、音や光、匂いなどの外的刺激を受けやすかったり、人間関係について神経質に考えすぎてしまったりする傾向にあり、環境への適応力が低いです。 また、気持ちの理解や共感力の高さも大きな特徴であり、何事も考えすぎてしまうことからストレスや疲労を抱えやすいといわれています。

HSPを理解する上で大切なことは、「病気ではなく生まれつき持った気質である」という捉え方です。完治はできないため、症状がみられる場合は特性との向き合い方が大切となります。

HSPあるあるやうつ病との関係について詳しく知りたい方は、新宿うるおいこころのクリニックの「HSP 」ページをご覧ください。

HSPの種類

HSPは、特徴によって「HSP」「HSE」「HSS型HSP」「HSS型HSE」の4種類に分類されます。

内向型HSP『HSP』 人見知りで繊細
外向型HSP『HSE』 人と関わるのが好きだが繊細
刺激追求型HSP『HSS型HSP』 内向的で繊細だが好奇心も旺盛、人見知りな一面に気付かれにくい
刺激追求型・外向型HSP『HSS型HSE』 外交的で好奇心旺盛だが繊細
関連ページ:HSP

 

下記ではそれぞれの特徴についてご紹介します。

 

内向型HSP『HSP』

  • 一人でいるのが好き
  • 人と話すと疲れる
  • おとなしいイメージ
  • 目立つのが苦手

HSPは、人見知りで自分の時間を大切にしたいタイプです。

環境や相手の気持ちに神経質なってしまうため、刺激が多すぎると疲れやストレスにつながります。そのため、人との関わりよりも一人でいる時間が多い傾向にあります。

また、新しいことに対する好奇心や探求心も少なく、自分自身のペースでの行動を好むことも一つの特徴です。

外向型HSP『HSE』

  • 自分を出すのが上手
  • 人と関わりたい
  • リーダーを任されたときに頑張りすぎてしまう
  • 必要とあれば頼みごとを断れない

HSEは、社交性を兼ね備え人と関わることが好きなタイプです。

自分のアピールや人前に出ることが苦ではない一方で、人から期待されると頑張りすぎてしまったり、気持ちを表に出せなかったりする一面もみられます。

HSEの場合、自分の感受性を認め他者との境界を明確にすることで、負担の軽減ができます。

 

刺激追求型HSP『HSS型HSP』

  • 外交的にみられがちだが、実は内向的
  • 好奇心は強いが、人と関わるのは好まない
  • 外出も好きだが、人込みや騒音に疲れてしまう
  • 行動で生じたミスを引きずってしまう

HSS型HSPは、好奇心は強いが内向的な一面を持っているタイプです。

ワクワクすることや刺激が起きる場所が好きな一方で、人と関わるのは好まなかったり、刺激によって疲れが生じてしまったりする特徴を持っています。

また、ミスを引きずってしまいがちな一面もあるため、自己肯定感を高めることも大切です。

刺激追求型・外向型HSP『HSS型HSE』

  • 人といると体力回復につながる
  • 頼まれごとをされやすい
  • 周囲へ気を配りすぎてしまう
  • 誰かと協力して問題解決することが好き

HSS型HSEは、人と関わるのが好きで行動力もあるタイプです。

周囲の変化に気が付きやすい性質から頼られることも多く、グループの中心になる場面もみられます。一方で、気を配りすぎたり周囲の気持ちに神経質になりすぎたりする一面も。

HSS型HSEの場合、気が付かないうちに疲れていることも多いため、自分の感情に寄り添ってあげることが大切です。

関連ページ:HSP

HSPの原因

HSPの原因

HSPの原因には、遺伝や生まれつきの気質、生育環境が関わっているといわれています。

中でも遺伝的な要因は大きく、HSPの気質に関係する遺伝子が複数発見された研究も存在します。また、人の感情に影響のある「偏桃体」の働きが活発な場合、HSPになりやすいようです。

ほかにも、幼少期の教育環境も影響を与えるといわれており、親や教師から過度な期待や批判を受けた場合、HSPになる可能性が高まります。

HSPの症状・特徴

HSPの症状・特徴

ここでは、HSPの6つの症状・特徴について解説します。

考えすぎてしまう

自分や他人の気持ちを深く理解するため、考えすぎてしまうことがあります。

また、考えすぎる思考に対してのコントロールが困難なため、ストレスや不安を感じたり、自己評価が低くなったりする傾向もみられます。

刺激に敏感

音や光、匂いなど刺激に対して神経質になりがちで、感覚過敏と呼ばれる状態がみられます。

例えば、大きな音に驚いたり、強い匂いに気分が悪くなったりすることがあります。そのため、落ち着いた静かな環境を好むことが多いです。

共感力が高い

共感力が高く、周囲の気持ちを察知したり、他人の喜びや悲しみに対して感情移入しやすかったりする傾向にあります。

周囲からの信頼も獲得しやすいため、相談ごとを受ける機会も多いです。

些細なことに気付く

HSPの人は、周囲の表情や環境の変化など些細なことに気付きやすい特徴を持っています。

気が付きやすい場面は人それぞれで、肌触りの違いや計算ミス、相手の声質の変化などさまざまです。

自己肯定感が低い

考えすぎたり過度に悩んだりすることから、自己肯定感が低く欲求を抑えてしまいがちです。

また、相手の気持ちを読み取りやすい上に、自分の意見を表現することが苦手なため、自己主張が弱い一面もみられます。

感受性が豊かで芸術などに興味を示しやすい

感受性や創造性が豊かで、音楽や絵画、文学などの芸術に興味を示しやすいです。

また、女性の場合は色彩や香りにも敏感だったり、気持ちの表現が豊かで涙もろかったりする場合が多いです。

HSPセルフチェック診断テスト

下記の項目に12個以上当てはまる場合、HSPの可能性があります。

  • 環境の些細な変化に気付く
  • 周囲の感情に左右されがち
  • 痛みに敏感
  • 時々一人の空間になりたくなる
  • カフェインが苦手
  • 想像力が高く、よく空想に耽る
  • 絵画や音楽に感情移入しがち
  • 驚きやすい
  • とても誠実である
  • 短時間で複数作業を頼まれると混乱する
  • 相手の不快感や対処法に気が付きやすい
  • 一度にたくさんの頼みごとを受けられない
  • 失敗や忘れ物がないよう注意を払っている
  • 暴力的な映画やドラマが苦手
  • 同時にいくつもの出来事が起こると混乱する
  • 生活の変化に対応できない
  • 繊細な香りや味、音楽が好き
  • 日常生活において、動揺するような状況を避ける
  • 自分に注目のいく場面だと、緊張して実力を発揮できない
  • 子供の頃、大人から「神経質」「内気」といわれていた

※このチェックリストは一般的な症状をまとめたものであり、HSPと断定するものではありません。症状に心当たりがある方は、医療機関へ相談するようにしましょう。

HSPが抱える困りごとあるある

HSPが抱える困りごとあるある

ここでは、HSPの人が抱えがちな困りごとあるあるを4選ご紹介します。

雑談やうわさ話が苦手

共感力が高く考えすぎてしまう特性から、雑談やうわさ話などの発言を求められる空間が苦手です。

また、他人の評価や批判を気にしてしまったり、感情移入をしやすかったりするため、気付かぬうちに会話が大きなストレスとなっている場合もあります。

決断するまでに時間を要する

物事を一つ一つ深く考えてしまうため、決断するまでに時間を要します。

また、自分の決断がどう思われるか気にしてしまいがちで、一つの選択肢に対していくつものパターンを想定しています。決断後も自分の意見に自信が持てず、チャンスを逃したり後悔したりすることも多いです。

頼みごとを断れない

自分より周りを優先してしまいがちで、頼まれごとをされた際に断れない一面もあります。 また、周囲の環境に対して感情移入をしたり、相手から嫌われることを恐れたりする性質も兼ね備えているため、キャパオーバーなのに引き受けてしまう傾向にあります。

HSPの治し方や治療法はあるのか

HSPの治し方や治療法はあるのか

HSPは、病気ではなく生まれつきの個性のため、完治法や特効薬などはありません。

しかし、治療を通して特性を理解したり対処法を学んだりすることで、自己肯定感の向上やストレスの軽減など生きづらさの解消ができるようになります。

HSPの病院での診断方法

HSPの病院での診断方法

病院では、悩みや不安を問診し、他の病気ではないか検査をした上で、HSPと診断されます。

HSPと診断された後は、カウンセリングや治療を通して日常生活で起こる負担の軽減を目指します。

HSPとの付き合い方

HSPとの付き合い方

HSPと診断された際は、自分の感受性を認めて特性を受け入れるようにしましょう。ネガティブな面ではなく、特性によって生じるポジティブな一面を見つめることが大切です。

また、刺激や負担につながる要因を理解し、負担になる環境から距離を置いたり、定期的な休憩を取り入れたりすることも意識しましょう。

そのほかにも、自身のリラックス法も確立しておき、ストレスが蓄積される前に実行してみると良いです。自分の気持ちや感覚に正直になったり、気持ちを打ち明けられる場所を見つけたりすることで、負担のない環境の構築や自分らしい生き方が叶います。

HSPの疑いがある場合は、病院で診断を受けるべきか

HSPの疑いがある場合は、病院で診断を受けるべきか

HSPの疑いがあっても、特に困りごとが生じてない場合は診断を受ける必要はありません。

しかし、症状によって日常生活に支障が出ていたり、精神的に負担がかかっていたりする方は、心療内科・精神科で診断を受け最適な治療を受けるようにしましょう。

HSPでお悩みの場合は、精神科・心療内科新宿うるおいこころのクリニックにご相談ください

精神科・心療内科新宿うるおいこころのクリニックでは、HSPの症状に対するお悩みや、生きづらさの改善に向けた治療を行っています。

治療には、投薬不要で治療できる「TMS治療」や「オーソモレキュラー療法」も導入しているため、副作用の心配不要で自然な回復を促すことが可能です。

また、患者さまの症状やお悩みに合わせてカウンセリングも実施。一人一人に合わせたアプローチ法の提案により、生きづらさを解消するためのお手伝いをいたします。

よくある質問

自分がHSPなのか知りたいです。

HSPか知りたい方は、どうぞお気軽にカウンセリングへお越しください。症状やお悩みごとを問診した上で適切な診断をいたします。

HSPではどのような治療を行いますか?

お悩みに合わせて、薬物療法や認知行動療法、TMS治療、オーソモレキュラー療法を行います。「投薬を避けたい」「○○の治療を優先したい」などのご要望も考慮いたしますので、お気軽にご相談ください。

2024.2.28

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20歳未満の方へ
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自由診療の場合、18歳以上、20歳未満の方は保護者の同伴、もしくは同意書が必要となります。
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