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MentalColumn

メンタルコラム

2024.8.26

うつ病の原因が分からない!考えられるきっかけや気付くための前兆サインとは

うつ病の原因が分からない!考えられるきっかけや気付くための前兆サインとは

「突然うつ病になったけど心当たりが全くない」
「日常生活での不満も思い浮かばない」
このように、うつ病の発症原因が分からないまま、症状に悩まされることも少なくありません。

中には、気付かぬうちにストレスを溜めているケースもあるので、日々の生活を振り返ってみることが大切となります。
そこで今回は、考えられるきっかけや前兆サイン、対処法、放置するリスクについて解説します。

うつ病の原因が分からないけど、何がきっかけ?

うつ病の原因が分からないけど、何がきっかけ?

うつ病は、遺伝的要因や環境的要因、ストレスなどさまざまな原因で発症します。
中には、うつ病の原因が分からないことも多く、突然症状が現れることもあるといわれています。
原因が分からない場合、うつ病と気付かず見過ごしたり、精神科以外の診療科に受診してしまい発見が遅れたりすることがあるようです。
また、心当たりのない身体疾患からうつ病を発症しているケースも考えられるため、少しでも異変を感じた場合は病院へ受診することが大切です。

うつ病の原因が分からないケース

うつ病の原因が分からない場合、「何らかの心理的なきっかけがある」「きっかけが本人にとって日常的なことで気付いていない」「心当たりが全くないのに突然発症した」の3 パターンが考えられます。
例えば、DVが当たり前になっている、神経質な性格から徐々にストレスが蓄積されていた、モラハラだと気付いていない、薬の副作用からうつ病に発展していたなどです。

また、うつ病が起こるメカニズムには、脳の神経伝達物質であるセロトニン・ノルアドレナリンの機能異常が関与していると考えられています。
きっかけが全くないのに突然発症した場合、何らかの内因性の要因が作用して脳の神経伝達物質の異常が起こった可能性があるといわれています。

参考
・〈うつ病(気分障害)〉うつ状態を引き起こすのは?|京都府精神保健福祉総合センター

原因が分からない場合でもうつ病の前兆はみられる?

原因が分からない場合でもうつ病の前兆はみられる?

原因が分からない場合でも、うつ病の前兆はみられます。例えば、気分の落ち込みや意欲低下など、原因がはっきりしている場合と同様の症状が現れるようですが、症状の出方は個人差が大きく必ずしも一様ではありません。

また、心理的な症状だけでなく、頭痛や動悸、肩こりといった身体的な症状もみられることで、うつ病と気付かないケースも多いといわれています。
心当たりがないと、うつ病ではなく身体的な問題による症状だと思いがちで、発見が遅れるようです。

代表的なうつ病の前兆

うつ病の前兆として軽い抑うつが生じている場合、以下の症状がみられる傾向にあります。

  • 目が覚める時間が早くなった
  • 起床時にどんよりした気分になる
  • 普段は起床後にテレビや新聞をみていたが、みる気にならない
  • 普段なら気にする服装や身だしなみが、どうでもいいと感じる
  • 決断ができない
  • いつものように人と会う気にならない
  • 不安感やイライラがみられる
  • 将来に対して自信がなくなる
  • この世から消えたいと思う瞬間がよくある
  • テレビをみても面白いと感じない
  • 寂しいと感じる
  • 涙ぐむことが増えた
  • 夕方になると気持ちが楽になる
  • 頭が重い、痛い
  • 性欲低下や食欲低下がみられる

下記記事ではうつ病のセルフチェック診断についてより詳しく紹介しております。合わせてご覧ください。

参考
・うつ病の診断と治療|荒井 稔(順天堂医学 都民公開講座「現代の病:「うつ」と「もの忘れ」」)

うつ病の原因が分からない際に考えられるきっかけ

うつ病の原因が分からない際に考えられるきっかけ

うつ病の原因が分からないときは、何らかの脳の機能異常や性格的要因、環境的要因などがきっかけとして考えられます。
それぞれの要因が絡み合うことで発症に至るケースもあるので、1つの原因に焦点を当てるのではなく、多方面から探ることが大切です。

うつ病の原因が分からない際のきっかけ①何らかの脳の機能異常

うつ病の原因が明確でない場合、脳の機能異常がきっかけと考えられることがあります。
うつ病自体、興奮・リラックス作用を持つノルアドレナリンとセロトニンが関わっていると考えられており、何らかの原因で過剰に分泌されたり不足したりするとうつ病を引き起こすようです。
例えば、興奮作用を持つノルアドレナリンが増えた場合、不安や恐怖を感じやすくなります。リラックスを促すセロトニンが不足した場合は、感情のコントロールが難しくなりストレスを受けやすくなると考えられています。

うつ病の原因が分からない際のきっかけ②真面目で正義感が強い性格

ストレスを溜めやすい性格がきっかけとなり、いつのまにかうつ病を発症しているケースも考えられます。
特に、真面目で正義感が強い人は、上手く手抜きができずに1人で抱え込んでしまう傾向にあるため、うつ病になりやすいといわれています。
また、真面目なあまり柔軟な考えができないと、些細な失敗に対しても過剰に反応することがあり、大きなプレッシャーにつながるようです。

うつ病の原因が分からない際のきっかけ③気付かぬうちに蓄積されたプレッシャー

日常生活の中で気付かぬうちにプレッシャーが蓄積されていたことが、うつ病につながっている可能性も考えられます。
例えば、仕事の締め切り、パートナーへの不満、将来への漠然とした不安など、ストレスになり得るきっかけは至る所に潜んでおり、知らず知らずのうちに心は疲弊していくようです。
プレッシャーやストレスに気付かず放置すると、心の負担が大きくなり、うつ病を発症することがあるといわれています。

参考
・セロトニン欠乏脳 -キレる脳・鬱の脳を鍛え直す-|有田 秀穂
・アドレナリンとノルアドレナリンの違いは?!|文部科学省後援 健康管理能力検定の公式サイト
・うつ病の認知療法・認知行動療法|厚生労働省

うつ病の原因が分からない場合の対処法はある?

うつ病の原因が分からない場合の対処法はある?

うつ病の原因が明確でない場合でも、適切な対処法を見つけることは可能です。以下では、うつ病になった際に実践すると良い対処法をお伝えするので、症状に合わせて取り入れながら心のケアをしていきましょう。

うつ病の原因が分からない場合の対処法①ストレス要因から離れる

うつ病の明確な原因が分からない場合は、自身がストレスだと感じる環境から離れてみると良いかもしれません。ストレス要因から離れることで、不安が軽減されるため気分回復が促されるといわれています。

思い当たるストレスが複数ある際は、優先順位をつけて1つずつ解決を目指すと良いです。ストレス要因がなくなることで心に余裕ができ、転職活動や自分のしたいことに取り組むきっかけとなるでしょう。

うつ病の原因が分からない場合の対処法②心身の健康を意識した生活を送る

ゲームのし過ぎ、昼夜逆転といった習慣を直し、心身の健康を意識した生活を送ることで、交感神経が優位になり脳内神経伝達物質の乱れ改善につながるようです。
例えば、ウォーキングなどの軽い運動を取り入れると、セロトニンが活性化するといわれています。運動をする際は、短すぎると効果がなく、長すぎると疲労の原因になるので毎日10分~30分程度の運動をしてみると良いです。

参考
・セロトニン欠乏脳 -キレる脳・鬱の脳を鍛え直す-|有田 秀穂

うつ病の原因が分からない場合の対処法③病院で詳しい検査を受ける

病院で詳しい検査を受けることで、発症原因を特定するきっかけになるかもしれません。また、発見されていない身体疾患が関係している可能性も考えられ、放置すると症状の悪化を引き起こすケースもあるようです。
うつ病は、早期発見と治療により回復を目指せるので、病院で詳しい検査を受けてみましょう。

原因が分からないうつ病を放置するリスク

原因が分からないうつ病を放置するリスク

原因が分からないうつ病を放置することで、他の精神疾患を併発したり、身体異常を見逃したりするリスクが高まります。
また、無意識のうちにストレス要因に触れ続けることで、症状悪化を招く可能性も考えられます。症状の悪化は、仕事ができなくなったり引きこもりがちになったりと、日常生活に大きな支障をきたす要因になるかもしれません。

他の精神疾患を合併する可能性も

うつ病を放置すると、不安障害やパニック障害、強迫性障害、双極性障害といった精神疾患の合併リスクが高まるといわれています。
抑うつ気分からアルコール依存症や薬物依存症に陥る可能性も考えられ、自殺や自傷行為につながることもあるようです。

また、身体疾患を患わっている場合のうつ病併発率は高く、アルツハイマー病のうつ病発症率は30~50%、心疾患は17~27%、悪性腫瘍は22~29%となっています。不眠に関係する睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群も、うつ病を引き起こす要因といわれているので、取り返しのつかない事態になる前に対処しましょう。

参考
・日本うつ病学会治療ガイドライン|日本うつ病学会

原因が分からない場合でも病院にうつ病を相談した方がいい?

原因が分からない場合でも病院にうつ病を相談した方がいい?

原因が分からない場合でも、早期に病院へ相談し症状改善を目指すことが大切です。病院に相談することで、原因が分かったり精神疾患の合併を防いだりするきっかけになります。

一方、原因が分からず心当たりがないからといって自己判断で解決しようとすると、症状が深刻化するリスクも高まるようです。日常生活への影響を最小限に抑えるためにも、「うつ病かもしれない」と思ったら病院に相談してみましょう。

原因が分からないうつ病は精神科・心療内科に相談

原因が分からないうつ病は、精神科・心療内科に相談すると良いです。
精神科・心療内科では、症状に心理面からアプローチするので根本改善を目指せます。また、カウンセリングを受けることで、私生活を見つめ直すきっかけにもなり、原因が判明するかもしれません。

食欲不振や肩こりなどの身体症状がみられることから、内科や整形外科などに相談しがちですが、身体的異常がないのに何らかの不調が続いている場合は、精神科・心療内科の受診を検討してみましょう。

原因が分からないうつ病でお悩みの方は、新宿うるおいこころのクリニックにご相談ください

今回は、考えられるきっかけや前兆サイン、対処法、放置するリスクについて解説しました。
原因が分からないうつ病に悩まされる人は多く、決して珍しいことではありません。分からない理由としては、「心理的なきっかけがある」「きっかけに気付いていない」「全く心当たりがない」の3パターンがあげられ、薬の副作用や身体疾患からの併発が関係していることもあるようです。

また、放置すると症状悪化や他の精神疾患の合併リスクを高めるので、原因が分からないうつ病でお悩みの方は、新宿うるおいこころのクリニックの受診がおすすめです。
原因が判明しない場合でも、適切な治療を受けることが大切ですので、まずはお気軽にご相談ください。

うつ病の診断を受けるべきかどうか迷っている方は、下記記事も合わせてご覧ください。

よくある質問

うつになると朝がつらい理由はなんですか?

うつ病の人が朝につらさを感じるのは、体内リズムやホルモンバランスの乱れが関係しているといわれています。
乱れが生じると、睡眠ホルモンが十分に分泌されず寝ても疲れが取れなくなるため、朝がつらく感じるようです。また、睡眠障害の合併の可能性も原因として考えられています。

うつ病の原因が分からないことは珍しくありませんか?

典型的なうつ病の発症原因は、分からないことが多いと考えられており、決して珍しいものではありません。また、いくつかの要素が重なることで発症に至っている場合、特定の原因特定が難しいケースがあるようです。
原因が分からない場合でも、正しいアプローチにより回復が見込めるので病院へ相談することが大切です。

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20歳未満の方へ
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当院では、18歳未満の方は治療をお受けいただけません。
自由診療の場合、18歳以上、20歳未満の方は保護者の同伴、もしくは同意書が必要となります。
以下よりダウンロードの上、保護者の方に記入いただいたものを当日ご持参ください。

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