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MentalColumn

メンタルコラム

2024.8.1

うつ病は診断を受けるべき?代表的な症状や特徴、間違えられやすい疾患とは

うつ病は診断を受けるべき?代表的な症状や特徴、間違えられやすい疾患とは

うつ病は、激しい気分の落ち込みや意欲低下がみられる精神疾患です。
再発リスクが高く、自力での治療は慢性化につながる可能性があるので、うつ病かも?と思った際は病院で診断や治療を受けることが大切です。

この記事では、うつ病と診断される症状や特徴、間違えられやすい疾患、治療法などを解説するので、うつ病について正しく知るきっかけにしてみてください。

うつ病が疑われる場合は早めに診断を

うつ病が疑われる場合は早めに診断を

うつ病が疑われる場合、早めに診断を受けることで悪化防止や早期回復を目指せます。
病院では、専門医が症状をじっくりと判断するため、自己判断では気が付けない精神負担や併発疾患を知ることできます。

「この程度の症状なら大丈夫」「まだ頑張れる」と考え放置すると、日常生活に大きな支障をきたすだけでなく、自殺念慮などの重大なリスクにつながる可能性もあるので、症状に該当する場合は適切な治療を受けるようにしましょう。

うつ病の診断を受けるメリット

診断を受けるメリットとしては、スムーズな回復を目指せる、自分の状態を正確に判断できるなどがあげられます。症状を1人で抱え込んでいる場合は、診断を通してつらい気持ちを打ち明けることで、精神的な負担軽減につながるかもしれません。
また、医師から診断書を作成してもらうと、家族や友人、職場から理解を得るきっかけになるでしょう。

うつ病と診断される症状

うつ病と診断される症状

うつ病になると、無気力になったり不眠に悩まされたりと、心身にさまざまな不調が出るようになります。
以下では、うつ病と診断される症状を身体症状と精神症状に分けて解説します。

うつ病と診断される身体症状

うつ病と診断される身体症状は、以下のとおりです。

  • 食欲がなくなる
  • 倦怠感が抜けず常に疲れている
  • 頭痛や胃痛、筋肉痛などの痛み
  • 便秘や下痢などの胃の不調
  • 性欲低下
  • 睡眠障害(不眠症、過眠症など)
  • 動悸、めまい、口の渇き

身体症状としては、食欲減少や慢性的な倦怠感、頭痛、めまいなどがあげられます。何に対しても無関心になることから性欲低下などもみられ、常に寝ている状態になるケースも多いようです。

うつ病と診断される精神症状

うつ病と診断される精神症状は、以下のとおりです。

  • 意欲低下、無気力感
  • 喜怒哀楽の欠如
  • 自己肯定感の低下
  • 涙もろくなる
  • イライラや不安感の増加
  • 集中力や記憶力の低下
  • 死について考える

精神症状としては、無気力感や自己肯定感の低下などがあげられます。集中力が低下することで、イライラしたり落ち着きがなくなったりする行動も多いようです。また、自己嫌悪から死について考え出す傾向もあるため、大きな問題につながる前に治療を受けることが大切です。

参考
・2 うつ病の主な症状と原因|厚生労働省
・うつ対策推進方策マニュアル2.うつ病を知る|厚生労働省
・うつ病チェック|厚生労働省
・うつ病を知っていますか? (国民向けパンフレット 案)|厚生労働省

うつ病の症状をセルフチェック診断テスト

うつ病の症状をセルフチェック診断テスト

以下の項目に当てはまる場合、うつ病の可能性があります。

  • イライラすることが増えた
  • 好きなことに対する興味が減った
  • 自分は1人だと感じる
  • 食欲の変化や体重増減があった
  • 何をするにも面倒だと感じる
  • 不安感から眠れない
  • 理由もなく涙が出る
  • 仕事や勉強に集中できない
  • 眠り過ぎていると感じる
  • 悲しい気持ちが続いている

※上記の項目は、うつ病と断定するものではありません。症状に当てはまる際は、病院へ受診し詳しい検査を受けるようにしましょう。

うつ病の話し方や顔つきに特徴はある?

うつ病になると、話し方や顔つきに変化あらわれる傾向にあります。
例えば、話し方が単調になったり、口数が少なくなったり、会話をしても目の焦点が合わなくなったりするようです。また、無気力感や不眠から目がうつろになったり、表情に変化がなくなったり、ぼんやりとした顔つきになったりするといわれています。

参考
・うつ病|厚生労働省
・うつ対策推進方策マニュアル2.うつ病を知る|厚生労働省
・うつ病チェック|厚生労働省

うつ病の症状が出やすい人の特徴

うつ病の症状が出やすい人の特徴

うつ病の症状が出やすい人は、以下の特徴をもっている傾向にあります。

  • 家族にうつ病の既往歴がある
  • 常にプレッシャーにあたる環境にいる
  • 真面目でストレスを受けやすい
  • 完璧主義で自分に厳しい
  • 過去にトラウマを経験したことがある
  • 慢性的な身体疾患をもっている
  • 周りに頼れる人がいない
  • 気を使いやすく自分をさらけ出せない
  • 凝り性で些細な事柄が気になる

うつ病は、ストレスが原因となって発症する傾向にあるとされています。そのため、ストレスを感じやすかったり、過去にトラウマを経験していたり、身体が常に緊張状態だったりする人はうつ病になりやすいようです。
また、明確なメカニズムは判明していませんが、うつ病の遺伝率は約30~50%とされているため、家族にうつ病の既往歴がある場合は適切なストレス管理が大切です。

参考
・うつ病になりやすい体質が遺伝する仕組み|東京都医学総合研究所
・高齢者のうつについて|厚生労働省
・うつ病チェック|厚生労働省
・うつ対策推進方策マニュアル3
・精神保健研究|国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所

うつ病と診断されやすい精神病

うつ病と診断されやすい精神病

うつ病の症状は幅広いため、他の疾患であってもうつ病と診断されるケースがあります。ここでは、うつ病と診断されやすい代表的な精神病をご紹介します。

双極性障害(躁うつ病)

双極性障害は、躁状態とうつ状態を繰り返す精神病です。気分の波があることが特徴ですが、うつ状態で受診する人が多かったり躁状態に気が付きにくかったりするため、うつ病と診断されやすいといわれています。

不安障害

不安障害は、強い不安や緊張からさまざまな身体症状が出る精神病です。症状ごとにパニック障害、社会不安障害、強迫性障害などに分類されますが、人前で症状があらわれる恐怖から引きこもったり口数が減ったりする傾向にあるため、うつ病と診断されやすいようです。

摂食障害

摂食障害は、食事が食べられなくなったり(拒食症)、食べ過ぎてしまったり(過食症)、食べたものを吐いたり(過食嘔吐)する精神病です。
感情がコントロールできず生活に支障をきたすため、意欲低下や自己嫌悪を起こすことがあり、うつ病と診断されやすいようです。また、うつ病を合併しているケースも多いと考えられているので症状を見逃さないことが大切です。

統合失調症

統合失調症は、妄想や幻覚がみえたり、話が支離死滅になったりする精神病です。
意欲の低下、集中力低下、倦怠感、無気力などの症状がみられるため、うつ病と診断されやすいようです。

うつ病の診断方法

うつ病の診断方法

病院で診断をする際は、医師による問診や米国精神医学会が発行しているDSM-5の結果に基づき、うつ病と診断されます。
症状や検査結果によっては、他の疾患の可能性を探るために、血液検査や尿検査が実施されることもあります。

うつ病と診断されてから回復するまでの流れ

うつ病は、「急性期」「回復期」「再発予防期」を経て症状が良くなるといわれています。
「急性期」は、意欲低下や落ち込みなどの症状が強く出る時期で、早めに治療を受けることが大切です。「回復期」は、徐々に症状が治まってくる時期で、波はありますが回復の兆しがみえるようになります。「再発予防期」は、回復後に再発を防ぐための治療を受けたり、最善の注意を払ったりする時期です。

通常は、上記の流れで完治を目指せますが、途中でストレスがかかったり自己判断で薬を中断したりすると症状が逆戻りするリスクが高まるため、身体を十分に休ませながら治療を継続しましょう。

うつ病と診断を受けた際に大切なこと

うつ病と診断を受けた際に大切なこと

以下では、うつ病と診断を受けた際に大切な3つのポイントをご紹介します。

うつ病の治療を途中でやめない

治療を途中で中断してしまうと、再発リスクや悪化リスクが高まります。いきなり服用をやめると、急激な悪化を起こす可能性がある薬も存在するので、「副作用がつらい」「通院が負担になっている」などの要望がある際は、担当医に相談した上で徐々に減薬したり別の治療法を検討したりしましょう。

うつ病の症状に異変があったらすぐに相談する

うつ症状の経過は個人差があり、小さなストレスが症状の波につながるといわれているので、異変を察知することが大切です。
また、異変がある場合は、睡眠障害や不安障害の合併も考えられます。スムーズな回復を目指すためにも、何かあった際はすぐに相談するようにしましょう。

うつ病の症状を周囲に理解してもらう

周囲の人々から理解を得ておくことで、1人で抱え込まずに済んだり、働きやすい環境を整えられたり、適切なサポートを受けられたりします。
また、無理なプレッシャーから距離を置けたり、自分のペースで回復を目指せたりするので、うつ病と診断された際は打ち明けてみると良いでしょう。

うつ病と診断されないために気を付けること

うつ病と診断されないために気を付けること

うつ病と診断されないためには、日常的なストレス発散を心がけましょう。例えば、適度に休息をとったり、健康的な生活習慣を意識したりすることがおすすめです。

また、自身の健康状態を都度把握し、違和感や変化に気付くことも大切です。早めの対策は発症抑制につながるので、少しでも心の不調を感じる際は精神科・心療内科を頼り、適切なアプローチを受けると良いでしょう。

うつ病の疑いがある場合は、新宿うるおいこころのクリニックにご相談ください

新宿うるおいこころのクリニックでは、うつ病の診断・治療に対応しています。
治療では、患者様の症状に合わせたオーダーメイド治療を採用。1人ひとりにしっかり向き合うことで、スムーズで効率的な回復を目指しています。

また、うつ病で休職を考えている際は、条件を満たしていれば診断書の最短即日発行も可能です。ご予約は、公式HPやLINEから24時間承っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。

下記ではうつ病の原因や治療について詳しく解説しています。気になる方はぜひこちらもチェックしてみてください。
<うつ病の原因や治療について>

よくある質問

どれくらいの割合でうつ病になりますか

日本では、約15人に1人がうつ病になるといわれています。自覚症状があっても受診せず放置している人もいるようですが、さまざまなリスクが高まる可能性があるため、症状がみられた際はお早めにご相談ください。

よくある質問

どれくらいの割合でうつ病になりますか?

日本では、約15人に1人がうつ病になるといわれています。自覚症状があっても受診せず放置している人もいるようですが、さまざまなリスクが高まる可能性があるため、症状がみられた際はお早めにご相談ください。

参考
・うつ病を知っていますか? (国民向けパンフレット 案)|厚生労働省

うつ病の診断を受けたら必ず休職しないといけませんか?

休職が必要か否かは、症状や医師の判断により異なります。本人の希望もなるべく考慮されるため「仕事を休めないから受診をやめよう」などと考えず、ぜひ一度ご相談ください。

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一人で心に抱え込まず、気軽に相談してみませんか?
あなたのご来院を心よりお待ちしております。

20歳未満の方へ
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当院では、18歳未満の方は治療をお受けいただけません。
自由診療の場合、18歳以上、20歳未満の方は保護者の同伴、もしくは同意書が必要となります。
以下よりダウンロードの上、保護者の方に記入いただいたものを当日ご持参ください。

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