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メンタルコラム

社会不安障害(社交性不安障害)の診断テストで身体・精神・行動面の症状をチェック!

社会不安障害(社交性不安障害)の診断テストで身体・精神・行動面の症状をチェック!

「人前で話すときに動悸が激しくなる」
「他者と目を合わせるのが怖い」

このような症状がみられる場合、社会不安障害(社交性不安障害)の可能性があります。社会不安障害(社交性不安障害)は、人前で過度に不安を感じてしまう精神疾患です。

この記事では、社会不安障害(社交性不安障害)の症状や自分で確認できる診断テストについて解説します。社会不安障害(社交性不安障害)について知りたい方向けに、具体的な症状例もご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

このコラムの監修医師

新宿うるおいこころのクリニック 院長

大垣 宣敬

患者様が抱えているものは1人1人異なっており、症状の種類や程度も千差万別です。 私たちは患者様からお話を聞くことで悩みを共有し、ご希望や思いを丁寧に汲み取りながら、患者様中心の医療を共に実践していけるよう心がけています。

社会不安障害(社交性不安障害)とは

社会不安障害(社交性不安障害)とは

社会不安障害(社交性不安障害)は、社会的な状況や他者から注目される場面で過度の不安や恐怖を感じる精神疾患です。単なる恥ずかしがり屋や人見知りとは異なり、日常生活に支障をきたすほどの強い不安を伴います。

社会不安障害(社交性不安障害)を持つ人は、誰かから否定的に評価されることを極度に恐れる傾向にあります。
恐怖から、

「自分の行動が変だと思われないか」
「失敗して恥をかくのではないか」

という思考に陥るため、人前でのスピーチ、初対面の人との会話、会議での発言、レストランでの食事など、人とかかわる場面において強い不安を引き起こされるようです。

社会不安障害(社会性不安障害)について詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。

社会不安障害(社交性不安障害)を診断テストしてみよう

社会不安障害(社交性不安障害)を診断テストしてみよう

では実際に、社会不安障害(社交性不安障害)を診断テストしてみましょう。
ここでは、「身体面の症状」「精神面での症状」「行動面の症状」に分けてお伝えします。症状に当てはまる項目が多いと、社会不安障害の可能性があるので確認してみてください。

社会不安障害(社交性不安障害)の診断テスト①身体面での症状

社会不安障害(社交性不安障害)の身体面での症状は以下のとおりです。

  • 注目されている場面で緊張や不安を感じると顔が赤くなる。
  • 心拍数が上がり、心臓が激しく鼓動したり、手や体が震える。
  • 緊張によって声が震える。
  • 不安が高まると、手のひらや全身で過剰に汗をかく。
  • 緊張が強まる場面で、胃腸の不快感や下痢を引き起こすことがある。

社会不安障害(社交性不安障害)の診断テスト②精神面での症状

社会不安障害(社交性不安障害)の精神面での症状は以下のとおりです。

  • 他者の注視を浴びる可能性のある社交場面に対する著しい恐怖または不安を感じる。
  • 自身の振る舞いや不安症状を見せることで、恥をかいたり恥ずかしい思いをすることを恐れる。
  • 病態の理解を得られなかったり他者の迷惑になったりして、否定的な評価を受けることを恐れる。

社会不安障害(社交性不安障害)の診断テスト③行動面での症状

社会不安障害(社交性不安障害)の行動面での症状は以下のとおりです。

  • 話をしているときに声が震えたり顔が引きつったりしていることを他の人に気づかれるのではないかと考え、非常に不安になる。
  • 手の震えに気づかれるのではないかと心配になり、他の人がいるところでの飲食や筆記を避けることがある。
  • 試験など、他の人から評価される状況を苦手とする。

参考
社交不安症の診断と評価|朝倉 聡(北海道大学保健センター・大学院医学研究科精神医学分野)

社会不安障害(社交性不安障害)の診断テストに当てはまる症例

社会不安障害(社交性不安障害)の診断テストに当てはまる症例

ここでは、社会不安障害(社交性不安障害)の診断テストに当てはまる症例を8つご紹介します。

会議で発言しようとすると恐怖に支配される

社会不安障害(社交性不安障害)では、会議での発言に強い不安を感じるようになることがあります。
具体的には、

「間違ったことを言ったら恥ずかしい」
「うまく話せないと評価が下がる」
「みんなが自分を批判的に見ている」

といった考えが頭から離れず、自分のターンが近づくと極度の緊張状態になるようです。

不安が強すぎると、会議中に黙ってしまったり、必要最低限の短い発言しかできなくなったりするケースもあります。また、会議自体を回避するようになり、大切な意思決定の場に参加できなくなる場合もあるようです。

レストランで食事ができない

人に自分の行動を見られることを恐怖に感じ、レストランでの食事に強い不安を覚える傾向にあります。
具体的には、

「食べ方が汚いと思われないか」
「箸やフォークの使い方がおかしいと思われないか」
「音を立てて食べていると迷惑ではないか」

といった考えが浮かび、食事に集中できなくなってしまうようです。

いざ食事ができても、周囲を気にして落ち着かず、食後も自分の振る舞いについて考え続けてしまうため、手が震えて食べ物をこぼしたり、のどが締まって食べ物が呑み込めなくなったすることもあるといわれています。

初対面の人と話ができず動悸がする

初対面の人との会話に強い不安を感じ、

「何を話せばいいのか分からない」
「沈黙が続くと気まずい」
「つまらない人だと思われるのではないか」

と考えて会話ができなくなることがあるようです。極度の緊張から、動悸や発汗、震え、めまいなどの身体症状が現れるケースもあり、最小限の会話しかできなくなります。
症状が酷いと、新しい人との関わりを避けるようになるため、就職活動や職場での人間関係構築にも影響を及ぼすと考えられています。

人前で字を書けない

人前で字を書く際に、

「字が汚いと思われる」
「間違えると恥ずかしい」
「手が震えているのを見られる」

といった考えが浮かんでしまいます。実際に書こうとすると、手が震えたり汗をかいたりして、余計に字が書きにくくなる悪循環に陥ることもあるようです。

症状により、職場で資料にサインをする場面や学校で黒板に何かを書く場面でも、文字を書けなくなる人がいるといわれています。また、人前での記入を避けるため、事前に記入できる書類は家で済ませたり、他の人に代わりに書いてもらったりする人もいるようです。

失敗に対して強い不安を覚えている

失敗に対する強い不安がつきまとい、

「失敗したら周りからどう思われるか」
「一度失敗すると取り返しがつかない」
「完璧にできなければ価値がない」

といった考えに支配されることがあるようです。不安は、新しい課題に取り組み始めるときの緊張や、失敗した際の強い羞恥心として現れ、普通ではありえない程の焦りに襲われるといわれています。

強い不安が続くと、失敗のリスクがある状況を避けるようになり、様々な行動を制限するようになります。また、失敗を恐れるあまり、過度に準備をしたり確認したりといった行動がみられるケースもあるようです。

自分の振る舞いが変じゃないか過度に気にする

社会不安障害(社交性不安障害)になると、自分の振る舞いを過度に気にしてしまい、

「歩き方がおかしくないか」
「表情が不自然ではないか」
「声のトーンや大きさが適切か」

と考えすぎて自然な行動ができなくなります。

自分の言動を常に監視するような状態になり、かえって不自然な振る舞いを生み出す原因になることがあります。また、不安から鏡や反射する窓で自分の姿を頻繁に確認したり、友人に「変じゃなかった?」と何度も確認を求めたりすることもあるようです。

他人にどう思われるか気になって外に出られない

他人にどう思われるか気にしすぎるあまり、

「外見が人並みでない」
「変な人だと思われる」
「視線を感じると耐えられない」

といった考えに支配され、外出自体ができなくなることがあるようです。

外に出られなくなると、必要最低限の外出以外は避けるようになり、買い物はオンラインで済ませたり、人混みを避けて行動したりするようになります。仕事や学校に行けなくなることもあり、長期間続くとうつ病などの二次障害を併発するリスクも高まるといわれています。

視線が気になり電車に乗れない

電車などの公共交通機関で他人の視線を強く意識することも、症状の一つといわれています。
例えば、

「みんなが自分を見ている」
「変な人だと思われている」
「何か変なことをしているのではないか」

といった考えが浮かび、強い不安を感じるようです。不安が強くなると、動悸や発汗、めまいといった身体症状が現れ、パニック発作に発展することもあります。
また、パニック発作により、電車に乗ること自体が怖くなったり外出を避けたりと、日常生活における行動範囲が制限されるケースもあるようです。

社会不安障害(社交性不安障害)の診断テストに当てはまったら病院へ

社会不安障害(社交性不安障害)の診断テストに当てはまったら病院へ

社会不安障害(社交性不安障害)の診断テストに当てはまる場合、病院へ相談すると良いです。自己診断テストはあくまで目安であり、病名を確定するものではないため、不調を感じる際は病院へ受診して正しい診断と治療を受けると良いでしょう。

社会不安障害(社交性不安障害)は、症状が軽いうちに治療を始めることで、回復が早まる可能性があります。「おかしいと感じるが何とかなるだろう」と一人で悩む必要はないので、社会不安障害(社交性不安障害)かも?と思う場合は受診してみてください。

社会不安障害(社交性不安障害)は精神科・心療内科へ相談

社会不安障害は、精神科や心療内科に相談することで回復を目指せます。精神科・心療内科であれば、心理的要因が関係する症状の治療を提供しているので、社会不安障害(社交性不安障害)の適切な診断・治療が受けられるでしょう。

実際に受診した際は、医師に症状を伝えることが怖いと感じる人もいるかもしれませんが、医師は不安を理解しようと努めてくれるので悩みを伝えてみると良いです。どうしても言葉で説明できない場合は、紙に書いたり、箇条書きにしたりしながら、診断を受けてみましょう。

社会不安障害(社交性不安障害)の症状でお悩みの方は新宿うるおいこころのクリニックへご相談ください

新宿うるおいこころのクリニックでは、経験豊富な医師が、患者様が悩まされている症状に寄り添う治療提案をすることで、一人ひとりに合わせた症状改善を目指せます。治療では、自由診療もご用意しているため、「投薬を控えたい」「通院負担を減らしたい」などのご要望にもできる限り対応いたします。
また、ご希望に応じて臨床心理士、公認心理士在籍のカウンセリングも並行して行えるので、ストレス源を明確にしたうえで悩みに合わせたサポートの提供が可能です。

よくある質問

社会不安障害(社交性不安障害)の方に向いている仕事はありますか?

社会不安障害の方は、対人コミュニケーションが少ない職種が向いている傾向にあります。例えば、プログラミング、データ分析、翻訳、ライティング、イラスト制作などの仕事は、比較的コミュニケーションをとる機会が少なく、一人の空間で作業を行えるので人目にさらされるストレスを軽減できるでしょう。

社会不安障害(社交性不安障害) の診断テストに当てはまる症状を教えてください

社会不安障害(社交性不安障害)の診断テストに当てはまる症状としては、他者からの批判を過度に恐れる、人前で話そうとすると動悸や赤面などの身体症状が現れる、不安を感じる社会的状況を避けるようになる、といった症状があげられます。そのほかにも、人目が気になって外に出られなくなる症状が出る場合もあるようです。

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20歳未満の方へ
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当院では、18歳未満の方は治療をお受けいただけません。
自由診療の場合、18歳以上、20歳未満の方は保護者の同伴、もしくは同意書が必要となります。
以下よりダウンロードの上、保護者の方に記入いただいたものを当日ご持参ください。

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