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MentalColumn

メンタルコラム

2024.9.1

うつ病が再発しないか怖い!きっかけや回復後に注意するべきポイントとは

うつ病が再発しないか怖い!きっかけや回復後に注意するべきポイントとは

うつ病は、適切な治療により回復を目指せます。
しかし、一度回復しても何らかの原因で再発する可能性があるので、再発サインにいち早く気付いたり予防策を取り入れたりすることが大切です。

そこでこの記事では、再発サインや予防策について、再発を防ぐために大切なことを含めてお伝えしていきます。うつ病の再発が心配な方や現在治療中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

うつ病は回復しても再発の可能性がある

うつ病は回復しても再発の可能性がある

うつ病は、一度回復しても再発する可能性が高い精神疾患です。
再発のきっかけは、大きなストレスがかかる、生活環境の変化が辛くなる、ホルモンバランスの乱れが生じるなどの要因が考えられており、回復しても心身に負荷をかけないように注意することが大切です。
また、継続的な治療やストレス管理も欠かせないので、心と体の状態を常にチェックして適切な対策をとりましょう。

うつ病の再発率

うつ病の再発率は非常に高く、1度うつ病を経験した人のうち、約60%が再発するといわれています。
うつ病を複数回経験した場合の再発率は、2度目は70%、3度目以降は90%となっており、再発を繰り返すことでリスクはさらに高まります。
また、うつ病と診断された人の40%が1年後も診断基準を満たすほどの症状に悩まされ、残りの20%の人は何らかの抑うつ症状がみられたというデータも存在します。

参考
・資料1:うつ病について|厚生労働省(コラム1:電話相談における精神障害者への基本的な対応-うつ病を中心に)

うつ病が治りつつある回復期からぶり返してしまう可能性も

うつ病は、「急性期」「回復期」「再発予防期」の流れで回復しますが、ストレスがかかると回復期から急性期に戻ってしまうことがあります。
回復期になると、症状が安定してくるため油断しがちですが、自己判断での治療中断や頑張り過ぎは、症状がぶり返す原因になるので気を付けましょう。
また、急性期に戻ると症状がさらに重くなる可能性があるので、治療と自己管理を怠らないことが大切です。

下記記事ではうつ病になりやすい人の特徴をおまとめしてますので、合わせてご覧ください。

うつ病の再発サイン

うつ病の再発サイン

うつ病は再発率が高いため、早めの段階で再発サインに気付くことが大切です。
以下では、うつ病の再発サインとなる症状や特徴をお伝えするので、心当たりがある場合は医療機関に相談しましょう。

うつ病の再発サイン①イライラが続いている

小さなことが気になったり、感情が抑制できなくなったりしてイライラが続いている場合、再発サインかもしれません。
例えば、ちょっとした物音でもイライラする、物にあたるようになる、相手の言葉に過剰に反応するなどの症状があげられ、場合によっては暴力行為に走るケースもあるようです。そのほかにも、ストレスから自分の腕を噛むなどの自傷行為を引き起こすパターンもあるといわれています。

うつ病の再発サイン②気分の落ち込みがみられる

気分の落ち込みや無気力感は、代表的なサインといわれています。
例えば、楽しいと感じる機会が減った、何かしたくても動けない、自己肯定感が下がりネガティブになるといった症状がみられるようです。

日常生活を送れていても、「心に穴が開いたように感じる」「感情が以前より出なくなった」などの違和感を覚えるケースもあるので、些細な変化を見逃さないようにしましょう。

うつ病の再発サイン③疲労感が消えない

再発サインとして、十分に休んでも疲労感が消えない症状がみられる可能性があります。
例えば、朝起きても体がだるい、午後になると急に疲労感が増す、普段の活動が重く感じるなどの症状がみられたり、座ることが辛くなったり外に出られなくなったりする人もいるようです。
うつ病で生じる疲労感は精神的なものと考えられているので、睡眠や休息だけでは回復しにくく日常生活に支障をきたす要因になるといわれています。

下記記事では休職に必要な診断書について解説しています。気になる方はチェックしてみてください。

参考
・疲労・倦怠感および 慢性疲労症候群の病態|吉原 一文

うつ病が再発するきっかけ

うつ病が再発するきっかけ

  • 仕事で働き過ぎてしまう
  • 人間関係に悩まされる
  • 身近な人の死
  • 別居や離婚などの生活環境の変化
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 治療の中断

過労や人間関係のトラブル、生活環境の変化、身近な人の死などで心身に負荷がかかると、うつ病の再発を招くといわれています。
生活習慣の乱れや治療中断も要因になるそうなので、回復したからと油断せず慎重に行動することが大切です。

参考
・保健のしおり 31号 うつ病について|東北大学保険管理センター 助教授 斎藤秀光

うつ病が再発しやすい人の特徴

過去にうつ病を複数回経験したことがある人は、再発リスクが高くなります。
性格面では、几帳面な人や決断ができない人、柔軟な考えができない人、責任感が強い人はうつ病になりやすい傾向にあり、ストレスがかかると再び症状があらわれる可能性があります。

また、ストレスを1人で抱えたりする人も当てはまり、周りに助けを求められない場合は悪化しやすいようです。自己管理ができない人や生活習慣が乱れている人、治療を続けられない人は身体的負担をかけてしまう傾向にあるため、再発リスクを高めます。

参考
・うつ病の認知療法・認知行動療法|厚生労働省(厚生労働科学研究費補助金こころの健康科学研究事業)

うつ病で職場復帰しても再発に影響しない?

うつ病で職場復帰しても再発に影響しない?

仕事で生じる負担は、大きなストレスとなります。
十分なサポート体制を整えていれば問題ありませんが、職場から理解を得られず復帰前と仕事量が変わらなかったり働き過ぎたりすると、再発に影響を及ぼす可能性があるので注意しましょう。

また、準備をせずいきなり復職をすると、心が追い付かず再発リスクを高める要因になるといわれています。段階を踏みながら徐々に生活を戻すことが大切なので、焦らずゆっくりと復職を目指すようにしましょう。

うつ病の再発を防ぐために職場で注意すること

再発を防ぐためには、以下のポイントに注意しながら職場復帰を目指すことが大切です。

  • 試し出勤制度を利用して、作業負担を軽減しながら徐々に慣らしていく
  • ストレスを感じた際は、早めに上司や担当医に相談する
  • 残業や深夜残業をやめたり、出張は完全に回復するまで控えたりする
  • 上司と定期的にコミュニケーションをとり、症状や必要なサポートを伝える
  • 無理をせず、適度に休憩をとりながら仕事をする

参考
・メンタルヘルス対策における職場復帰支援「心の健康問題により休業した労働者の現場復帰支援の手引き」|厚生労働省 中央労働災害防止協会

うつ病の再発を防ぐために大切なこと

うつ病の再発を防ぐために大切なこと

以下では、うつ病の再発を防ぐために大切なポイントを詳しくお伝えします。
日々の生活で意識すると、再発リスクを抑えるきっかけになるのでチェックしてみましょう。

うつ病の再発を防ぐために大切なこと①治療を途中でやめない

「症状が軽くなったから大丈夫だろう」「通院が面倒だから行くのをやめよう」と考え、治療を途中でやめてしまうと再発リスクが高まるといわれています。うつ病の治療は、症状改善だけでなく再発予防としての役割もあるので、医師の指示や治療計画に沿って続けていくことが大切です。

また、自己判断で他の薬を併用したり、中断したりすると大きなリスクを起こしかねない薬も存在します。症状の悪化も考えられるので、「薬変えたい」「治療をやめたい」などの希望がある際は医師に相談しましょう。

うつ病の再発を防ぐために大切なこと②ストレスをかけない

ストレスをかけないためには、苦手な環境から離れたり気分転換をしたりすると良いです。また、頑張り過ぎないよう適度に休憩をはさむことも大切です。
回復後も、常に再発リスクが潜んでいることを理解し、体調の変化やストレスサインを見逃さないようにしましょう。

うつ病の再発を防ぐために大切なこと③休職をして治療に集中する

休職をして治療に専念すると、精神的な負担軽減につながり早期回復や再発予防を目指せるようです。
休職期間中は、復職を見据えて治療やカウンセリングを受けましょう。悩みをカウンセラーに打ち明けたり、都度症状をチェックしながら慎重に準備を進めたりすることで再発リスクを抑えられます。

参考
・3 うつ病の治療と予後|厚生労働省「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト」
・BPSPに対応する向精神薬使用ガイドライン(第2版)|厚生労働省

自宅でできるうつ病の再発予防策

自宅でできるうつ病の再発予防策

再発リスクを低下させるためには、日常生活でストレスをかけないように気を配ることが大切です。
以下では、自宅でできる再発予防策をお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。

自宅でできるうつ病の再発予防策①規則正しい生活習慣を送る

規則正しい生活習慣を意識することで、体内リズムが整って精神安定が促されます。
例えば、毎日同じ時間に起床する、栄養バランスを意識した食事をとる、適度な運動を取り入れる、睡眠の質を上げるなどを意識すると良いです。
また、ゴチャゴチャした部屋での生活は精神の乱れにつながるようなので、衛生面にも気を配ることが大切です。

自宅でできるうつ病の再発予防策②リラックスタイムを設ける

1日の活動で溜まった疲労を解消するためには、リラックスタイムを設けると良いです。
リラックス方法はいくつかありますが、趣味の時間を作る、ヨガやストレッチをする、お風呂にゆっくり入る、静かな環境で読書するなど自分に合う方法を見つけてみましょう。

参考
・生活リズムの確立と睡眠|文部科学省

うつ病の再発が怖いと感じる際は、病院に相談してもいい?

うつ病の再発が怖いと感じる際は、病院に相談してもいい?

うつ病の再発が怖いと感じる場合、迷わず病院に相談することが大切です。
病院では、再発予防のためのアドバイスやサポートを受けられます。症状が再びあらわれたと感じる場合は、専門医に症状をみてもらうことで治療計画の見直しや再発兆候のチェックができ、安心感につながります。
不安を解消して心の負担を減らすためにも、相談したいと思ったタイミングで受診すると良いでしょう。

新宿うるおいこころのクリニックでは、うつ病の再発予防に向けた治療を行なっております

今回は、再発サインや予防策、再発を防ぐために大切なことについて解説しました。
うつ病は再発率が非常に高いため、「些細なことでイライラする」「寝ても疲れが取れない」などの再発サインを見逃さないよう、普段から体調の変化に敏感に反応することが大切です。
また、頑張り過ぎや環境変化、治療の中断は再発のきっかけになり得ます。
自宅では起床時間を統一したり、リラックスタイムを設けたりして、ストレスのかからない生活を心がけると良いでしょう。

病院で再発予防に向けた治療を受けたい方は、新宿うるおいこころのクリニックがおすすめです。
新宿うるおいこころのクリニックでは、経験豊富な専門医がライフスタイルや回復度合いに応じて治療提案をすることで、1人ひとりに合わせた再発予防を目指しています。
再発を防ぐためには、正しい治療と継続したサポートが大切です。「なんとなく不安を感じている」「再発が怖くて仕方ない」「感情が出なくなった」などのお悩みにも対応していますので、まずはお気軽にご相談ください。

<新宿うるおいこころのクリニックで行ううつ病の治療の詳細はこちら>

よくある質問

うつ病が再発しないか怖いです。対処法はありますか?

うつ病の再発が怖い場合は、病院へ受診して適切なサポートを受けると良いです。自宅では、規則正しい生活やストレス管理を心がけましょう。誰かに悩みを打ち明けることも負担軽減につながるので、1人で抱え込まず周りを頼ると良いです。

うつ病の再発率は高いですか?

うつ病の再発率は非常に高く、約60%が再発するといわれています。再発を繰り返すことで確率はさらに上がるので、再発予防に向けた治療や対策を怠らないよう意識しましょう。

2024.9.1

うつ病が再発しないか怖い!きっかけや回復後に注意するべきポイントとは

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あなたのご来院を心よりお待ちしております。

20歳未満の方へ
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当院では、18歳未満の方は治療をお受けいただけません。
自由診療の場合、18歳以上、20歳未満の方は保護者の同伴、もしくは同意書が必要となります。
以下よりダウンロードの上、保護者の方に記入いただいたものを当日ご持参ください。

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