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メンタルコラム

自律神経失調症は何科に行けばいい?症状ごとに行くべき診療科をご紹介

自律神経失調症は何科に行けばいい?症状ごとに行くべき診療科をご紹介

疲労感や頭痛、イライラなどさまざまな不調をもたらす自律神経失調症。
症状は人によって異なるため、何科に行くべきか分からず悩んでいる人も多いはずです。

そこでこの記事では、自律神経失調症の症状別に行くべき診療科と診療科ごとに受けられる検査などを解説します。
何科に行くべきか知っておくことで、症状を放置せず適切な対処ができるようになるのでぜひチェックしてみてください。

このコラムの監修医師

新宿うるおいこころのクリニック 院長

大垣 宣敬

患者様が抱えているものは1人1人異なっており、症状の種類や程度も千差万別です。 私たちは患者様からお話を聞くことで悩みを共有し、ご希望や思いを丁寧に汲み取りながら、患者様中心の医療を共に実践していけるよう心がけています。

自律神経失調症は何科に行くべきか迷う人も多い

自律神経失調症は何科に行くべきか迷う人も多い

自律神経失調症は、頭痛やめまい、動悸、胃腸の不調、睡眠障害など、人によって不調のあらわれ方が異なるため、何科に受診すべきか分からないという人も多いようです。
自律神経失調症自体は、精神科・心療内科での治療がおすすめですが、症状が自律神経失調症によるものか判断が難しい場合もあるので、まずは身体的な異常がないか検査をしてみると良いです。

まずは不調に合わせた診療科に行くと良い

身体的な異常がないか検査をするためには、不調に合わせた診療科への受診がおすすめです。
例えば、食欲不振がみられる場合は消化器内科、頭痛がひどい場合は脳神経外科や脳神経内科を受診しましょう。複数の症状がみられる場合は、最もつらい不調に合わせて診断先を選ぶことで必要な検査が受けられます。
検査を通して他の病気が見つかる可能性もあるので、健康を守るためにも自律神経失調症かもしれないと感じた際は受診をしておくことが大切です。

自律神経失調症で何科に行くべきか迷ったら症状で判断しよう

自律神経失調症で何科に行くべきか迷ったら症状で判断しよう

では実際に、不調ごとに行くべき診療科をお伝えします。何科にいくべきか迷った際は、ぜひ参考にしてみてください。

めまいが気になる方は耳鼻科

めまいが続く場合、耳鼻科の受診を検討することが大切です。めまいの原因として、内耳の異常が関与している可能性があるため、耳鼻科に受診することで問題がないか詳しく検査してもらえます。

耳鼻科で受けられる検査

耳鼻科では、耳に問題ないか調べるための平衡機能検査や聴力検査を行います。また、眼振検査でめまいの有無を調べたり、異常がないかチェックしたりします。

めまいから想定される耳鼻科の病気

めまいから想定される代表的な病気は以下のとおりです。中には、突発性難聴や脳卒中が原因のめまいもあるので、症状が続いている際は早めの受診を心がけましょう。

  • メニエール病
  • 良性発作性頭位めまい症
  • 前庭神経炎
  • 外リンパ瘻
  • 持続性知覚性姿勢誘発(PPPD)

参考
検査項目 耳鼻咽喉科で実施している主な検査について|国立国際医療研究センター病院

動悸が気になる方は循環器内科

動悸が気になる場合、循環器内科への受診がおすすめです。動悸は心臓の疾患や不整脈が原因で起こっている可能性も考えられるため、循環器内科で心臓に異常がないか調べると良いです。

循環器内科で受けられる検査

循環器内科では、心電図や超音波検査などを通して心臓の動きや機能を調べたり、血流をチェックしたりします。また、携帯用の小型心電図を用いて、日常生活での心臓の動きを調べることもあります。

動悸から想定される循環器内科の病気

動悸から想定される代表的な病気は以下のとおりです。
動悸は、社交不安障害(SAD)などの精神的な問題から起こることもあるので、ストレスや不安が強く感じられる際は精神科・心療内科への受診もおすすめです。

  • 不整脈
  • 心不全
  • 狭心症
  • 心臓弁膜症
  • 高血圧症

参考
動悸 (どうき) | 済生会

肩こりが気になる方は整形外科

肩こりは、姿勢の悪さや筋肉の緊張、関節の障害などが原因で発生することが多いため、整形外科を受診して筋肉の動きや関節の異常を調べると良いです。
症状がひどくなると、頭痛や吐き気を引き起こす可能性もあるので、肩こりだからといって放置せず検査を受けてみましょう。

参考
整形外科シリーズ 4 肩こり|公益社団法人 日本整形外科学会

整形外科で受けられる検査

整形外科では、触診を用いて僧帽筋の圧痛や肩関節可動域などをチェックします。
また、頚椎疾患や頭蓋内疾患、高血圧症などに伴い肩こりが起きている可能性も考慮し、MRI、筋電図、血圧測定を行うケースもあります。

肩こりから想定される整形外科の病気

肩こりから想定される代表的な病気は以下のとおりです。
冷やし過ぎや長時間の同じ姿勢が原因の可能性もあるので、心あたりがある方は温めたりストレッチを取り入れたりすると良いです。

  • 肩関節周囲炎(五十肩)
  • 頸椎症
  • 椎間板ヘルニア
  • 変形性頚椎症
  • 脊椎側弯症

息苦しさが気になる方は呼吸器内科

息苦しさを感じる場合、肺の問題が生じている可能性があるので呼吸器内科を受診すると良いです。
息苦しさ以外に、呼吸がしにくくなったりゼーゼーする咳が出たりする場合は、肺炎や喘息かもしれないので早めに受診しましょう。

呼吸器内科で受けられる検査

呼吸器内科では、呼吸機能検査で気道の狭さをチェックしたり、胸部CT検査や胸部X線検査で肺がんや胸部の腫瘍などを確認したりします。
また、アレルギーが原因となっている可能性もあるので、血液検査でアレルギー検査を行う場合もあります。

息苦しさから想定される呼吸器内科の病気

息苦しさから想定される代表的な病気は以下のとおりです。
更年期障害や貧血の症状として息苦しさがみられるケースもあるので、受診時は症状の詳細やタイミングを明確に伝えると良いです。

  • 気管支喘息
  • 慢性閉塞性肺疾患
  • 肺炎
  • 気胸
  • 呼吸器感染症

頭痛が気になる方は脳神経内科

頭痛が頻繁に起こる場合や強い痛みを伴う場合は、脳神経内科を受診すると良いです。
頭痛にはさまざまな種類があり、片頭痛や緊張型頭痛、群発頭痛などがあげられますが、脳内の病気が原因となっている可能性も考えられます。

脳神経内科で受けられる検査

脳神経内科では、MRIやCTスキャンなどの画像検査が行われます。
また、メンタル不調により神経症状と似た症状が出る可能性もあるので、心身のどちらに問題が生じているのか検査を通して確認していきます。

頭痛から想定される脳神経内科の病気

頭痛から想定される代表的な病気は以下のとおりです。
慢性的な睡眠不足や緊張から頭痛が生じている可能性もあるので、生活習慣の改善も大切となります。

  • くも膜下出血
  • 脳出血(脳内出血)
  • 脳腫瘍
  • 片頭痛
  • 緊張型頭痛

不眠が気になる方は精神科・心療内科

不眠は、ストレスや不安、うつ病が原因で引き起こされる可能性があるため、精神科・心療内科へ受診すると良いです。
「睡眠中に何度も起きてしまう」「しっかり寝ているのに寝た気がしない」「睡眠が足りていないのに早朝に目覚めてしまう」などの症状も不眠に該当するので、心当たりがある際は治療を受けておきましょう。

精神科・心療内科で受けられる検査

精神科・心療内科では、問診を通して生活でのストレスを特定します。必要に応じて血液検査やMRIを受ける場合もあり、心身のどちらに問題があるのか分かります。

不眠から想定される精神科・心療内科の病気

不眠から想定される代表的な病気は以下のとおりです。軽度の不眠の場合でも、症状を放置すると精神疾患に発展するリスクが高まるので、「疲れが取れない」「眠気により日中のパフォーマンスが下がっている」と感じている際は早めに受診すると良いです。

  • うつ病
  • 睡眠障害
  • PTSD
  • 統合失調症
  • 不安障害

疲れ目が気になる方は眼科

疲れ目を感じる場合、眼科での受診がおすすめです。長時間のパソコン作業やスマホ使用により目が疲れることがありますが、場合によっては病気の兆候の可能性も考えられるので、目の状態を詳しく検査しておくと良いです。

眼科で受けられる検査

眼科では、視力検査や眼圧測定を行います。また、ドライアイや結膜炎の有無を確認するために、涙液の分泌量を測ったり目の表面をみたりします。目の異常が視力低下を招く可能性もあるので、早めに検査を受けて異常を見つけておくことが大切です。

疲れ目から想定される病気

疲れ目から想定される代表的な病気は以下のとおりです。
目の不調は肩こりや頭痛、めまい、吐き気などを引き起こす可能性があるので、早めに対処しておくと良いです。

  • ドライアイ
  • 白内障
  • 緑内障
  • 眼瞼下垂

食欲低下が気になる方は内科

食欲不振は、胃腸の問題や内臓疾患、ストレスなどさまざまな原因が考えられるため、まずは内科へ受診すると良いです。胸やけや腹痛からくる食欲低下も、内科を受診することで詳しい検査を受けられます。

内科で受けられる検査

内科では、腹部超音波検査、胃カメラ(内視鏡検査)、血液検査を行います。胃腸の状態を調べたり病気や感染症の有無を確認したりすることで、症状に合わせた治療法を提案していきます。

食欲低下から想定される内科の病気

食欲低下から想定される代表的な病気は以下のとおりです。
また、生活習慣の乱れが食欲不振を引き起こしている可能性もあるので、健康的な生活習慣を意識しましょう。

  • 急性胃腸炎
  • 胃潰瘍
  • 胃がん
  • 炎症性腸疾患
  • 肝炎
  • 甲状腺機能低下症
  • 糖尿病

生理不順が気になる方は婦人科

ホルモンバランスの乱れや婦人科系の疾患が原因の可能性があるので、生理不順が気になる場合は婦人科を受診すると良いです。
婦人科は、場所によっては不妊治療専用だったり男性の立ち入りが禁止になったりするので、事前に調べた上で出向くようにしましょう。

婦人科で受けられる検査

婦人科では、子宮頸部細胞診や経腟超音波を通して子宮疾患をチェックします。必要に応じて血液検査を行い、ホルモンの分泌や卵巣機能の異常を確認する場合もあります。

生理不順から想定される婦人科の病気

生理不順から想定される代表的な病気は以下のとおりです。
症状自体は珍しくないため放置してしまう女性も多いですが、中には病気が原因で起こっているケースもあるので、痛みが伴ったり症状が続いていたりする場合は受診を検討しましょう。

  • 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
  • 子宮筋腫
  • 月経不順・無月経
  • 子宮内膜症

残尿感が気になる方は泌尿器科

残尿感が続く場合、膀胱や尿道の異常が原因として考えられるため、泌尿器科の受診がおすすめです。残尿感は、「トイレに行ったのに尿が出きっていない気がする」「排尿後も不快感が残る」といった感覚に悩まされることが特徴で、尿がしっかり出ている場合でも不快感が生じることがあります。

泌尿器科で受けられる検査

泌尿器科では、尿検査や超音波検査を行い、尿潜血の有無などを確認します。
膀胱癌や尿路の悪性腫瘍などを疑う場合は内視鏡を用いる場合もありますが、検査中の痛みはほとんどなく安心して受けられます。

残尿感から想定される泌尿器科の病気

残尿感から想定される代表的な病気は以下のとおりです。
放置すると、不快感から眠れなくなったりムズムズ感から集中力が低下したりするので早めに検査を受けると良いです。

  • 前立腺肥大症
  • 膀胱炎
  • 神経因性膀胱
  • 慢性前立腺炎

自律神経失調症による不調が複数あり何科に行くべきか迷う場合は精神科・心療内科に相談

自律神経失調症による不調が複数あり何科に行くべきか迷う場合は精神科・心療内科に相談

自律神経失調症による症状が複数ある場合は、精神科・心療内科の受診がおすすめです。
精神科・心療内科では、心身のバランスを整えるための総合的な治療を受けられるので、自律神経の乱れを招く根本原因の改善を目指せます。
また、他の診療科で検査を受けて原因が分からなかった場合も、自律神経失調症の可能性を考慮し精神科・心療内科を受診してみると、より適切な治療が見つかるかもしれません。

自律神経失調症で何科に行くべきか分からない時に精神科・心療内科へ行くメリット

精神科・心療内科では、検査を通して身体的な症状の背景に潜む精神的な要因を探れます。自律神経失調症は、ストレスや過労、精神的な不安から引き起こされているケースが多いため、心身へのアプローチにより症状改善が期待できるといわれています。

新宿うるおいこころのクリニックでは自律神経失調症の検査・治療に対応しています

自律神経失調症でお悩みの方は、新宿うるおいこころのクリニックへご相談ください。
臨床心理士、公認心理士在籍のカウンセリングや、医師の診察により、根本原因を探れたり適切な治療を受けられたりします。
症状が複数ある場合でも、一人ひとりに合わせた治療提案が可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。

自律神経失調症の治し方については下記記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

よくある質問

自律神経失調症で何科に行くべきか分からない時はどうすればいいですか?

自律神経失調症でどの科に行くべきか分からない場合は、精神科・心療内科を受診することをおすすめします。精神科・心療内科では、自律神経の乱れを起こしている精神的な問題にアプローチできるため、根本改善が期待できます。

自律神経失調症は治療で完治できますか?

自律神経失調症は、適切な治療により完治が期待できます。回復度合いは個人差が大きいですが、時間をかけてゆっくり治していくことが大切なので、根気強く治療を続けていきましょう。

自律神経失調症は何科に行けばいい?症状ごとに行くべき診療科をご紹介

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当院では、18歳未満の方は治療をお受けいただけません。
自由診療の場合、18歳以上、20歳未満の方は保護者の同伴、もしくは同意書が必要となります。
以下よりダウンロードの上、保護者の方に記入いただいたものを当日ご持参ください。

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