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MentalColumn

メンタルコラム

2024.9.17

適応障害の症状は?ストレスを感じたときにみられるサインや特徴とは

適応障害の症状は?ストレスを感じたときにみられるサインや特徴とは

ストレスに対処しきれなくなることで起こる適応障害。
職場や生活環境でのトラブルがきっかけになりやすく、発症した際は放置せず正しいケアを受けることが大切となります。

そこでこの記事では、適応障害のサインや症状が起こる理由、特徴、放置するリスクについてお伝えします。
些細なサインに気付き、早めの対処をすることで慢性化を防げるので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

適応障害とは

適応障害とは

適応障害は、環境や状況の変化におけるストレスが大きく、抑うつや不眠などの症状を引き起こす精神疾患です。職場のストレス、人間関係のトラブル、生活環境の変化など、生活上で発生したストレスにより起こるもので、ストレス源から離れると症状が落ち着くという特徴があります。

治療を通してストレスを解消することで治るとされていますが、中には解消した後も症状が続き、回復まで時間がかかるケースもあるようです。
適応障害からうつ病に発展する症例も存在するため、症状がみられた際は早めの治療が大切となります。

真面目で責任感が強い人は適応障害になりやすい

真面目で責任感が強い人は、任されたことを完璧に仕上げようと頑張りすぎる傾向にあるため、適応障害になりやすいといわれています。
また、期待に応えようと残業をしたりプレッシャーが重なったりすることで、気付かぬうちにストレスが蓄積され、心理的な負担が大きくなることがあるようです。

抑うつなどの症状は適応障害のサイン?

抑うつなどの症状は適応障害のサイン?

適応障害になると、1つのサインとして抑うつ症状が出ます。適応障害の場合、常に気分が落ち込んでいるのではなく、ストレス源がない環境では元気が出たり、前向きになれたりすることが特徴です。

適応障害の症状

適応障害の症状としては不眠や脱力感、発熱などがみられるといわれています。
例えば、職場にいるときに動悸がする、帰宅後に強い倦怠感が出る、出勤前にめまいがするなどの症状が出ます。普段は元気でも、特定の環境下で症状が出ている場合は適応障害の可能性があるので、早めにクリニックへ相談することが大切です。

適応障害の症状が出ているときの顔つき

適応障害の症状として現れる抑うつ気分により、無表情でぼんやりとした顔つきになるといわれています。
また、目の下にクマができたり顔色が悪くなったりなど、適応障害で生じる不眠症状により疲労回復ができず疲れが顔に出るようです。心身の負担が表情に反映されるため、普段の顔つきと比べて元気がなく、沈んだ印象を与える傾向にあるとされています。

下記記事では適応障害のセルフチェックについて解説しています。合わせてご覧ください。

参考
・日本における「適応障害」患者数 の増加―メンバーシップ型雇用からの考察―(社会政策学会誌『社会政策』)|池田 朝彦

適応障害の症状が起こる理由

適応障害の症状が起こる理由

適応障害の症状は、ストレスに対処できなくなることで引き起こされるといわれています。以下では、異なる環境下で考えられる症状が起こる理由を解説します。

適応障害の症状が起こる理由①家庭内でストレスを感じている

家庭内のストレス要因としては、家族とのコミュニケーションが不足している、家事をすべて任されている、経済的な不安が大きい、夫婦関係が悪化しているなどがあげられるようです。
家庭内のストレスは、孤独感や喪失感を強める傾向にあり、蓄積されると適応障害につながるといわれています。

適応障害の症状が起こる理由②上司からパワハラを受けている

パワハラは、精神的なプレッシャーをかけるだけでなく、自己評価の低下につながるといわれています。
中でも、権力のある上司からのパワハラは、本人が逃げ場のない状況に追い込まれやすいため、職場に対する恐怖心や拒絶反応につながるようです。
仕事面では、働き過ぎによる過労が適応障害を招く可能性もあるので、無理をし過ぎないことが大切です。

適応障害の症状が起こる理由③引っ越し先に馴染めない

新しい生活環境や人間関係に馴染めないと、不安や孤独感が強まるため、適応障害につながるといわれています。例えば、地域の習慣が異なる場合や頼れる人がいない場合、悩みを吐き出す場所がなかったり、大きなプレッシャーを感じてしまったりするようです。
転職や転校などの環境変化も同様で、新しい環境に対する不安や負担が蓄積されることで適応障害を招くとされています。

適応障害の症状に多くみられる特徴

適応障害の症状に多くみられる特徴

以下では、適応障害の症状に多くみられる3つの特徴について解説します。

適応障害の症状に多くみられる特徴①気分に波がある

適応障害は、元気な時と抑うつ症状の落差から気分に波が出やすいようです。例えば、仕事面でストレスを抱えている場合、平日は気分が落ち込んでいても、休日は元気に活動できたり調子が戻ったりすることがあります。
気分の波は、ストレスの影響度によっても変動すると考えられており、日常生活の中で突然気分が不安定になるケースもあるようです。

適応障害の症状に多くみられる特徴②明るく振る舞う

ストレスから逃れるため、わざと明るく振る舞って気持ちを紛らわすことがあるようです。周囲からは問題がないように見えますが、無理をして自分をごまかし続けるため、症状悪化につながるといわれています。また、蓄積された心身の疲労が、慢性化を招く可能性もあるそうです。

適応障害の症状に多くみられる特徴③ストレス源以外では元気

ストレスとなる状況や環境から離れている際は、比較的元気という特徴があげられます。
例えば、普段は抑うつ症状や意欲低下が出ていても、ストレスを感じない環境下では気分が軽くなる場合があります。
適応障害の症状は、特定のストレスに反応して起こるため、一部の人からは「元気そうに見えるのに」と誤解されるケースもあるようです。

下記記事では適応障害になりやすい人の特徴についてより詳しく解説しています。気になる方はぜひチェックしてみてください。

適応障害と診断される症状の特徴

適応障害と診断される症状の特徴

適応障害になると、抑うつ症状として気分の落ち込みや意欲低下、緊張などが起こります。
身体症状としては、めまいや起床困難が起こるといわれており、ストレス源の事を考えると身体が動かなくなったり、突然涙が出たりすることもあるようです。
抑うつや不安は、他の精神疾患でもみられますが、適応障害の診断を受ける症状は特定のストレスによって引き起こされているという特徴があります。

適応障害の診断基準

適応障害は、以下の診断基準をもとに判断されます。

  • 明確なストレス源に対して、3カ月以内に症状が出現している
  • ストレス源に釣り合わないほどの苦痛がある、又は症状により日常生活や業務に大きな支障をきたしている
  • 他の精神疾患の基準を満たしていない
  • 症状は正常な死別反応によるものではない
  • ストレス源が解消されると、症状が6カ月以上持続しない

参考
・日本における「適応障害」患者数 の増加―メンバーシップ型雇用からの考察―(社会政策学会誌『社会政策』)|池田 朝彦
・第113回日本精神神経学会学術総会 適応障害の診断と治療|平島 奈津子(国際医療福祉大学三田病院精神科)

【症状別】薬物療法による適応障害の治し方

【症状別】薬物療法による適応障害の治し方

適応障害の治療では、ストレス源を特定した上で精神療法や生活療法を用いた治療を行ないます。薬物療法は、症状緩和の手段として用いられるため、症状に合わせて異なる薬が処方されます。

適応障害の治し方①抑うつ症状には抗うつ薬

抑うつ症状が強い場合は、抗うつ薬が用いられます。抗うつ薬は、脳内のセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンのバランスを整える効果が期待できる治療薬です。
抗うつ薬によって、意欲低下や不安、緊張などを取り除くことで、気力が戻ったり生活の質が改善されたりするといわれています。

適応障害の治し方②不安が強い症状には抗不安薬

適応障害の症状として強い不安がみられる場合は、抗不安薬が用いられます。
抗不安薬は、脳内の神経興奮を抑制し、不安や緊張を和らげる作用を持つ治療薬です。ストレス源に対する過剰な反応が抑えられるため、不安からくる動悸や考えすぎなどの症状緩和が期待できます。

適応障害の治し方③不眠などの症状には睡眠導入剤

適応障害に伴う不眠症状には、睡眠導入剤が使用されます。ストレスによる不安を抱えていると、不眠症状がみられることがあり、睡眠不足状態が続くと活力が低下する原因にもなります。
睡眠導入剤で眠りを促すと、不足している睡眠が確保され、体の疲労回復ができたり気分を安定させたりする効果が期待できるようです。

下記記事でも、適応障害の治し方について解説しています。病院に行く前にしっておきたいことなど紹介していますので、合わせてご覧ください。

参考
・精神疾患の診断と治療-最近の進歩- うつ病の薬物療法|中村 暖、山田 浩樹、岩波 明(昭和大学付属烏山病院)
・第47回日本心身医学会総会〔東京) 睡眠障害の社会生活に及ぼす影響|駒田 陽子(財団法人神経研究所附属睡眠学センター、日本学術振興会特別研究員)、井上 雄一(日本学術振興会特別研究員)

適応障害の症状の放置はNG!支障をきたしている場合は病院へ

適応障害の症状の放置はNG!支障をきたしている場合は病院へ

適応障害の症状を放置していると、うつ病や過労死を引き起こしたり、再発しやすくなったりする可能性が高まるといわれています。
適応障害の症状がみられた際は、病院へ行くことで悪化を防げるので、放置するリスクを理解した上で早めに受診するようにしましょう。

適応障害の症状を放置するリスク①ストレスから過労死に至る可能性がある

過労死とは、働き過ぎによって大きな負担がかかり、突然死に至ってしまうことです。
適応障害の症状は、ストレス源から逃れられない状況が続くことで悪化し、慢性的な疲労感や体調不良を引き起こすといわれています。
放置によりストレスを無視していると、心身の限界を超えてしまい過労死に至る可能性も考えられます。

適応障害の症状を放置するリスク②うつ病に発展して治りづらくなる

適応障害を放置すると、症状が慢性化することからうつ病に発展しやすくなり、治療が困難になる可能性があるといわれています。
うつ病になると、ストレス源の有無に関わらず、1日中症状に悩まされるようになります。また、長期にわたる精神的苦痛を伴うことが多く、症状によっては依存症に陥ったり自殺念慮を持ったりするリスクもあるようです。

参考
・日本における「適応障害」患者数 の増加―メンバーシップ型雇用からの考察―(社会政策学会誌『社会政策』)|池田 朝彦

適応障害の疑いがある場合は、新宿うるおいこころのクリニックへご相談ください

今回は、適応障害のサインや症状が起こる理由、特徴、放置するリスクについて解説しました。
適応障害は、環境に馴染めないストレスによって引き起こされる精神疾患で、抑うつ気分や不眠といった症状に悩まされることが特徴です。
ストレス源から離れることで解消できますが、放置するとうつ病や過労死を招く可能性があるため適切なケアが大切となります。

悪化を防いで早期回復を目指すには、異変を感じたタイミングで新宿うるおいこころのクリニックにお越しください。 
新宿うるおいこころのクリニックでは、経験豊富な専門医が症状に応じて治療をご提案。一人ひとりに合わせた症状改善を目指し、「副作用が怖い」「通院負担を減らしたい」などのご要望にもできる限りお応えいたします。
ご予約は、公式HPやLINEから24時間承っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

<新宿うるおいこころのクリニックで行う適応障害の治療について>

よくある質問

適応障害の症状として不眠は当てはまりますか?

適応障害の症状として不眠があげられます。適応障害になるとストレスが原因で眠れないことがあり、長期化すると健康状態や日常生活に支障をきたす可能性があります。

適応障害の症状が出たらどうすればいいですか?

適応障害の症状が出た場合は、精神科・心療内科へ早めに受診することが大切です。すぐに受診することで、悪化を防いで早期段階での改善を目指せます。
新宿うるおいこころのクリニックでも適応障害の治療に対応しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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20歳未満の方へ
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当院では、18歳未満の方は治療をお受けいただけません。
自由診療の場合、18歳以上、20歳未満の方は保護者の同伴、もしくは同意書が必要となります。
以下よりダウンロードの上、保護者の方に記入いただいたものを当日ご持参ください。

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