統合失調症はどんな病気?原因やなりやすい人の特徴、治療について

統合失調症

統合失調症はどんな病気?原因やなりやすい人の特徴、治療について

統合失調症とは、妄想や幻覚をみたり、言動に一貫性がなくなったりする病気です。
原因は、ドーパミンの過剰分泌や遺伝などさまざまな要因が考えられ、早期の治療が大切だったり、周囲の人のサポートが不可欠となります。

この記事では、統合失調症の症状や原因、治療法についてご紹介します。また、セルフチェックもご紹介しているので、自分自身や身近な人が統合失調症の疑いがある方は、ぜひ参考にしてみてください。

統合失調症はどんな病気?

統合失調症とは幻覚や妄想、感情の起伏などの異常が起こる精神疾患です。
統合失調症にかかると、現実と区別できない幻聴が発生したり、話が支離滅裂になったりして、人間関係にも大きな影響を与えることがあります。
正確な発症原因は判明していませんが、約100人に1人の割合で発症する可能性のある身近な病気です。

参考
・統合失調症|こころもメンテしよう

統合失調症とうつ病の違いとは

統合失調症とうつ病は、どちらも脳やメンタルの不調により生じる精神疾患ですが、症状やメカニズムに違いがあります。

統合失調症は、ドーパミンの過剰作用が原因で現実との区別がつかなくなり、妄想や幻覚などが生じる病気です。一方で、うつ病はセロトニンの不足により気分が低下し続ける病気であり、憂鬱や無気力、自殺念慮などが症状として現れます。

また、統合失調症では罪悪感や自責などの思考に陥りにくいですが、重度のうつ病にかかった場合、自分を責める否定的な妄想や幻聴が生じます。

統合失調症の原因

ここでは、統合失調症の原因として考えられている3つの要因についてご紹介します。

ドーパミンの過剰分泌

統合失調症は、感情や思考、記憶に影響を与えるドーパミンの過剰分泌により起こると考えられています。
具体的には、過剰なドーパミンの影響により、脳へ現実とは異なる情報が伝達されたり、情報が入りすぎたりしてしまうため、混乱を引き起こし幻聴や妄想などの症状が生じるといわれています。

遺伝子要因

遺伝子要因では、統合失調症の患者が多発する家系の人が多い、一卵性双生児や親が統合失調症である場合の発症率が高い、遺伝子が影響している可能性が高いなどが原因と考えられています。
しかし、どの遺伝子がどのように作用して統合失調症を引き起こすかは、まだ明らかになっていません。

参考
・精神疾患である統合失調症とは?|新潟脳科学研究所

精神的要因

統合失調症は、精神的なストレスやト環境の変化なども原因の一つとされています。
特に、元々ストレス耐性が弱い方がなりやすい傾向にあり、さまざまな要因で過度なストレスがかかることにより、統合失調症が発症すると考えられています。

統合失調症の症状

統合失調症の症状は、「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」に分けられます。ここでは、それぞれの特徴について解説します。

陽性症状

陽性症状では、正常な状態では起こり得ない異常が現れます。
例えば、幻聴や妄想、思考の乱れなどで、現実に起こっていないものが見えたり、被害妄想をしたり、会話に一貫性がなくなったりするなどです。
統合失調症患者の中には、周囲に話しても理解されない苦しみから、過度な興奮や昏迷などの奇行に走ってしまうケースもあります。

陰性症状

陰性症状では、抑うつや無関心、意欲の低下、倦怠感、などの症状が現れます。
陽性症状が治まった後にみられるケースが多く、身だしなみを整えなくなったり、複数のことができなくなったり、引きこもりがちになったりします。

認知機能障害

認知機能障害とは、統合失調症において記憶力や注意力、判断力などの機能が低下している状態のことです。
症状が発生すると、相手の話が入ってこなくなったり、落ち着きがなくなったりすることから、学業や仕事に影響を与えます。

統合失調症の経過

統合失調症は、「前兆気」「急性期」「消耗期」「回復期」と徐々に症状が変化していきます。ここでは、それぞれの特徴について解説します。

前兆期「気分が変わりやすい」

前兆期は、気分が変わりやすくなる、不安や孤独感を感じるようになるなど、統合失調症の前触れが出始めた期間のことを指します。この段階では、統合失調症と診断されない場合が多く、本人や周囲の人が気付いていないことがよくあります。

急性期「幻聴・妄想」

統合失調症の発症後には、幻覚や妄想などの症状が起こる急性期が現れます。
発症期間は1ヵ月~数ヵ月に及び、現実と妄想との区別がつかなくなったり、被害妄想が激しくなったりします。

初期段階では無自覚なケースも多く、周囲が病院に連れて行こうとしても「私は正常なのに病人扱いしてくる」と興奮させるきっかけになり得るので、慎重に対応していくことが大切です。

消耗期(休息期)「気分の落ち込み」

統合失調症の急性期が収まった後には、消耗期と呼ばれる心身の活動が低下する期間を迎えます。消耗期では、気分の落ち込みや無気力、意欲低下などの状態になり、日常生活に支障をきたします。

自己肯定感や自信が低下し、社会的孤立や自殺のリスクが高まるため、この時期は十分に休息をとり回復を待つことが大切です。

回復期「余裕が出てくる」

消耗期が終わると、精神的に余裕が出てくる回復期になります。
段々とやる気が湧いてきたり、周囲に興味が出てきたりするため、自分の将来や目標について考えられるようになります。

回復期で大切なことは、患者に負担をかけすぎないことです。ストレス要因を無視してしまうと急性期が再発したり症状が悪化したりするため、慎重にゆっくりと段階を踏むようにしましょう。

統合失調症になりやすい人

統合失調症になりやすい人には、以下のような特徴があると言われています。

  • 内向的で孤立しがちな
  • 学業や社会生活においてストレスを抱えている
  • ストレス耐性が弱い
  • 周囲からの影響を受けやすく、傷つきやすい
  • 親や親族、兄弟に統合失調症患者がいる

ストレスを抱え込んだり、過度な不安を感じたりする機会が多い方は、通常より統合失調症のリスクが高い傾向にあります。
心当たりのある方は、適度に休息をとったり、ストレス発散法を確立させたりするよう心がけると良いでしょう。

統合失調症チェックリスト

下記に当てはまる場合、統合失調症の可能性があります。
自身がいくつ該当しているか、チェックしてみてください

  • 自分を責めたり指図したりする声が聞こえる
  • 人と話すのが億劫で会話が減った
  • 注意力が低下し、怒りっぽくなった
  • 部屋に引きこもりがちになった
  • 一日中ぼんやりしている
  • 誰かが自分の思考を流していると感じる
  • 小さいことに過剰に反応してしまう
  • 近頃、監視されたり盗聴されたりと、命をねらわれている気がする
  • 集中力や判断力が以前より低下した
  • 意欲・やる気が感じられずなにもしたくない
  • 幸福感を感じなくなった

※上記のチェック項目は、あくまで一般的な症状をまとめたものです。統合失調症と断定するものではないため、不調を感じている際は早めに精神科・心療内科へご相談ください。

統合失調症の前兆

統合失調症の初期症状では食欲不振やうつ症状、不安感などが現れます。
また、眠れなかったり、目が覚めてしまったりなどの睡眠障害も前兆の1つです。
本人や周りも症状に気付いていない場合が多いですが、早めに医療機関に受診することで、早期回復が見込めます。

統合失調症の診断方法

診断では、医師が患者の症状や経過を詳しく聞いたり、生活習慣や服用歴などを把握したりすることで、統合失調症化なのか判断されます。
問診で判断ができない場合は血液検査やMRI、心理検査などが用いられ、別の病気の疑いがないか確認したり、詳しい病状の把握を行ったりすることもあります。

統合失調症の治療方法

統合失調症の治療では「薬物療法」「休養・環境調整」「精神科リハビリテーション」が行われます。
ここでは、それぞれの治療法の特徴を解説します。

薬物療法

統合失調症の薬物療法では、主に抗精神病薬と呼ばれる薬剤が用いられます。
抗精神病薬には、脳内の神経伝達物質のバランスを調整する効果があり、幻覚・妄想などの症状を抑えたり再発を予防できたりします。

副作用としては、自律神経症状やパーキンソン症状、体重増加などが生じる可能性がありますが、自己判断で薬を減らしたり服用を中止したりせず、医師に相談することが大切です。

休養・環境調整

休養・環境調整では、過度な刺激や負担を避けたり生活リズムを整えたりします。
具体的には、規則正しい食事や睡眠をとる、休職や休学をするなどを行い、ストレスや不安を軽減を目指します。

また、回復の兆しが見えてきた際は、負担のない範囲で運動を取り入れたり、趣味の時間を設けたりと、徐々に日常生活への復帰を促していくことも大切です。

精神科リハビリテーション

精神科リハビリテーションとは、社会復帰を目指して社会的スキルや日常生活能力を向上させるための訓練や支援を行うことです。
精神科リハビリテーションでは、患者本人へのサポートだけではなく、家族に向けた心理教育や相談会などの支援も行います。

統合失調症は再発する?

統合失調症は再発しやすい病気です。回復したと思っても、いつのまにか再発していることもあるため、再発サインや些細な不調を見逃さないようにすることが大切です。

統合失調症の再発サイン

再発サインには、以下のようなものがあります。
当てはまる項目が多い場合や不調を感じている場合は、早めの受診をおすすめします。

  • 眠れない日が続く
  • 常にイライラするようになる
  • 音に敏感になる
  • 食欲不振
  • 焦り・不安感が増す
  • そわそわしたり、落ち着きがなくなったりする
  • ぼーっとすることが増える
  • 被害妄想が増える
  • 行動的になったり、興奮したりが多くなる
  • 周囲の意見を聞かなくなる

統合失調症の治療に利用できる医療制度

統合失調症に陥った場合、自立支援医療(精神通院医療)を受けることができます。
自立支援医療とは、精神疾患の治療で発生する医療費を一部負担することで、治療に専念してもらうための制度のことです。
申請する際は市町村の担当窓口に、申請書や診断書、所得証明書、健康保険証を提出する必要があり、申請が認定されると自立支援医療受給者証が交付されます。

活用できる医療制度について詳しく知りたい方は、「医療支援制度について」をご覧ください。

新宿うるおいこころのクリニックでは、統合失調症の治療が受けられる

新宿うるおいこころのクリニックでは、今回ご紹介した統合失調症の治療を承っています。
治療では、一人一人のご要望にお応えしたを実施し、適切な薬物療法や心理療法を提供します。

また、投薬不要のオーソモレキュラー栄養療法での治療も可能で、薬の副作用が気になるという方や従来の治療法で改善がみられなかった方からも、多く選ばれているクリニックです。
ご予約は、web・LINEで24時間承っておりますので、統合失調症に関するお悩みを抱えている際はお気軽にご相談ください。

よくある質問

統合失調症とうつ病の違いは何ですか?

また、統合失調症になった場合、「相手に○○をされた」などの被害妄想に陥ることが多い一方で、うつ病では「自分のせいで○○になった」と自分を責めてしまうことが多いです。

統合失調症の治療法を教えてください

統合失調症の治療では、薬物療法や休養・環境調整、精神科リハビリテーションなどを行います。
当院では、オーソモレキュラー療法も取り入れているので、詳細を知りたい方はお気軽にご相談ください。

  • 医療法人社団 紡潤会
  • ウィルAGAクリニック
  • IBIKI MEDICAL CLINIC
  • うるおいクリニック