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眠りを妨げる悪夢障害の正体とは?睡眠の質とストレスは関係する?

眠りを妨げる悪夢障害の正体とは?睡眠の質とストレスは関係する?

「頻繁に悪夢をみるようになって眠るのが怖い」「悪夢によって寝ても疲れがとれない」

 

このような睡眠に関するお悩みを抱えている場合、悪夢障害にかかっている可能性があります。

悪夢障害は、ストレスや生活習慣が原因となり発症するもので、悪夢によって目が覚めてしまったり眠ることへの恐怖を覚えたりします。

 

この記事では、悪夢障害の症状や原因、診断基準、病院での治療法、自宅でできる対策について解説します。

睡眠の質低下はストレスのせい?

睡眠の質低下はストレスのせい?

睡眠の質が低下していると感じる原因は、ストレスかもしれません。

ストレスがかかっているとき、脳内では体を覚醒させる交感神経が優位になっています。また、身体が無意識に緊張状態になっているため、十分に休ませることができなくなるのです。

 

睡眠の質が低下すると、日中のストレスを感じやすくなり、さらなる睡眠不足を引き起こす悪循環をもたらします。質の良い睡眠を確保し体を回復させるためにも、日々の生活習慣に気をつけましょう。

ストレスで睡眠の質低下が起こる原因は睡眠障害かも

ストレスが睡眠の質を低下させる主な原因の一つとして、睡眠障害が考えられます。

睡眠障害にかかると、自律神経やホルモンバランスの乱れを引き起こすため、心身に大きなストレスをもたらすのです。

 

睡眠障害は、質の良い睡眠を妨げ日中の意欲低下や倦怠感を引き起こすため、ストレス管理や適切な治療によって改善を目指すことが大切です。

ストレスが続くと引き起こされる悪夢障害とは

ストレスが続くと引き起こされる悪夢障害とは

ストレスが原因の睡眠障害の一つとして、悪夢障害があげられます。悪夢障害は、日常生活に影響が出るほどの悪夢を繰り返しみる睡眠障害のことで、眠るのが怖くなったり目が覚めていても恐怖にかられたりします。

 

悪夢障害は、眠りの浅いレム睡眠時にみるとされ、明け方に現れやすいことが特徴です。十分な睡眠がとれなくなることから、日中のパフォーマンスにも影響をもたらし、放置すると慢性的な疲労によるイライラやうつを発症させる可能性があります。

悪夢障害の症状

悪夢障害の症状は以下のとおりです。

  • 不安や恐怖などの気分障害
  • 集中力低下
  • 対人関係悪化
  • 睡眠や消灯に対する恐怖
  • 日中の眠気
  • 疲労感・倦怠感
  • 仕事・勉強のパフォーマンス低下

悪夢障害の考えられる原因

悪夢障害の考えられる原因

悪夢障害の原因は、ストレスだけでなく気質的要因や環境的要因、遺伝的要因、薬物の影響などが関係していると考えられています。

以下では、それぞれの原因がなぜ悪夢障害を引き起こすのかについて詳しく解説します。

気質的な要因

気質的な要因としては、ストレスを抱えやすい性格やため込みすぎる性格が関係しているとされています。また、悪夢障害の原因が、パーソナリティ障害や精神疾患である可能性も考えられるため、精神科・心療内科で詳しい検査を行うことが大切です。

環境的な要因

環境的な要因としては、不規則な睡眠時間や生活習慣があげられます。

就寝前にスマホやゲームをしている、お風呂を入らずに寝ている、寝る直前にご飯を食べるなどの生活習慣の場合、身体をリラックス状態にできないため原因となります。

また、寝室環境も影響は大きく、部屋が散らかっていたり空調が適切でなかったりしていると、就寝中に無意識にストレスがかかり悪夢障害を引き起こすようです。

遺伝的な要因と生理学的な要因

悪夢障害は、遺伝的要因や生理学的要因も関係していると考えられています。

家族や兄弟が悪夢障害などの睡眠障害を発症している場合、体質は遺伝し発症しやすくなるといわれています。

生理学的原因としては、時差ボケや昼夜逆転、環境変化があげられ、睡眠リズムが大きく乱れることで悪夢障害につながるようです。

薬物離脱による影響

抗がん剤やステロイド、抗不安薬などを服用している場合、とつぜん薬をやめると悪夢障害を引き起こす可能性があるとされています。

また、アルコールやカフェイン、ニコチンなども覚醒作用があるため、発症原因として考えられています。

悪夢障害が病気の予兆である場合も

悪夢障害が病気の予兆である場合も

悪夢障害は、単にストレスや生活習慣が原因となっているのではなく、精神疾患やPTSDの予兆の可能性もあります。病気が原因の場合、放置していると慢性化し治りづらくなるため、症状や心身の不調をよく観察しておくことが大切です。

うつ病などの精神疾患

うつ病などの精神疾患になると、深く眠る機能が働きづらくなるため、悪夢障害を引き起こすレム睡眠の間隔が長くなったり増加したりします。

先ほどご紹介した日中の倦怠感や睡眠に対する恐怖のほかに、激しい気分の落ち込みや幻聴・幻覚症状がみられる場合、精神疾患の疑いがあるので精神科・心療内科に相談すると良いです。

うつ病について詳しく知りたい方は下記をご覧ください。

事故などの恐怖体験によるPTSD(心的外傷後ストレス障害)

PTSDになると、とつぜんトラウマがフラッシュバックしたり、悪夢を頻繁にみるようになったりします。悪夢によってトラウマを思い出させることもあり、激しいストレスを感じることで症状は悪化します。

悪夢障害になりやすい人

悪夢障害になりやすい人

ストレスを抱えてしまったり、ストレス耐性度が弱かったり、神経質だったりする人は、悪夢障害になりやすいと考えられています。

また、「寝る時間がバラバラ」「不摂生」「別の疾患で服用中」に当てはまる人もなりやすいため、生活習慣や原因となる症状を見直すことが大切です。

悪夢障害セルフチェック診断

以下のチェック項目に当てはまる場合、悪夢障害の可能性があります。

  • 悪夢を頻繁にみる
  • 悪夢をみる際、強い恐怖や不安、怒りなどの感情が沸く
  • 悪夢の内容は、追いかけられたり命の危機に直面したりするものが多い
  • 最近眠りが浅く、睡眠不足だと感じる
  • 頻繁に中途覚醒することがあり、悪夢の内容を思い出せる
  • 悪夢で目が覚めた後は寝付くのに時間がかかる
  • 起床時でも夢の内容を鮮明に覚えている
  • 悪夢は明け方にみることが多い
  • 日中に悪夢を思い出し恐怖にかられることがある
  • PTSDや精神病の治療中だ

上記の診断は、悪夢障害と断定するものではありません。症状に該当する人や詳しい検査を受けたい人は、精神科・心療内科へ受診するようにしましょう。

悪夢障害は病院の何科にいけばいい?

悪夢障害は病院の何科にいけばいい?

悪夢障害の治療を受けたい場合は、精神科・心療内科への受診がおすすめです。

精神科・心療内科では、悪夢障害を引き起こすストレスの原因を特定し、根本改善を目指すための治療を行います。

悪夢障害が精神疾患やPTSDによるものであった場合も、精神科・心療内科に受診することで適切な治療を受けられるため、症状に心あたりがある際は一度相談すると良いでしょう。

悪夢障害の診断基準

悪夢障害の診断基準

悪夢障害の診断基準は、「悪夢によって目が覚める」「悪夢には強い嫌悪感や不安が伴う」「目覚めた際に、悪夢を明確に思い出させる」と定められています。

悪夢の内容に関する定義はなく、不快な夢によって睡眠が妨げられる程度で悪夢障害か判断されます。

悪夢障害に対する病院での治療方法

悪夢障害に対する病院での治療方法

病院に受診した際は、以下の治療により悪夢障害の改善を目指します。

薬による治療

薬による治療では、レム睡眠の出現を抑える三環系抗うつ薬やクロナゼパムを使用します。

服用することで改善が見込めますが、とつぜんやめたり減薬したりすると症状が悪化する可能性があるため、医師の指示に従うことが大切です。

治療薬1. 三環系抗うつ薬

三環系抗うつ薬は、睡眠に関わる中枢神経の働きを抑制させる作用を持つ薬です。

レム睡眠が減るため深い睡眠をとれるようになり、悪夢を減らす効果が期待できます。

治療薬2. クロナゼパム

クロナゼパムは、脳の興奮を抑える作用を持つ薬です。

不安や不眠に効果が期待できますが、副作用として睡眠時無呼吸症候群(SAS)を増幅させる可能性があり、服用には注意が大切です。

また、SASが重症な場合は睡眠外来での治療も有効なため、「就寝中に息が止まる」「大きないびきが伴う」などの症状がみられる際はいびきメディカルクリニックにご相談ください。

認知行動療法(イメージリハーサル療法)

認知行動療法としては、イメージリハーサル療法を採用します。

イメージリハーサル療法とは、悪夢の内容と現実世界での自身の状況を照らし合わせ、実際に感じている不安やストレスを特定する治療法です。

心の奥底で感じている不安やストレスは、夢に出る傾向にあると考えられているため、イメージリハーサル療法を通して心のモヤモヤを解消させることで症状改善を目指します。

悪夢障害に有効な、自分でできる大人の対処法

悪夢障害に有効な、自分でできる大人の対処法

悪夢障害を改善したい場合は、いくつかの対策を試すことで改善できるかもしれません。

ここでは、悪夢障害に有効な自分でできる大人の対処法を6つご紹介します。

夢日記をつける

夢日記をつけて内容を分析することで、現実世界でのストレス源を特定できます。日記をつける際は、悪夢の内容を良い方向に変えた良夢も書き出し、頭の中でイメージをすると悪夢が減るといわれています。

睡眠環境を見直す

部屋が散らかっている場合、リラックスして眠れるように睡眠環境を見直すことも大切です。

例えば、ベッド周りを整えたり物を減らしたりして、深い眠りへ誘導するための環境を作りましょう。照明の明るさや温度、音にも注意を払うと眠りやすくなります。

飲酒を控える

アルコールを摂取すると、利尿作用や覚醒作用、筋弛緩作用により睡眠の質が低くなり悪夢障害につながります。お酒は一時的に眠気を誘発するため、寝やすくなると勘違いしている人もいますが、症状が悪化する原因になるため控えると良いです。

寝る前に血糖値を上げる

睡眠の質が低下する原因の一つとして、就寝中の血糖値の低下が考えられています。

頻繁に悪夢をみたり目が覚めてしまったりする場合は、就寝前にスプーン一杯のはちみつやチョコレートを摂取し、血糖値を上げるようにしましょう。摂取することで、夜間に血糖値が下がることを防ぎ、質の良い睡眠を促せます。

ホラー映画・漫画をみない

悪夢を頻繁にみる人は、現実世界の出来事に影響されやすい傾向にあります。

記憶に残りやすいホラー映画や漫画をみると、内容に関連する夢になる確率が高まるので、みないよう意識しておくとよいかもしれません。

病院へ行く

いくつかの対策を試しても改善がみられない場合は、病院へ受診するようにしましょう。病院では、悪夢障害が生じる原因を検査したうえで、1人ひとりの症状に合わせた治療を行うため、症状が軽度のうちに改善ができたり再発を防げたりします。

また、ただの悪夢だと思って症状を放置していると、気付かぬうちに精神疾患が悪化する場合もあります。精神疾患を見逃さないためにも、悪夢障害でお悩みの場合は一度病院に行くと良いでしょう。

悪夢障害(睡眠障害)でお悩みの方は新宿うるおいこころのクリニックへご相談ください

新宿うるおいこころのクリニックでは、悪夢障害やその他の睡眠障害の治療に対応しています。

治療としては、薬物療法や認知行動療法のほかにも、TMS療法やオーソモレキュラー栄養療法を提供しているため、投薬不要で負担の少ない改善が可能です。

ご予約は、公式HPやLINEで24時間承っており、空きがあれば当日の初診予約も可能ですのでぜひ一度ご相談ください。

よくある質問

悪夢障害にいびき症状はみられますか?

悪夢障害は、睡眠の質が低下しているときに生じるため、人によってはいびき症状が現れる可能性があります。
また、悪夢障害が睡眠時無呼吸症候群のサインである可能性もあります。悪夢のほかに大きないびきがみられる場合は、いびきメディカルクリニックにご相談ください。
<いびきメディカルクリニックの公式HPはこちら>

悪夢障害は改善できますか?

悪夢障害は、治療により改善が期待できる睡眠障害です。早期の治療により慢性化を防げるため、症状が悪化する前にご相談ください。

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あなたのご来院を心よりお待ちしております。

20歳未満の方へ
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当院では、18歳未満の方は治療をお受けいただけません。
自由診療の場合、18歳以上、20歳未満の方は保護者の同伴、もしくは同意書が必要となります。
以下よりダウンロードの上、保護者の方に記入いただいたものを当日ご持参ください。

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