うつ病の疑いがある場合は、診断書をすぐもらい治療に専念すると良いです。ですが中には、診断書を受け取らず受診もしていない人もいるのではないでしょうか。クリニックへの受診は個人の自由ですが、診断書をもらわず普段通りの生活を続けていると、症状の慢性化につながるため早期の治療が大切です。この記事では、診断書をすぐもらうべき理由や診断書が必要な場面、もらうタイミングを解説します。もらった後の会社への伝え方もご紹介しているので、診断書の受け取りを考えている方は参考にしてみてください。
目次
うつ病は深刻化する前に診断書をすぐもらう方が良い
うつ病は、深刻化すると治りづらくなるため、早期発見と治療が大切な精神疾患です。
症状が軽いうちに医師の診断を受けることで、適切な治療を早い段階で開始でき病気の悪化を防げます。
うつ病により日常生活に支障をきたしている際は、診断書をもらい治療に専念すると良いです。診断書をもらうことで、職場や学校に休職・休学届を提出でき、深刻化する前の回復が可能になります。
うつ病の診断書とは
うつ病鵜の診断書は、医師が診断基準に基づき判断した結果を文書に示したものです。医師のみが発行することができるため、病院に受診しないと受け取ることができません。
診断書は、休職・休学の申請時や公的支援を受けるときに必要になるため、うつ病と診断された際は発行してもらうようにしましょう。
うつ病の診断書に書いてある内容
クリニックにより、診断書の書式や内容は異なりますが、一般的にうつ病の診断書に書いてある内容は以下のとおりです。
病名 | 診断結果に基づいた病名を記載します。症状によっては、うつ病と断定するのではなく、うつ状態といった表現で記されることもあります。 |
治療内容 | 通院を始めた時期や治療内容を記載します。治療内容は、患者の状態に合わせて異なる治療方法が採用されます。 |
治療期間 | 目安となる治療期間を記載します。定めた期間で改善がみられない場合は、休養が延長されます。 |
うつ病の診断書をもらわずに放置したらどうなる?
うつ病の診断書をもらわずに放置すると、症状が悪化し治りにくくなるとされています。放置されたうつ病は、仕事や日常生活に大きな支障をきたし、場合によっては慢性化することもあります。
症状が慢性化すると、治療が困難になり自殺を引き起こす可能性も高めるため、長期間の気分の落ち込みや意欲の低下などの症状がみられた際は、早めにクリニックへ診断書をもらうことが大切です。
うつ病の診断書が必要な場面
うつ病の診断書は、休職・休学以外にも保険や公的制度の申請時に必要となります。ここでは、うつ病の診断書が必要になる代表的な場面を解説します。
会社へ休職・退職時に提出するとき
うつ病が理由で休職・退職する際、会社から診断書の提出を求められることがあります。
会社に診断書を提出すると、自身の症状を明確に伝えることができ、適切なサポートを受けるための準備を進められます。
また、スムーズに申請を進めるためには、会社から理解を得ることが大切です。可能であれば人事や直属の上司と面談を行い、状況をしっかりと説明すると良いでしょう。
保険に関する手続き時
うつ病で休職する際は、傷病手当金を受け取ることができます。
傷病手当金とは、休職中に事業主から十分な報酬が得られない場合に利用できる制度で、会社を連続して三日以上休んだ際に4日目から支給されます。
傷病手当金を申請する際は、傷病手当金支給申請書と診断書の提出が求められるので、事前に診断書を準備しておくと良いです。
公的制度の利用時
うつ病と診断され条件を満たす場合、自立支援医療や精神障害者保健福祉手帳などの公的制度が利用できます。
公的制度を利用することにより、通院治療費の軽減や税金や公的料金の割引がされ、生活でかかる費用負担を減らせます。申請する際は、所得証明書や診断書を用意し、住んでいる地域の役所に出向くことで申請が可能です。
うつ病の診断書発行にかかる費用目安
内容やクリニックごとに異なりますが、診断書は2,000円~3,000円前後で発行できるケースが多いです。
発行費用は、診断書の内容が複雑になるほど高くなり、細かな記載が求められる場合は10,000円前後かかることもあります。
うつ病の診断書が欲しい場合は何科に行けばいい?
うつ病の診断書が欲しい場合は、精神科・心療内科への受診がおすすめです。
精神科・心療内科では問診や検査を行ったうえで、症状を適切に判断します。診断書を作成する際は、専門医が1人ひとりに合う治療方針を立てるため、生活スタイルに合わせた症状改善が可能です。
また、医師が代わりに会社へ説明してくれたり休職期間を延長できたりなど、クリニックごとにさまざまな配慮が整っているので、安心して治療に専念できるでしょう。
うつ病での診断書のもらい方
診断書が欲しい場合は、クリニックに診断書が欲しい旨を伝えておきましょう。
診断書がすぐもらえる場合もありますが、発行までに数日かかるクリニックも存在するので、受診前に発行にかかる目安期間を確認しておくと良いです。
急を要する際は、診断書の即日発行に対応しているクリニックに相談することで書類を早く揃えられます。
うつ病で診断書をもらうまでの流れ
一般的に、うつ病で診断書をもらうまでの流れは以下のとおりです。
受診 | 診断書をもらうためには、医師によるうつ病の診断が必要になります。 急ぎで診断書が欲しい場合は、来院予約をする際に診断書が欲しい旨を伝えておくと良いです。 |
診察 | 診察では、カウンセリングや検査を通してうつ病と診断されます。スムーズな診察を受けたい場合、あらかじめ自分の症状をまとめておく良いです。 |
診断書の発行を依頼 | 受診時に診断書が欲しいと伝えていない場合は、診察後に診断書の発行を依頼します。発行までに数日かかるケースもあるので、事前に調べておくと良いです。 |
診断書発行 | 即日~数日で診断書が発行されます。診断書の発行後は、目的に合わせて職場や公的機関に提出しましょう。 |
うつ病での診断書をもらうメリット
うつ病の診断書をもらうことで、休職申請が行えるため治療に専念できます。診断書を通じて、病状の理解がされやすくなり、周囲から適切なサポートを得ることも可能です。
また、保険や公的制度の申請もできるため、治療にかかる費用負担の軽減につながります。
うつ病での診断書をもらうデメリット
診断書の発行費用がかかることは、うつ病の診断書をもらうデメリットとしてあげられます。
健康保険には診断書作成費用は含まれないため、全額自己負担で3,000円程度支払う必要があります。費用は発生しますが、早期に治療を受けることで将来的な通院回数を減らせるので、診断書は早めにもらうと良いでしょう。
うつ病で診断書をもらうべきサインとは
ここでは、うつ病で診断書をもらうべきサインを解説します。体の異変に気付くことで悪化を防げるので、精神科・心療内科へ相談する目安の参考にしてみてください。
事故が起こり巻き込まれたいと考えるようになる
会社に行く前や外出時に、事故が起こり巻き込まれたいと考えるようになった場合、うつ病で診断書をもらい休養すると良いです。
自身が傷つけば解決するという思考は、脳が正常な判断をできなくなっているサインのため、専門医による適切な治療が必要です。
寝ることが怖くなる
うつ状態が酷い場合、眠りたいのに寝られなくなったり途中で目が覚めてしまったりします。症状を放置していると、寝ること自体が怖くなり症状の悪循環に陥る可能性があります。
うつ病から生じる睡眠障害は、正しい治療を受けることで徐々に改善されるため、診断書をもらい治療に専念すると良いです。
突然涙が出る
理由もないのに突然涙が出る症状は、自信の感情のコントロールができなくなっているサインです。不安定な精神状態を放置していると、ストレスが溜まってしまい慢性化リスクが高まるため、診断書をもらい治療を受けると良いです。
会話ができなくなる
人の話が頭に入らなくなったり会話ができなくなったりしている場合、うつ病の症状である集中力の低下や注意力散漫に該当するため、診断書をもらい治療を受けると良いです。
また、周囲への関心がなくなる、強い不安感などの症状も該当するので、早めにクリニックへ受診しましょう。
怒りっぽくなる
うつ病になると、理由のない焦りや不安が生じ、落ち着きがなくなったり怒りっぽくなったりすることがあります。以前より攻撃的になった場合、放置していると日常生活や人間関係に支障をきたす可能性があるので、うつ病の診断書をもらうようにしましょう。
うつ病の診断書はすぐもらえるのか
クリニックによっては、うつ病の診断書をすぐもらえます。
診断書をすぐもらうことで、休職申請や保険の手続きがスムーズに行えたり、いち早く治療に専念できたりするため、最短即日発行に対応しているクリニックを選ぶと良いです。
診断書がすぐもらえる条件
診断書の最短即日発行をしているクリニックに受診することで、診断書をすぐもらえます。
クリニックによっては、初診患者は即日発行に対応していない場合があるので、事前に電話などで診断書がすぐもらえるか確認しておくと良いです。
うつ病の診断書がすぐもらえない・書いてくれない理由
診断書の即日発効に対応していなかったり、症状が曖昧で詳しい検査が必要だったりする場合は、診断書がすぐもらえないことがあります。また、うつ症状に該当しない場合も医師の判断により診断書の発行はできません。
うつ病で診断書をもらった後はどうする?
休職目的で診断書をもらった後は、会社へ休職を希望する旨を伝えましょう。診断書をもとに詳細を伝えることで、病状への理解を得られます。会社からの理解が得られない場合は、代わりに医師から説明してもらったり、労働組合に相談したりするとスムーズに休職申請が行えます。
うつ病で診断書をもらった際の会社への伝え方のポイント
以下では、会社にうつ病と伝える際の3つのポイントを解説します。
メールなどの文面でも可
電話や対面での会話が困難な場合は、メールなどの文面で伝えることも可能です。文面で伝える際は、診断書を取得した経緯を明確かつ丁寧な言葉で説明しましょう。
どうしても会社と連絡を取りたくない場合でも、無断での休職は避け、必ず連絡してから申請を行うことが大切です。
病状を詳しく伝える
診断書をもらった旨を伝える際は、病状を詳しく伝えるようにしましょう。
具体的な症状や医師の見解を共有することで、会社から正しい理解を得られます。また、復帰の見通しや休職期間についても伝えておくと良いです。
口頭で伝える際はメモを準備する
口頭で伝える際は、緊張や不安により上手く説明できないこともあるため、事前にメモを準備しておくと良いです。メモに伝えるべきポイントまとめておくことで、落ち着いて伝えられるようになります。
うつ病の診断書をすぐもらえるクリニックをお探しなら、新宿うるおいこころのクリニックにお越しください
新宿うるおいこころのクリニックでは、最短即日の診断書発行に対応しています。専門医が丁寧にカウンセリングをしたうえで診断するため、患者様の症状に合わせた適切な改善が目指せます。
診断書の即日発効に対応しているほかにも、土日祝は20時まで営業していたり当日予約に対応していたりと、忙しく時間が読めない人でも柔軟な通院が可能です。
ご予約は、公式HPやLINEから24時間承っていますので、うつ病の診断書が欲しい方はぜひ一度カウンセリングを受けてみてください。
よくある質問
うつ病の診断書をすぐもらえない場合はどうすればいいですか?
うつ病の診断書がすぐもらえない場合は、最短即日発行に対応している別の精神科・心療内科へ受診すると良いです。新宿うるおいこころのクリニックでは最短即日発行をしているので、急を要している場合は一度ご相談ください。
うつ病と診断されなかった場合でも、診断書はすぐもらえますか?
診断書は医学的判断に基づき作成されるため、うつ病と診断されなかった場合は発行ができません。発行を依頼する際は、診断書がもらえないケースもあることを把握しておきましょう。