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MentalColumn

メンタルコラム

2025.7.22

うつ病でも仕事は行ける?続けられる目安や症状例、克服方法とは

うつ病でも仕事は行ける?続けられる目安や症状例、克服方法とは

うつ病になると何もやる気が起きず、常に暗い気持ちが続きます。
家から出ることができず休職を検討する人も多いですが、

「仕事をしていないと逆に不安」
「症状が軽いから仕事は続けたい」

と、仕事をやめずにうつ病を治す方も一定数存在します。

この記事では、うつ病になっても仕事を続けられる目安や症状例、克服方法についてお伝えします。いくつかの対処法を知っておくことが、無理なく仕事を続けるための手助けになりますので、ぜひ参考にしてみてください。

このコラムの監修医師

新宿うるおいこころのクリニック 院長

大垣 宣敬

患者様が抱えているものは1人1人異なっており、症状の種類や程度も千差万別です。 私たちは患者様からお話を聞くことで悩みを共有し、ご希望や思いを丁寧に汲み取りながら、患者様中心の医療を共に実践していけるよう心がけています。

うつ病になっても仕事は行けるの?

うつ病になっても仕事は行けるの?

うつ病になると、仕事に対する意欲が低下し、通常の業務をこなす行為自体が難しく感じるようです。但し、うつ病の症状は個人差が大きく、症状の度合いや回復状況によっては仕事を続けられるケースもあります。

うつ病を抱えながら仕事をする場合、無理をせず、周囲の人からサポートを受けるようにしましょう。症状が改善するペースに合わせて行動することで、心身の負担を抑えらるので、業務内容や勤務時間の調整をしながら仕事へ行くといいでしょう。

うつ病でも仕事に行ける目安

うつ病でも仕事に行ける目安は、症状の重さや個々の回復状況によって異なります。
うつ病に行ける目安は以下のとおりです。

  • 体調が安定している
  • 気分が大きく落ち込んでいない
  • 症状が比較的軽症である
  • 仕事が無くなることへの不安が強い

軽症であれば仕事を続けられるかもしれませんが、常に死にたいと考えている、外に出ることすら難しいなど症状が重度な場合は、無理に働くと症状を悪化させる可能性があるため、休養を取ることが勧められます。

うつ病は、適切な対処法を実践しないと治りにくくなる精神疾患です。慢性化につながる恐れがあるため、うつ病が軽度でも仕事に行ける目安は自分で決めるのではなく、医師と相談しながら都度調整していくようにしましょう。

うつ病になっても仕事に行ける症例

うつ病になっても仕事に行ける症例

ここでは、うつ病になっても仕事に行ける症例をご紹介します。
仕事がなくなると不安だったり、症状が軽度だったりする場合は仕事に行ける場合もありますが、最終的な判断は一人ひとりの症状によって変わるので、あくまで参考としてチェックしてみてください。

うつ病になっても仕事に行ける症例①仕事が無くなることが不安

仕事が無くなることへの強い不安を抱えている場合、うつ病になっても仕事を続けることができます。このような場合、仕事を休むこと自体が更なるストレスを引き起こすため、気分の落ち込みが少ない状態であれば仕事を続けられるようです。
また、仕事の責任や役割が不安を和らげ、一定の安定感を得るきっかけとなる場合、うつ病が軽度であれば仕事が精神的な支えになるかもしれません。しかし、いきなり症状が悪化して辛くなる可能性もあるので、適度に休息を取ったり職場の理解を得たりすることが大切です。

うつ病になっても仕事に行ける症例②初期段階で症状が軽度

うつ病の症状が軽度の場合、うつ病になっても仕事に行けることが多いです。
初期症状としては、気分が少し落ち込む、集中力が欠ける、仕事に対する意欲が減少するといった症状がありますが、ある程度コントロール可能な場合、本人の希望があれば仕事を続けられます。

仕事に行く際は、環境調整やカウンセリングなどを並行して行いながら、職場での負担を軽減していくと、無理なく仕事を続けることができます。自己管理や適切なサポートを受けることが前提ですが、うつ病の影響を最小限に抑えた形で仕事を行えるようです。

うつ病になっても仕事に行ける症例③薬物療法で症状が良くなっている

薬物療法でうつ病の症状が改善している場合、本人の体調次第で仕事に行けるようです。
うつ病に対する薬物治療は、気分を安定させたり、エネルギーを回復させたりする効果があるため、治療によって症状が軽減し、仕事を続けられるようになるかもしれません。

また、薬の服用により、仕事に対する意欲や集中力が改善されると、日常生活を送りやすくなる効果も期待できます。但し、カウンセリングや生活習慣の改善を並行する重要性を理解し、無理のない範囲で仕事を続けることが大切です。

うつ病を仕事しながら克服する方法

うつ病を仕事しながら克服する方法

以下では、うつ病を仕事しながら克服する4つの方法をお伝えします。
仕事を続けながらうつ病を克服するためには、環境を整えるたり自分のペースに合わせた働き方を実践したりすることが大切です。無理をせず、症状に応じて柔軟な働き方を調整すると回復を促せるので、早速みていきましょう。

うつ病を仕事しながら克服する方法①時短勤務に変える

時短勤務にすることで、仕事の負担を軽減し休息の時間を確保できるため、回復に向けて体力や精神を取り戻しやすくなります。うつ病を抱えながら仕事をしている場合、フルタイムでの勤務が精神的・身体的に大きな負担になることがありますが、短い勤務時間であれば負担を減らして仕事に取り組みやすくなるでしょう。

時短勤務に変える際は、自分の体調やペースに合わせて勤務時間を調整してみるといいでしょう。症状が悪化した時は短くしたり、体調が安定した時は通常の業務時間に戻してみたりと都度変えていくことで、うつ病になっても仕事をしながら克服しやすくなります。

うつ病を仕事しながら克服する方法②リモートワークを取り入れる

うつ病の症状が強い時には、通勤の負担や職場の人間関係が大きなストレスになる可能性があるため、リモートワークを取り入れてみましょう。
自宅での仕事環境に切り替えることで、自分のペースで作業を進められるため、急な体調の変化にも対応しやすく、無理なく仕事をこなせるでしょう。また、ストレスの原因が職場の場合、不安材料がなくなり安心して仕事に集中できるようになります。
仕事内容によっては出社が必須となりますが、可能であればリモートワークを提案し、自分の健康を第一に考えた働き方をしてみましょう。

うつ病を仕事しながら克服する方法③障がい者雇用枠を利用する

うつ病が重度である場合や回復に時間がかかる場合は、障がい者雇用枠を利用することもおすすめです。障がい者雇用枠では、業務内容や勤務時間に柔軟性があり、体調に合わせたサポートが受けられるため、無理なく仕事を続けやすくなります。

また、うつ病でも働きやすい労働環境が整えられており、うつ病の治療と仕事の両立が叶います。障がい者雇用枠を利用する際は、医師の診断書の提出が必要となるので、病院を受診し確認してみましょう。

うつ病を仕事しながら克服する方法④業務量を調整する

過剰な業務量をこなしたり精神的負荷がかかるタスクが多かったりすると、ストレスが増えて仕事を続けることが難しくなります。うつ病を仕事しながら克服したい際は、体調に合わせて無理なくこなせる業務量に調整し、仕事における負担を減らしましょう。

実際に業務量を調整する際は、上司や人事担当者に相談してみましょう。現在の仕事量が過剰でないか確認して、必要に応じて業務を分担したり、作業の優先順位をつけたりすることで、うつ病の悪化につながる過度なストレスを避けられます。

うつ病を仕事しながら克服する際に大切なこと

うつ病を仕事しながら克服する際に大切なこと

うつ病を仕事しながら克服するためには、無理せず自分のペースで仕事に取り組むことが大切です。職場でのサポートを通して負担を減らしていくことで、治療と仕事の両立が叶うので、周囲とのコミュニケーションを大切にしながら、負担を減らして仕事を行えるように調整していきましょう。

うつ病と診断されたら職場へ報告する

うつ病と診断された場合、まずは職場に報告しましょう。上司や人事の方に自分の状態を伝えることで、業務量の調整や勤務時間の短縮、休息時間の確保といった必要な配慮を受けられます。
また、報告によって周囲の理解も得やすくなり、業務における負担が軽減されることも期待できます。報告の際は、診断書を持参すると、会社側も適切な対応をしやすくなるので、事前に医師に診断書の発行を依頼しておきましょう。

残業は控えて業務時間内で働く

うつ病を仕事しながら克服したい場合、残業は避け、業務時間内で働くことが大切です。残業が続くと、身体的・精神的な負担が大きくなり、回復が遅れてしまう可能性があります。
業務が終わらない場合は、上司に相談して、他のメンバーと仕事を分担したり、後日対応するなどの対策をとることも良いでしょう。また、都度体調を確認し、無理をしないように心掛けると、精神的な負担を軽減できて回復がスムーズになります。

うつ病を仕事しながら克服するのが辛い時は無理をしない

うつ病を抱えながら仕事を続ける際、辛いと感じたら無理をせず休息を取りましょう。無理に働き続けると症状が悪化する可能性があるため、自分の状態を最優先に考えることが大切です。また、心身の異変を感じた場合は、上司や同僚に相談したり早めに休んだりなど、誰かに頼ることが大切です。

定期的に産業医に相談する

産業医に相談することで、体調に合わせた仕事の負担や適切な休養の取り方について指導を受けられるため、定期的に状況を相談してみましょう。
産業医は、職場でのストレスや問題に関するアドバイスなども行っており、環境調整をスムーズに進めたい際も役立ちます。また、専門的なアドバイスをもとに上司に報告することで、症状を把握されやすくなったり、支援を受けやすくなったりするようです。

うつ病になっても仕事に行けるか病院に確認する

うつ病になった場合、まず病院で自分が仕事を続けられるか確認することが大切です。医師は、体調に応じて仕事をしても支障がないか判断してくれます。
体調に影響があると考えられる場合は、一度休養を取った後、治療経過をみながら仕事に復帰するタイミングを決めるといいでしょう。適切なアドバイスを受けることで、無理なく仕事を続けられるようになるので、自己判断で決めず病院に相談しましょう。

うつ病が辛い方は新宿うるおいこころのクリニックへお越しください

新宿うるおいこころのクリニックでは、うつ病に苦しむ方々をサポートするために、医師や心理カウンセラーが連携して、患者様の状態に合わせた治療法を提案します。また、患者様一人ひとりのペースで進められる治療を行い、辛い症状を少しでも軽減できるよう努めています。

うつ病は無理に一人で抱え込むのではなく、周囲にサポートを求めて、少しずつ回復へと向かうことが大切です。うつ病がつらくてどうしていいかわからない場合は、新宿うるおいこころのクリニックへご相談ください。あなたのペースに合わせた治療をご提案いたします。

<新宿うるおいクリニックで行ううつ病治療についてはこちら>

よくある質問

うつ病は仕事をしながら克服できますか?

うつ病を抱えながら仕事を続けることは可能です。しかし、医師と相談して無理なく仕事を進めるようにしましょう。職場でもうつ病に対する理解を得て、業務量の調整や勤務時間の短縮といった柔軟な働き方を取り入れてもらうといいでしょう。

うつ病になったら仕事が無くなりますか?

仕事が原因でうつ病になった場合は、必ずしも仕事が無くなることはありません。場合によっては仕事を休む必要がありますが、日本では労働基準法第19条により、業務上の病気やケガを理由に解雇することは禁止されているので、安心して治療に専念できます。
仕事が原因ではないうつ病の場合は、仕事が無くなる可能性があります。会社によっては私傷病休職制度があるので、要件を確認しておくといいでしょう。

2025.7.22

うつ病でも仕事は行ける?続けられる目安や症状例、克服方法とは

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20歳未満の方へ
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当院では、18歳未満の方は治療をお受けいただけません。
自由診療の場合、18歳以上、20歳未満の方は保護者の同伴、もしくは同意書が必要となります。
以下よりダウンロードの上、保護者の方に記入いただいたものを当日ご持参ください。

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