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メンタルコラム

双極性障害(躁うつ病)になりやすい性格とは?真面目な人が多いって本当?

双極性障害(躁うつ病)になりやすい性格とは?真面目な人が多いって本当?

「周りの感情の影響を受けやすく、いつも疲れている」
「何かしていないと落ち着かず、常に動き回っている」

このように、頑張り過ぎてしまう人や気分の波がある人は、双極性障害(躁うつ病)になりやすいといわれています。
明確な原因は判明していませんが、ストレスも関係するといわれているので、なりやすい人の特徴や環境、対策法についてみていきましょう。記事内では、家族が双極性障害(躁うつ病)になった時の向き合い方についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

 

このコラムの監修医師

新宿うるおいこころのクリニック 院長

大垣 宣敬

患者様が抱えているものは1人1人異なっており、症状の種類や程度も千差万別です。 私たちは患者様からお話を聞くことで悩みを共有し、ご希望や思いを丁寧に汲み取りながら、患者様中心の医療を共に実践していけるよう心がけています。

双極性障害(躁うつ病)とは

双極性障害(躁うつ病)とは

双極性障害とは、うつ状態と躁(そう)状態が交互に訪れる気分障害のことで、「躁(そう)うつ病」と呼ばれることもあります。
うつ状態では、自己否定感や無力感、集中力低下がみられる「うつ病」と同じ症状が現れます。一方、躁状態では気分が高揚し注意散漫になったり、普段よりも自信過剰になったりします。
症状の現れ方は人によって異なり、興奮作用から怒りっぽくなり攻撃性が高まる人も存在することが特徴です。

周りでも双極性障害(躁うつ病)に悩まされている人はいるかも

双極性障害の有病率は1%といわれており、身近な病気として考えられています。また、うつ状態と躁状態が交互に現れることが最大の特徴ですが、躁状態では元気で活動的になるため、周りから気付かれにくく本人も無自覚なケースがあるといわれています。

また、うつ状態の時に病院へ受診する傾向にあるため、躁状態に気付けずうつ病と誤診されることも少なくないようです。身近な人で、
「突然異常なほど明るく活発になった」
「話していると突然イライラしだす」
「ハイテンションで会話が飛躍している」
などの症状がみられる場合は、躁状態である可能性も考えられるので、明らかな異変が続いている場合は受診をすすめると良いです。

 
参考
・双極性障害|e-ヘルスネット(厚生労働省)

双極性障害になりやすい性格5選

双極性障害になりやすい性格5選

原因は明らかになっていませんが、遺伝的要因や脳の神経伝達物質の異常のほかにも、ストレスが発症の引き金になると考えられています。
以下では、双極性障害(躁うつ病)との関係が考えられているストレスを溜めやすい性格をお伝えします。

双極性障害になりやすい性格①気分に波がある

気分に波がある人は、ひとつの物事に対して過度に反応する傾向にあり、気付かぬうちに精神的な負担をかけているようです。
また、良いことがあった時は自信満々で行動的になりますが、少しの失敗や否定的な言葉により一気に落ち込んでしまうため、心のバランスを保つのが難しくなるといわれています。

双極性障害になりやすい性格②勢いに任せて動きがち

勢いに任せて行動する人は、後先考えず動いてしまったり体の負担を考えず働き過ぎたりするといわれています。
また、「まだ頑張れる」「これくらいなら大丈夫」と自分を過信する傾向にあり、心身の限界を見過ごしてしまうようです。無理を続けている間もストレスは蓄積されるため、最終的に精神的な疲弊や不調を引き起こすと考えられています。

双極性障害になりやすい性格③常に動いていたい

常に何かをしていないと落ち着かない人は、仕事や趣味に対して過度に熱中し、休息をとらず動き続ける傾向があります。
一見ポジティブに見えますが、体を休めないとストレスが発散されず蓄積され続けるので、発症リスクが高まるようです。また、自分では大丈夫と思っていても、体は疲労を感じている場合もあるため、時には休憩を取り入れることが大切です。

双極性障害になりやすい性格④ストレスに敏感で考えすぎる

ストレスに対して敏感で考えすぎる人は、小さな物事でも深く悩んでしまう傾向にあるため、精神的負担をかけやすいと考えられています。
例えば、ネガティブな出来事や不安が重なると、考えすぎて眠れなくなることがあり、慢性的な睡眠不足からストレスを引き起こすようです。また、思考が否定的な方向に偏ることで、感情の波が激しくなるといわれています。

双極性障害になりやすい性格⑤周りの情緒に影響を受けやすい

周囲の情緒に影響を受けやすい人は、他人の言動に対して敏感に反応する傾向にあります。
例えば、職場で上司が怒っていると常に自分が怒られている気分になったり、緊張感が続く雰囲気に対してストレスを感じ続けたりするため、精神的な疲労が増して感情が不安定になるといわれています。
また、他人の評価や反応を気にしすぎることから常に周りを気にしている場合があり、無意識に疲労をため込むようです。

双極性障害のセルフチェック診断テストは、下記記事をご覧ください。

双極性障害になりやすい人に多い環境

双極性障害になりやすい人に多い環境

ストレスが多い職場や家庭環境、遺伝的な背景など、環境的要因が双極性障害を引き起こす可能性もあると考えられています。ここでは、なりやすい人に多いとされる3つの環境について解説します。

常にストレスのかかる職場で働いている

「営業ノルマに追われる」
「仕事量が多い」
「上司からの圧が強い」
など、常にストレスのかかる職場で働いていると、慢性的な精神負担を引き起こすと考えられています。
また、責任の重い仕事を任されていたり、競争が激しい職場環境だったりする場合は、心身のバランスを保てず体調不良を起こしやすくなるようです。
ストレスは症状を誘発させると考えられているので、メンタル不調が続いている場合は気にかけてみると良いです。

家族に双極性障害を発症している人がいる

家族に双極性障害を持つ人がいる場合、発症リスクは高まるといわれています。
遺伝的要因に加えて、家庭内でのストレスが発症を誘発させると考えられており、病状を間近で見ることがプレッシャーや不安につながるようです。
また、2親等以内に双極性障害患者がいる人は、一般人と比べて発症率が8倍高くなるという研究データも存在します。

 
参考
・Impact of Familial Loading on Prefrontal Activation in Major Psychiatric Disorders: A Near-Infrared Spectroscopy (NIRS) Study

生活が昼夜逆転していて睡眠不足が続いている

昼夜逆転した生活により睡眠不足が続いていると、体内のホルモン分泌や自律神経機能に影響を及ぼすと考えられています。
体内バランスの乱れから気分の安定が難しくなり、イライラしたり集中力が低下したりするようです。また、睡眠不足により疲労を十分に回復できないと、ストレスが蓄積されるため症状の誘発につながるといわれています。

双極性障害(躁うつ病)になりやすい人がするべき対策法

双極性障害(躁うつ病)になりやすい人がするべき対策法

なりやすい人は、環境を変えてストレスを減らしたり、カウンセラーなどの専門家に相談したりすることが大切です。
自分の感情を理解したうえで適切なケアを行うと良いので、対策法についてみていきましょう。

双極性障害(躁うつ病)になりやすい人がするべき対策法①思い切って環境を変える

生活や仕事環境により、慢性的なストレスを引き起こしている場合、思い切って環境を変えてみることも大切です。
例えば、ストレスの多い職場から転職したり、親の過干渉を軽減するために1人暮らしを始めたりすると良いです。新しい環境に身を置くことでストレスが軽減されるほか、気分転換や自己成長につながり気分が安定するといわれています。

双極性障害(躁うつ病)になりやすい人がするべき対策法②ストレス対処法が分からない時はカウンセラーに相談

ストレスの対処法が分からない場合は、専門のカウンセラーに頼ることが大切です。
1人では解決が難しいメンタル問題についてカウンセラーに相談することで、新たな視点での改善策を提案してもらえるかもしれません。
また、家族や友人には話しにくい話題でも、カウンセラーなら理解してくれることが多いので気軽に相談できるでしょう。

家族が双極性障害(躁うつ病)になったらどうする?

家族が双極性障害(躁うつ病)になったらどうする?

ここでは、家族が双極性障害(躁うつ病)になった場合の向き合い方についてご紹介します。回復を目指すためには、周囲の適切なサポートと配慮が大切となるのでチェックしておきましょう。

まずは双極性障害について知る

家族が発症した場合、病気について正しく理解をしたうえで、適切な対応をとることが大切です。
双極性障害はうつ状態と躁状態を繰り返す病気ですが、向き合い方を間違えると悪化や回復の妨げにつながる場合もあります。
また、症状を知っておくことで、普段とは違う小さな異変に気が付きやすくなるので、まずは下記記事を参考に病気に対する理解を深めてみましょう。

自殺サインを見逃さないようにする

双極性障害になると、感情のコントロールが効かず自殺を考えることがあります。
「身辺整理を始める」
「遺書を書きだす」
「死にたいと口に出す」
など、自殺をほのめかすサインがみられるようになった場合は、放置せず担当医へ相談しましょう。
また、本人の感情を落ち着かせるためには、まずは話を聞いて受け止める姿勢を見せることが大切となります。

なるべく生活リズムを統一させる

生活リズムの乱れは、症状の悪化を引き起こすといわれるため、毎日同じサイクルで過ごすことが大切となります。
生活リズムを統一させるためには、なるべく起床時間や食事の時間、就寝時間を一定に保つように心がけましょう。1度の徹夜が躁転を引き起こすケースもあるので、周りがしっかりサポートをして日々気を配ることが大切です。

新宿うるおいこころのクリニックでは、双極性障害(躁うつ病)の相談・治療が可能です

今回は、双極性障害(躁うつ病)になりやすい人の特徴や環境、対策法について解説しました。
はっきりとした原因は分かっていませんが、精神的負担が引き金になると考えられているため、ストレスの影響を受けやすい人や身体を休めず頑張り過ぎてしまう人は、無理せず時には休息をとることが大切です。
また、家族が双極性障害になった際、間違った対応をしてしまうと悪化につながる可能性があるので、まずは精神科・心療内科に相談して適切なサポートを行うようにしましょう。

新宿うるおいこころのクリニックでは、双極性障害(躁うつ病)の診断・治療に対応しています。
経験豊富な医師が、症状や進行具合に応じて治療を提案することで、1人ひとりに合わせた症状改善を目指せます。
治療では、精神療法や薬物療法などを使用。患者様の不安を減らすため、「副作用が怖い」「通院負担を減らしたい」などのご要望にも柔軟に対応いたします。
ご予約は公式HPやLINEから24時間承っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

<新宿うるおいこころのクリニックの双極性障害(躁うつ病)の治療についてはこちら>

よくある質問

双極性障害(躁うつ病)は何が原因で起こりますか?

双極性障害(躁うつ病)の明確な原因は分かっていませんが、遺伝的要因や脳内の神経伝達物質の異常、ストレスなどの環境要因が引き金になると考えられています。

双極性障害(躁うつ病)の話し方に特徴はありますか?

双極性障害(躁うつ病)の「躁状態」では、気分が高揚しているため、会話の内容が飛躍したり、多弁になったりするといわれています。一方「うつ状態」では、気分が激しく落ち込むため、話すペースが遅くなり口数が減ることがあるようです。

双極性障害(躁うつ病)になりやすい性格とは?真面目な人が多いって本当?

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20歳未満の方へ
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当院では、18歳未満の方は治療をお受けいただけません。
自由診療の場合、18歳以上、20歳未満の方は保護者の同伴、もしくは同意書が必要となります。
以下よりダウンロードの上、保護者の方に記入いただいたものを当日ご持参ください。

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