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メンタルコラム

大人のADHDを診断テストで確認!悩みやトラブルは特性が原因かも?

大人のADHDを診断テストで確認!悩みやトラブルは特性が原因かも?

「集中力が昔から続かない」
「椅子にじっと座っていられない」

このような症状が見られる場合、大人のADHDの可能性が考えられます。
大人のADHDは見逃しやすく、大人になってから気づくパターンも多くあるので、診断テストで特徴を確認してみましょう。

この記事では、大人のADHD診断テストについて解説します。特性による症例も含めて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

このコラムの監修医師

新宿うるおいこころのクリニック 院長

大垣 宣敬

患者様が抱えているものは1人1人異なっており、症状の種類や程度も千差万別です。 私たちは患者様からお話を聞くことで悩みを共有し、ご希望や思いを丁寧に汲み取りながら、患者様中心の医療を共に実践していけるよう心がけています。

大人のADHDを疑ったらまずは診断テストをしよう

大人のADHDを疑ったらまずは診断テストをしよう

衝動的な行動や頻発するミスなど、何らかの困難から大人のADHDを疑った場合、まずはADHDの診断テストに当てはまるか確認してみると良いです。
ADHDは、幼少期から症状が出ていても、性格だと認識する傾向にあるため大人になるまで気付かないケースも多く、診断テストを通して様々な困難がADHDによるものだと気づくきっかけになります。

また、自覚症状がない場合でも、周囲からADHDではないかと指摘されたり、遅刻癖を注意される機会が多かったりする際は、一度診断テストを行ってみましょう。診断テストにより、問題が起こる原因が判明したり改善方法を見出したりできるようになります。

大人のADHDに気づいていない人は多い

実際に、大人のADHDに気付いていない人は多いといわれています。
例えば、集中力の欠如や後回し癖などが特性としてみられる場合、日常生活に困難が生じていても、「怠け者なだけ」「不注意が多いだけ」とADHDに関連しているとは思わず、問題を自分の性格や努力不足と考えるようです。

ADHDに気付かず放置すると、度重なるミスから自分を責めたり、周囲の人の信頼を失ったりして、精神的な負担が大きくなるといわれています。ADHDは適切な診断を受けて治療を始めることで、特性によるストレスや混乱を軽減させられるので、診断テストを通してADHDの症状に該当するか確認してみると良いです。

大人のADHDを診断テストで確認するメリット

大人のADHDを診断テストで確認するメリット

大人のADHDを診断テストで確認することで、自分に必要なサポートが分かったり、長年悩んできた問題を解消するきっかけになったりします。
また、診断テストの結果を踏まえて病院へ行きADHDと診断された場合、周囲に特性により生じる困難について伝えられるので、誤解を解いたり理解を得たりしやすくなります。

大人のADHD診断テストのメリット①日常生活で生じる不自由が軽減される

診断を受けることで特性がはっきりするため、症状に合う治療法が分かり、日常生活における不自由が軽減されるようです。
例えば、ADHDの症状として集中力が続いていなかった場合、ADHDだと自覚し薬物療法などを始めることで、集中が続くようになるかもしれません。
また、特性が顕著になるきっかけを知れるので、注意が散漫になる前に休憩をとったり、タスクを小分けにして取り組んだりといった対策をとれるようになります。

大人のADHD診断テストのメリット②周囲に症状についての理解を得られる

診断テストを通して大人のADHDだと分かることで、周囲の理解を得られるようになります。大人のADHDは、一見分かりにくいため、職場で「だらしない」「不真面目」と思われたり、家庭で「注意力がない」「優先順位がつけられない」と評価を下げられたりすることがあるでしょう。

大人のADHD診断テストの結果をもとに病院へ行きADHDと診断されると、ミスが特性によるものと説明できるため、上司や家族からの協力や配慮を受けるきっかけになります。

大人のADHD診断テストのメリット③治療により二次障害を防げる

大人のADHDに気づかず放置し、症状からくるストレスが増えると、うつ病や睡眠障害などの二次障害に発展する可能性が高まります。
二次障害になると、特性が表面化しやすくなったり、生活や仕事に対する自信喪失につながったりすることがあるほか、体調の悪化により治療が困難になるリスクも考えられます。
ADHDを疑ったタイミングで診断テストをすることで、二次障害の予防や早期改善をするきっかけになるので、気軽に受けてみると良いでしょう。

大人のADHDの診断テスト

大人のADHDの診断テスト

では実際に、大人のADHD診断テストでADHDをチェックしてみましょう。

以下のABCに当てはまる項目が多く、少なくとも6カ月以上症状がみられる。

A【不注意】

  • 細部に注意を払わなかったり、小さなミスをしたりする。
  • 作業を集中して続けることが難しい。
  • 話しかけられているのに聞いていないように見える。
  • 指示に従えない、仕事を最後までやり遂げられない。
  • 計画を立てて行動できない。
  • 集中が必要な作業を避ける傾向にある。
  • 無くし物が多い。
  • 気が散りやすい。
  • 日常生活において忘れっぽい。

B【多動性】

  • 手足がそわそわしたり、着席時に動いたりする。
  • 座り続ける必要のある場面で席を離れてしまう。
  • じっとしていなければならない時に、動いてしまう。
  • 大人しくしていることが難しい。
  • 過度にしゃべる。

C【衝動性】

  • 質問が終わらないうちに答えてしまう。
  • 順番待ちができない。
  • 他の人がしていることを遮ったり、邪魔したりする。

参考
参考3 定義と判断基準(試案)等|文部科学省

大人のADHDの診断テストに当てはまる症例

大人のADHDの診断テストに当てはまる症例

大人のADHD診断テストで自分の行動に当てはまる項目が多い場合は、ADHDを疑うきっかけになります。
以下では、ADHDの診断テストに当てはまる症例を紹介します。診断テストを踏まえた上で、これらの症例に心当たりがある場合は、医師による診断を受けると良いでしょう。

大人のADHD診断テストの症例①早く起きても遅刻する

ADHDの人は、朝は早く起きて準備を始めるものの、時間に遅れてしまう傾向にあります。遅刻は時間管理がうまくできない特性が関係しており、計画的に動けずどうしても時間が足りなくなってしまうことがあるようです。
症例に当てはまる場合、時間管理を行う方法を学ぶことにより、順序立てて動く癖をつき、遅刻を減らせるようになるといわれています。

大人のADHD診断テストの症例②ちょっとしたことで癇癪を起こす

大人のADHDの人は、感情のコントロールができない傾向にあるため、ちょっとしたことでも癇癪を起こしやすいようです。
例えば、相手のさりげない発言に怒ったり、仕事の遅れや予期しないトラブルにイライラしたりと、感情を抑えきれない場面が多くあげられます。
大人のADHDが原因で癇癪を起こしている場合、カウンセリングや認知行動療法などの治療をすると感情の整理ができるようになるため、症状改善につながるといわれています。

大人のADHD診断テストの症例③常に落ち着かず動いている

ADHDの人は、じっとしていられず足を動かしたり、着席時に手を使って何かをいじったりしてしまうことが多いようです。例えば、デスクワークで長時間座る必要がある場合、貧乏ゆすりを繰り返す、椅子を揺らす、不用意に何度も立ち上がるといった症状がみられる傾向にあります。
落ち着きのなさは、特性の一つである衝動性や注意力欠如からくるものであり、薬物療法によって症状の軽減が期待できます。

大人のADHDの診断テストに当てはまったら病院へ

大人のADHDの診断テストに当てはまったら病院へ

大人のADHDの診断テストで複数の項目に当てはまった場合は、病院の受診をおすすめします。ADHDは一見分かりづらいですが、特性によって注意散漫や衝動的な行動といった問題が起こっている可能性があるため、一度受診しておくと改善点が明らかになるかもしれません。
また、特性により日常生活に支障が出ると、ストレスや不安が増して問題も深刻化するので、気がかりな項目がある場合は早めに診察を受けるようにしましょう。

大人のADHDの診断は精神科・心療内科へ相談

大人のADHDの確定診断を受けたい場合は、ADHDの診療に対応している精神科・心療内科へ相談しましょう。
生まれながらの性質に該当する発達障害の場合、対応していない精神科・心療内科もある為、ADHDの診療に対応しているか事前の確認が必要です。
また、誠に遺憾ながら新宿こころのうるおいクリニックでは、発達障害の治療には対応しておりませんのでどうぞご了承ください。

大人のADHDの診断テストに当てはまるのに受診しないリスク

大人のADHDの診断テストに当てはまるのに受診しないリスク

以下では、大人のADHDの診断テストに当てはまるのに、受診しないリスクについて解説します。

困りごとから社会的に孤立する

大人のADHDにより困りごとが生じている場合、次第に日常生活における困難が増え、社会的に孤立してしまうリスクが考えられます。
例えば、衝動性から会話を遮ったりトラブルが多かったりすると、「自分は誰かと話してはいけない存在なのかもしれない」と思い込み、次第に他者との交流を避けるようになってしまう恐れがあります。
診断を通して適切なサポートを受けることで、コミュニケーションスキルが向上したり、自己理解が深まったりするため、コミュニケーションにおける困りごとが軽減されるでしょう。

不眠・食欲不振などの身体的不調が現れる

大人のADHDにより精神的なストレスが蓄積されると、身体的不調が現れやすくなります。
例えば、落ち着きのなさから寝る時も思考が止まらない場合、眠れなくなることがあるようです。不眠が続くと、睡眠不足からイライラしたり食欲が低下したりして、日常生活に支障をきたすようになります。

うつ病などの併発に気付けない

大人のADHDは、うつ病などの併発リスクが高いといわれています。
大人のADHDの診断を受けないままでいると、生じる困難やトラブルが自分自身のせいだと思い込んでしまい、うつ病などの他の精神疾患に気付けないようです。
病院に受診して検査を受けることで、併発する精神障害の早期発見につながり、症状の悪化を防げるかもしれません。

新宿うるおいこころのクリニックではうつ病の診断・治療に対応しています

新宿うるおいこころのクリニックでは、大人のADHDによる「うつ病」の診断・治療に対応しています。
誠に遺憾ながら新宿こころのうるおいクリニックでは、発達障害の治療には対応しておりませんのでどうぞご了承ください。
うつ病の治療は、症状やストレス状況などをお聞きした上で進めていくため、患者様一人ひとりに合った方法での改善を目指せます。

また、
「生活の質を向上させたい」
「薬物療法以外のアプローチを試してみたい」
といったご要望に沿う形での治療提案も可能です。
二次障害として現れるうつ病は、早期改善が大切となるので、不調を感じている方は新宿うるおいこころのクリニックにご相談ください。

よくある質問

大人のADHDの診断テストに当てはまったら必ずADHDですか?

大人のADHD診断テストに当てはまる場合でも、必ずしもADHDとは限りません。ADHDは自分で行う診断テストの結果だけでは確定できないため、病院へ受診して適切な診断を受けることが大切です。

大人のADHDの診断はどこで受けられますか?

大人のADHDの診断は、精神科・心療内科で受けられます。しかし、病院によってはADHDの診断や治療に対応していないケースもあるので、事前に確認をとった上での受診をおすすめします。

大人のADHDを診断テストで確認!悩みやトラブルは特性が原因かも?

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20歳未満の方へ
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当院では、18歳未満の方は治療をお受けいただけません。
自由診療の場合、18歳以上、20歳未満の方は保護者の同伴、もしくは同意書が必要となります。
以下よりダウンロードの上、保護者の方に記入いただいたものを当日ご持参ください。

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