病名一覧｜精神疾患・精神病の種類

うつ病

うつ病とは辛いと思う気持ちが並大抵ではなく、ときに「生きていたくない」などの極端な悲壮感に陥る病気のことを指します。近年ではメジャーな病気の一つとして認知され始めましたが、まだ誤解されているところもしばしば。誤解は治療を妨害する可能性があるため、まずはこの病気を正しく知ることが大切です。

主に考えられる症状

気分が落ち込む、不安になる・緊張する、やる気が出ない、イライラする・怒りっぽい、集中力がない・ミスが多い、夜眠れないなど…。

ADHD(注意欠陥多動性障害、多動症)

ADHD(注意欠如多動性障害)は、発達過程で脳の機能に問題が生じる神経発達障害です。主な特徴には、注意力の欠如、多動性、衝動性などがあります。これらの特徴により、学業や仕事、社会関係などの日常生活に支障をきたすことがあり、子供だけでなく大人にも影響を及ぼすことがあります。

主に考えられる症状

不安になる緊張する、やる気が出ない、イライラする・怒りっぽい、集中力がない・ミスが多いなど…。

適応障害

適応障害とは、ストレスや圧力にさらされた結果、心理的な不調を引き起こす状態を指します。一般的に、適応障害は働き盛りの人々や学生など、ストレスが多い状況で発生しやすいとされています。適応障害は、適切なケアや治療を受けないままにすると、生活の質や心身の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

主に考えられる症状

気分が落ち込む、不安になる・緊張する、やる気が出ない、集中力がない・ミスが多い、夜眠れないなど…。

ASD(自閉症スペクトラム)

ASD(自閉症スペクトラム)とは、神経発達の障害の一つであり、個人の社会的な相互作用やコミュニケーション、行動のパターンに特徴的な制約が見られる状態です。自閉症スペクトラムの症状の重さや特徴は人によって異なります。一部の人は重度の障害を抱える一方、他の人は軽度の障害しか示さない場合もあるのです。

主に考えられる症状

相手の気持ちをすぐに読めない、不安になる・緊張する、新しい環境が苦手、自分視点だけの思い込みが多い、やる気が出ない、空気が読めない、集中力がない・ミスが多いなど…。

双極性障害(躁うつ病)

双極性障害（躁うつ病）は、気分の変動が極端になる神経精神疾患の一つです。躁状態とうつ状態の間を行き来する周期的な気分の変化が特徴であり、症状の重さや周期の長さは個人によって異なります。双極性障害は、日常生活や人間関係に大きな影響を与えることがあります。原因やメカニズムについてはまだ完全に解明されていませんが、遺伝的な要素や神経化学の異常が関与していると考えられています。

主に考えられる症状

過剰に自信が増す、躁状態、やる気が出ない、訳もなくかなしい・むなしいといったうつ状態を繰り返す、気分が落ち込む、集中力がない・ミスが多い、夜眠れない、不安になる・緊張する、イライラする・怒りっぽいなど…。

パニック障害

パニック障害とは、突然発作的な強い不安や恐怖が現れる精神障害です。パニック発作と呼ばれる症状が特徴であり、心身にさまざまな身体的な症状が現れます。これらの発作は予測不可能で突然起こり、個人の生活や日常活動に大きな支障をきたすことがあります。

主に考えられる症状

急な息苦しさや胸の痛み、恐怖感、発汗、吐き気、動悸、気分が落ち込む、夜眠れない、不安になる、緊張するなど…。

自律神経失調症

自律神経失調症とは、自律神経の調節が乱れることによって引き起こされる疾患です。自律神経は心臓の動きや血圧、消化器官の働きなどを調節しています。自律神経失調症では、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、様々な身体的および心理的な症状が現れます。

主に考えられる症状

疲労感や倦怠感、頭痛、めまい、食欲の変動、睡眠の質の変化、体温の変動、気分が落ち込む、不安になる、緊張する、イライラする・怒りっぽい、集中力がない・ミスが多い、夜眠れないなど…。

HSP

HSPとは、神経が細やかで感受性が強い性質を持った人のことです。HSPは、外部からの刺激に敏感であり、情報や感情をより深く処理する傾向があります。繊細で思慮深く、他の人と比べて感情的になりやすいとされています。

主に考えられる症状

周囲の刺激に弱い、過敏、感情が豊か、深い思考や創造性、集中力がない・ミスが多いなど…。

強迫性障害

強迫性障害（OCD）は、強迫観念と儀式行動が特徴的な精神障害です。強迫観念は不合理で強制的な思考やイメージであり、それに対して抑制できない行動（儀式行動）を行います。この繰り返しのサイクルが日常生活に支障をきたす場合、強迫性障害（OCD）と診断されます。

主に考えられる症状

強迫観念、儀式行動、不安になる、緊張するなど…。

むずむず脚症候群
(レストレスレッグス症候群)

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)は、足の不快な感覚が生じる神経学的な障害です。症状は就寝時や休息時に現れ、足を動かしたり揺らしたりすることで一時的に不快感を軽減します。レストレスレッグス症候群とも呼ばれています。

主に考えられる症状

不快感、痒みの感覚、強迫的な足の動き、夜眠れないなど…。

睡眠障害

睡眠障害は、十分な質の高い睡眠を得ることができず、日常生活に支障をきたす状態を指します。睡眠障害はさまざまな種類があり、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒などの症状が現れることがあります。

主に考えられる症状

睡眠の質の低下、日中の疲労感、入眠困難、中途覚醒集中力がない・ミスが多い、夜眠れないなど…。

社会不安障害(SAD)

社会不安障害（SAD）は、社会的な状況や人前でのパフォーマンスにおいて、過度な不安や恐怖を感じる心の障害です。他者の評価や批判を恐れ、日常生活や社交活動に支障をきたすことが特徴です。

主に考えられる症状

過度な自己意識、過度な自己評価、不安になる・緊張する、集中力がない・ミスが多い、夜眠れないなど…。