適応障害をセルフチェック診断!症状や実例を知って正しく理解しよう

適応障害

疑問を調べ理解するイメージ

特定のストレスに対して、精神的身体的にさまざまな症状があらわれる適応障害。
日常生活に支障をきたす疾患ですが、早めの対処により症状の悪化を防げるため、セルフチェック診断を通して自身の状態を把握しておくことが大切です。

そこでこの記事では、適応障害をセルフチェック診断する方法や、症状を知る目安になるセルフチェック診断をご紹介。具体的な症状例も解説しているので、適応障害かも?と不安な方はぜひ参考にしてみてください。

適応障害とはどんな病気?

心配している女性
適応障害とは、特定のストレス源に対して強い苦痛を感じ、日常生活に支障をきたすほどの症状があらわれる精神疾患です。代表的な症状としては、抑うつ気分、不安感、不眠、イライラなどがみられますが、ストレス源から離れると症状が落ち着くことが特徴です。
また、ストレス源になり得るシーンは、職場の人間関係、家族問題、引っ越しなど人により異なるため、根本原因を見つけたうえでの対策が大切といわれています。

適応障害の疑いがある場合は、セルフチェック診断をしてみよう

適応障害かも?と感じた際は、まずはセルフチェック診断を試してみることがおすすめです。セルフチェックでは感情や行動の変化、ストレス源に対する反応を客観的に評価できるため、病院に行く目安となります。

セルフチェック診断により、適応障害の可能性があると判断できる場合は、早めに専門医やカウンセラーへ相談するようにしましょう。悪化を防ぎ、スムーズな回復を目指すためには早期治療が大切となります。

適応障害をセルフチェック診断する方法

相手をす心配する女性

適応障害をセルフチェック診断する主な方法としては、家族や友人等、信頼できる人間に確認する方法と自身でチェックする方法の2つがあげられます。
どちらの方法でも、客観的に自身の状態を見つめ直せますが、あくまで症状の目安のため、少しでも該当すると感じる場合は、検査結果をもとに心療内科や精神科を受診するようにしましょう。

家族や友人等、信頼できる人間に適応障害のセルフチェック診断に当てはまっているか聞いてみる

家族や友人等、信頼できる人間に最近の感情や症状について正直に話し、第三者目線でのフィードバックをもらうことで、自分では気付いていない行動の変化やストレス源を見つけられるでしょう。

また、他人からみた自身の様子が分かるため、状態をより明確に把握できるといわれています。抱え込まずに相談することで、感情の整理ができたり気持ちが軽くなったりするので、精神的な負担軽減も期待できます。

ネットで適応障害のセルフチェック診断を検索してみる

適応障害のセルフチェック診断をしたい際は、インターネットに掲載されている情報を参考にすることもおすすめです。
メンタルヘルス関連のサイトには、適応障害の詳しい症状やセルフチェック診断が掲載されており、気軽に症状の程度を確認できます。また、診断結果を踏まえたうえで受診することで、医師に症状を説明しやすくなったり、適応障害の兆候を見つけられたりするでしょう。

適応障害をセルフチェック診断するメリット

メリットとしては、「適応障害の早期発見ができる」「病院に受診する目安が分かる」「再発をしていないか知れる」の3つがあげられます。
また、定期的なセルフチェック診断の実施は、感情やストレスへの反応を見つめ直す機会となるため、心身の健康維持に役立つでしょう。

早い段階で適応障害の症状に気付ける

適応障害の初期症状は、ストレスに対する過度な反応や気分の落ち込み、不安感などがあげられますが、これらの症状は他の精神疾患と見分けにくいといわれています。セルフチェック診断では、適応障害に起こる代表的な症状が知れるので、自身の症状が適応障害によるものか否かを簡易チェックできます。

また、早い段階で適応障害を発見し、適切なタイミングで受診することで、生活に大きな支障をきたす前に対処できるでしょう。すぐに病院へ受診できない場合でも、適応障害の可能性があることを理解しておくと、生活の中でストレスを減らしたり自己管理ができるようになったります。

適応障害で受診するタイミングが分かる

適応障害かも?と思っていても、受診するタイミングが分からず放置している方もいるはずです。セルフチェック診断をすることで、適応障害の可能性を把握できるため、受診の目安となるでしょう。
また、診断項目に当てはまっていない場合でも、体調に少しでも違和感がある場合は別の疾患にかかっている可能性があるので、症状に合わせた医療機関への受診がおすすめです。

適応障害を再発していないかチェックできる

適応障害は、一度回復しても再発する可能性がある精神疾患です。
発症した経験がある場合、定期的にセルフチェック診断をしておくと、再発していないかを把握できるため安心につながるでしょう。また、早めに対策をとることで、悪化を未然に防いだり適切な支援を受けられたりできます。

適応障害の再発の予兆をセルフチェック診断

以下の項目を参考に、適応障害の再発の予兆をセルフチェック診断してみましょう。

  • ストレスに対して過剰反応が起こる(イライラ、意欲低下、抑うつ気分、暴飲暴食、動悸など)
  • 嘘をついたり物を盗んだりするようなる
  • 日常生活や仕事に大きな支障が出るほどの症状がある
  • 問題に対して過剰なほどのストレスがある
  • 食欲低下や不眠などの身体症状があらわれる

適応障害の症状をセルフチェック診断

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では実際に、適応障害のセルフチェック診断をしてみましょう。
適応障害は、精神面や行動面でさまざまな症状がみられますが、それぞれ代表的な症状をあげているので、自身の状態に当てはめて受診の参考にしてみてください。

適応障害の精神面での症状をセルフチェック診断

適応障害の精神面での症状は、以下のとおりです。

  • 無気力感・意欲低下:日常的な活動に対する興味やモチベーションが低下し、何事に対してもやる気が起きなくなる
  • 不安・緊張感の増加:常に緊張感がはしり、些細なことでも不安や緊張を感じやすくなる
  • 過剰なストレス反応:些細なことでも刺激を受けやすくなり強いストレスを感じる
  • 集中力低下・注意力散漫:仕事や日常生活での集中力が低下し、タスクの進行が難しくなったり、簡単に気を散らしてしまったりすることがある
  • 情緒不安定:感情のコントロールが難しくなり、気持ちが高ぶりやすくなる
  • 孤立感・対人恐怖:人との関わりを避けたり、孤独感や対人恐怖を感じたりする
  • 興味の喪失:興味関心が失われ、ストレス源が関わっていると対しても楽しめなくなる

適応障害の身体面での症状をセルフチェック診断

適応障害の精神面での症状は、以下のとおりです。

  • 頭痛:ストレスを感じると強い頭痛が起きる
  • 消化器症状:胃の不快感や消化不良、腹痛、便秘などがみられる
  • 全身の痛み:ストレスに反応として筋肉が緊張することで、肩こりや腰、背中の痛みを感じる
  • 睡眠障害:ストレスが原因となり、入眠困難や中途覚醒、不眠などに悩まされる
  • 全身倦怠感:ストレスが長期化することで、疲れやすくなったりだるくなったりする
  • 免疫機能低下:風邪や他の感染症にかかりやすくなる
  • 動悸や息切れ:ストレスによる自立神経の乱れから、強い動悸や息切れを引き起こす

適応障害の行動面での症状をチェック診断

適応障害の精神面での症状は、以下のとおりです。

  • 回避行動:ストレス源となる人や場面との接触を避けるようになった
  • パフォーマンスの低下:集中力や意欲の低下により、仕事や学業の成果が落ちる
  • 社交的な活動の減少:社交的な場所への参加を拒むようになり、孤立感が強まる
  • 過食や食欲不振:ストレスにより食べ過ぎてしまったり、食べられなくなったりする
  • 依存行動:アルコールや薬物、ギャンブルなどにはしるようになる
  • 冷静さの欠如:感情の起伏が激しくなり、衝動的に考えてしまう

参考:
・適応障害/統合失調症|厚生労働省
・みたか こころの健康ハンドブック|厚生労働省
・日本における「適応障害」患者数 の増加|池田 朝彦
・ストレスからくる病|厚生労働省

適応障害を表情の変化からセルフチェック診断

適応障害になると、顔の表情にも変化がみられます。
例えば、不眠から目の下にクマができたり、抑うつ気分から目がうつろになったり、食欲不振から顔色が悪くなったりなど、症状に合わせて疲れが顔に出るようになります。
また、無気力でぼんやりとした顔つきになることも特徴なため、笑わなくなったり身だしなみを整えなくなったりしている場合は、身体面や精神面でおかしな点がないか探ることが大切です。

適応障害の具体的な症状からセルフチェック診断

パートナーに寄りそう女性

以下では、適応障害の具体的な症状例をご紹介します。場面ごとにあらわれる代表的な症状の例をまとめたので、参考にしてみてください。

適応障害の症状①会社に行くのが怖くなった

仕事に関するストレスが原因となっている場合、会社に行くのが怖くなることがあるようです。例えば、朝起きる時に強い不安を感じたり、会社のことを考えるだけで動悸が激しくなったり、通勤中に突然涙が出たりする症状があげられます。

また、会社への拒絶反応から、欠勤や遅刻が増える傾向にあるとされ、症状を放置していると会社からの評価が下がったり人間関係が悪化したりして、さらに行きづらくなることも考えられます。

適応障害の症状②倦怠感が消えない

強いストレスを常に感じることから、十分な睡眠をとっても疲労感が抜けなかったり、常に疲れている状態が続いたり、休日にひたすら寝てしまったりするようです。
倦怠感は、集中力や意欲の低下につながるため、日常生活で大きな支障をきたすかもしれません。また、慢性的な倦怠感から判断力が鈍り、思わぬ事故を招く可能性も考えられるので適切な治療が大切です。

適応障害の症状③暴力的になった

過度なストレスやプレッシャーにより感情のコントロールができなくなるため、普段は穏やかな性格でも暴力的になることがあるようです。
例えば、突然攻撃的になったり、些細なことで怒りを止められなくなったり、喧嘩沙汰を起こすようになったりなどがあげられます。暴力的になると、人間関係を壊すだけでなく、自己嫌悪からくるストレス増加や症状悪化を招くともいわれています。

適応障害をセルフチェック診断する際の注意点

注意を促すイメージ画像

適応障害をセルフチェック診断する際は、自己判断のみで結果を完結しないようにしましょう。セルフチェック診断は、あくまで症状を確かめる目安となるものであり、病気を断定するものではありません。
少しでも気になる症状や違和感を覚えた際は、セルフチェック診断だけで終わらせず病院へ行くと良いでしょう。

適応障害のセルフチェック診断に当てはまったら病院へ

適応障害のセルフチェック診断に当てはまった場合は、速やかに心療内科や精神科に受診するようにしましょう。専門医による診断を受けることで、正確に病状を把握できたり、効率的な治療計画を立てられたりします。

また、放置すると症状が悪化し、より深刻な精神疾患に発展する可能性もあるため、症状に当てはまると感じた際は、自己判断にせず医師の指導のもと治療を進めることが大切です。

適応障害の診断・治療を受けたい方は新宿うるおいこころのクリニックへお越しください

新宿うるおいこころのクリニックでは、適応障害の診断や治療に対応しています。
治療では、心理カウンセリングや必要に応じた薬物療法など、幅広い治療法をご用意。1人ひとりに合わせた最適な方法での改善を目指すため、丁寧なカウンセリングと安心できるサポートを提供しています。

些細なお困りごとにもしっかりと対応いたしますので、「なんとなく不調を感じる」「どのタイミングで病院に行けばよいか分からない」などのお悩みを抱えている場合でも、どうぞお気軽にご相談ください。

よくある質問

セルフチェック診断に該当する場合は適応障害の治療を受けるべきですか?

セルフチェック診断に該当する場合、病院へ受診し詳しい検査や治療を受けるようにしましょう。当てはまらない場合でも、何らかの精神疾患の予兆である可能性も考えられるため、専門的な検査を受けると良いかもしれません。

セルフチェック診断に当てはまったのですが、適応障害は誰でもなり得る疾患ですか?

適応障害は誰にでもなり得る疾患です。年齢や性別問わす発症する可能性があるため、不調を感じた際はなるべく早めに心療内科や精神科へご相談ください。

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